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露出計の話リターンズのリターンズ
何か、夕食から4時間以上経過し、空腹のテンションでXをチラ見していたら、ちょっと露出計の話題がチラホラ散見されたので、夜食前の暇つぶしにまたまた露出計の話題に触れます。過去に二回くらい書いてるのでよかったら過去記事を。
で、あんまり込み入った話は避けて、現代デジタルカメラで撮影するにおいて、単体露出計が必要かと言えば、そう、変な言い方ですが「買う人にはいるが買わない人にはいらない」という話になります。ズルい言い方ですが、欲しい人は必要性を認識するから買うのであり、そうでない人はそもそも興味がない、という話になるかと思います。
そもそも、デジカメは内蔵露出計があり、メーカーの設定する各種のオートモードでほぼ適切な露出が測られることが殆どかと思います。が、厳密に言うと内蔵露出計は計測方式が「反射露出」であるため、対象の表面の素材による反射率や色の影響で必ずしも正確な露出がでるものではないと言うことは出来ます。加えて、オートでの測光は結局カメラの測光モードの設定により影響されるものとなるため、ピンポイントで測りたい位置の露出を測る場合は設定を多少工夫する必要は生じます。
最近は、特にネットで写真を展開する前提であれば、RAW撮影後の現像はほぼなされるものと思いますので、ヘンな言い方ですが撮影時にそこまで細かい露出を求める必要ももしかしたらないのかも知れません。この辺の話は言い出したらキリがないため、例えば逆光での明るさのピークをどこに置くか、となると、マニュアルで露出計を持っていたからと言って正確な露出が出せるとも限らない気はします。
例えばポートレート(人物写真)および風景などで、マニュアルで撮影するとしても屋外で露出計が必ず必要になるケースは極めて限られる気はします。まぁせいぜい、フラッシュで何かをする場合、くらいと思います(極論すれば、オートで目安を測って、数枚撮って微調整でも無問題かも知れません)。
ただ、個人的な経験で言えば、屋内で動かない何かを撮る場合はあると重宝します。で、これも私の場合は結局遊びでやってただけですが、モノ撮りにおいて低感度の深い被写界深度で撮る場合に、露出計で測ると目安のシャッター速度が一発で出て、カメラ固定の必要があるかないかを瞬時に判断できる等のメリットはあります。
そうは言っても、比較的高額の単体露出計を一般個人が買うかとなると、そこは、冒頭で書いたとおり欲しい人しか買う必要はない、と言ってしまって差し支えないかと思います。上で述べた、なんちゃってのモノ撮り程度であれば、必要としてもスマホのアプリで代用してしまうことも可能と言えば可能です。
私自身は、さほどそういった経験はありませんが、屋内で高度なライティングを組む場合、被写体の周囲何箇所かを計測して、影の付き方を考えるときに計測ポイントごとの露出値を見て考える、というシーンはなくはないと思います(窓際で横向きに座る人物を撮る場合に、窓側と室内側の明るさのバランスを考える、等)。なお、繰り返しますが私自身はそういった経験はそれほど多くなく、ただ、ライトを2灯用いる場合に、トップとフロントのバランスを考える時に一応測ってみる、ということはなくはなかったと思います。なかなか、それを測らずに撮るまでは熟練とノウハウがいりそうな気はしますね。
で、最後に、一番大事なことを書いておきます。あくまで趣味またはその延長を前提として、「測って撮ると、何となくやってる気になる(笑)」というのが意外と大事で、そのテンションが楽しければ、中古で3万円ほどの露出計は十分ペイするものと思います。まぁ、それも結局人それぞれですね(笑)。以上です。