「仮想マシン事始め」-前編-
ちょっと、ご飯食べたら気分良くなったので今日二本目の更新になりますが書きます。一般の方に馴染みあるかわかりませんが、今回は表題のとおり「仮想マシン」について書いてみたいと思います。
パソコンでパソコンを動かす
仮想マシンのことを、別の言葉で「エミュレーター(emulator)」といいます。Wikipediaに詳しい解説があるので興味あればお読みになってください。広義には、機械全般で他の機械を仮想的に実現する機械のことをエミュレーターといいます。ソフトウェアにおいては、コンピューターの上で動作する、ソフトウェアで実現した仮想的なコンピューターのことをいいます。パソコンに限らず、ゲーム機などのエミュレーターも多数公開されています。
ビル・ゲイツとポール・アレンが、Microsoft設立のきっかけとなったBASICを開発するときに、手元に実物のハードウェアがなかったため、自分たちでエミュレーターを開発してその上でBASICの開発を行った、という逸話があります。
利用目的は?
多岐にわたりますが、Wikipediaに例があるように、機械の場合は航空機の部品開発などで、他の部分を実際に製造することが出来ない場合に、仮の周辺部分を組立てて部品の開発を行うことなどがあるようです。
コンピューターのエミュレータにおいては、
一台のコンピューターで、複数のOSを利用する。
最新のコンピューターでは動作させることが困難な、古いシステムを導入する。
例えば、パソコン上で携帯電話やスマホのソフトウェア開発を行う場合に、携帯電話やスマホを代替する目的で利用する。
など様々なものがあります。現在入手困難なPC-8001など8bit時代のハードウェアのエミュレーターがあれば、PC-8001用のソフトウェアを現代のコンピューターで動作させることが可能となります。また、クラウド事業者が、一台の物理マシンで複数の顧客環境をホスティングするときに、VPSという仕組みで利用することもあります。
Windowsで利用できる仮想マシン
Windows 11では、Hyper-Vという仮想マシンの仕組みを利用することができます。これを利用することで、Windows上でもう一つのWindowsを動かすことなどができます。Hyper-Vは標準では無効ですが、簡単な手順で有効にすることができます。
前編は以上です。後編では、実際にHyper-Vを利用して仮想マシンを構築し、Windows 11上で別のOSを動作させるなど、実践的なことをご紹介したいと思います。