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「本要約:戦略の不条理」今にもつながる戦争の戦略

 こんにちはトニーです。今、戦争がウクライナで行われていますよね。こんなことを簡単に言うな!っていう話なんですけど。

 そんなことはさておいてですね。軍事戦略が経営戦略と大きく関わりを持っているということを知っていますか?

 本書ではそのようなことを書いています。しかし、本書では結構具体的な人の名前や戦略まで詳しくさらにどのように活かしていくのかについて教えてくれます。

 実際の軍事的戦略というのは本当に難しいので簡単に触は触れますが、もっと詳しいことを知りたい人は本書を手に取ってみてください。

①戦略と経営戦略に関わってくる3要素


 物理的世界;物や机など。経営の観点で言うと、物を安くすれば人が勝ってくれるという世界戦や物そのもので勝負を挑むということ。
 心理的世界;人々の心理的によってものの売買が図られる。時代が発達しても直接アプローチできないエリアである。なぜなら人の心を読むこと、信条を変えることは簡単なことではないからだ。
 知識的世界;人々が持っている知識によって売買が図られる。これは以前だとメディア等が発達していない時代でしたので直接的にアプローチできないものだったが今では、みんなが情報にアクセスできる時代になったので直接アプローチできる機会もある。

 これを考える前にまずは環境を洞察することが大事なのです。観察するだけではいけないのです。もし、ある変数をイジってブルーオーシャンな世界に飛び込むことができるかもしれませんがすぐにそこはレッドオーシャンになってしまいます。なぜなら物事の変数をいじっているだけで人々を間接的に購買させるような流れが出来ていないからです。(心理的世界を変えることが大事だから)

 それだけ難しい話です。ここで1つ具体例があると分かりやいと思うのでアサヒビールの生ビールのお話でもしたいと思っています。(銀色のヤツ!です。うまいやつです)

 

・アサヒビール


  当時、ろ過技術というものが進歩しておらず夏場にしか生ビールを生産できなかったのです。そんな中でも生ビールというものは業界の中で一番おいしいビールという認識はあったのです。そこでいつでも生産できるようにろ過技術を進歩させることに目を付けました。(物理的世界に目を付けた

 当時は生ビールではなくラガービールが市場に回っていました。アサヒは単においしい生ビールを市場に投下するだけで売れるとは思っていませんでした。人々の心理的なところに目を付けたのです。
 そこで新しい容器「スタイニー」を用いり、実際にお客様に手を取ってもらい、この美味しいビールはアサヒが販売しているんだぞというように購買者が理解できるストリーを製作したのです。心理的世界

 このように生ビールではうまいという評判が出来上がったのですがそれまでのアサヒのラガービールというのは「不味い」という評判が出来上がってしまったのです。だから人々は「アサヒ=まずい」という認識を持っていました。そこでアサヒはラガービールの回収を始めたのです。とても費用は掛かるのですが「不味い」とレッテルが貼られないようにするために行ったことが今の銀のヤツにつながっているのです。今では美味いビールとして知られ「アサヒ=美味い」という認識を人々が持つようになりました。(知識的世界)

②ナポレオンの失敗

 ナポレオンと言われれば皆さんはどんなイメージを持ちますか?かっこいいとか、天才とか様々だと思っています。

 彼は戦略的に優れていた人でした。例えば、敵同士の軍事同盟が結ばれる前に介入したり戦争状態に持っていくことでフランスが負けない状態に持っていたのです。これはナポレオンが知識的世界においてたくさんのことを知っていたからです。

 他にもロシア・オーストリアとの戦争のときにはフランス軍は物理的に軍の数がたりなかったので講和条約を結びたいと言って時間を稼ぎその間に援軍を要請することに成功し物理的世界でも同等に戦いできるようにしたりしました。この講和条約を結びたいと言った裏には相手側を認めさすことで油断させるという心理的世界も関わっています。

 いざ戦うとなれば、戦略の配置に工夫を凝らしました。右側を減らしました。相手側は右側を狙いますよね。ナポレオンはそのおかげで軍の大半を真ん中に置くことができ真っ向から突進することができました。

オステルリッツの戦い 軍配置

 しかし、彼の最後はロシアとの対戦です。これまで彼は頭を使ってきたのですがロシアとの対戦になれば真正面から軍の数だけを頼りにして突進するようになりました。ロシアは焦土作戦を用いり、フランスの食料等を減らすことに成功しました。その結果、フランスはロシアに負けました。

 このようにいかなる場合でも戦争では多元的に頭を使って進めなければならずそれは今のビジネスでも同じことだと言えますね。

③読んでみて思ったこと

 時代が多様化されたせいでやはりすべて適用できるわけではないです。しかしながら、物事には時代によって変わる変数といつの時代でも変わらない定数というものが存在すると考えています。

 心理的世界は1番時代によって変化が起きると考えています。1960年代に地球環境を意識しながら生活をしている人はいたでしょうか。私はいないと考えています。今では地球環境に気を付けないと企業にイメージは悪くなりますね。(スタバの紙ストロー等)これは本当に今はやりの方法なのかもしれないですね。環境問題やSDGSの問題を心理的世界に組み込んでいくというにはマルクスも考えていなかったでしょう。
 今やSNS等の発達により知識的世界に直接介入できることが増えた結果、心理的世界の変化は激しくなることは間違いないでしょう。これには注目必須ですね。

 しかし、3つの戦略を考えることは変わらないことというのも理解しました。

 昔の知識を手に入れることも大事ですがそれを現代にどのようにして応用することができるのかについて考えることが最も大事と考えるようになりました。(今回の話だと戦略→経営戦略のように)

 正直な話、戦争の戦略が難しすぎるし、1回読むだけではさっぱりでした。しかし読んでみると意外と関係している点が多かった。できるだけ毛嫌いせずに古い知見を手に入れることこれからは進んでいきたいと考えています。

 また、少し関連するnoteも貼っておくので気になる方はご覧ください。



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