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Facebookから【Slackwareの思い出】

日付も変わり、クリスマスイブとなりました。午前0時の時点では、この住居で一人過ごしていますが、気分的には過去と何ら変わらんな、という気も少しいたします。今回は、元々はお題企画をピックアップして確定申告の話題でも書こうかと思いましたが、もう就寝する気になったので約二ヶ月ほど前にFacebookに書いたものを転記します。学生時代の、Linux体験記。


暇になって、Linuxのこと考えてたら少し書きたくなったので書きます。何となく、今日は日付変わるまでグダグダこんなところの更新とかするかも知れんなぁ、と。夜になって少し蒸し暑く、今日は掛け布団いらんかな、、。今日は、「Slackwareの思い出」。

話は私の学生時代に遡ります。当時パソコンを買ったばかりの私は、自宅でGCCコンパイラが必要で自宅でC言語のコンパイルを出来る環境を模索してました。Windows上の開発環境としては当時から「VisualStudio」があるにはあり、アカデミックパックなら市販価格よりかなり安く買えたので一応買ってはみました。ただ、単にコンソール上のコードをビルドするには正直多機能過ぎてむしろ使いにくいものでした。

で、色々試しましたが、結局PC Unixを導入するとなり、本屋でLinuxの分厚い入門書を買ってきて、付録のCD-ROMに収録されているLinuxをインストールすることにしました。収録されていたのが「Slackware」というディストリビューションで、バージョンは確か3.いくら、とかそんな感じだったと思います。

一旦HDDの領域を全て開放し、パーティションを切り直してインストールをしたところ、一応、一発でブートまでは実現できました。で、ビデオカードなどを調整後、GUIも整えてアプリのインストールなども進めていきました。

当時は、アプリは今のようなビルド済みのバイナリで配布されていることが殆どなく、大抵、tar.gzでアーカイブされたソースコードを取得して、自分で展開してビルドするのが半ば当たり前でした。で、Cコンパイラは標準でインストールされるため、それはもう沢山のアプリをダウンロードしてビルドしたと思います。

今日のLinuxのように、指定アプリのインストールを開始すると、関連パッケージが同時に導入される仕組みとは全く異なり、ビルドに必要なライブラリ等は先にインストールしておく必要が殆どでした。もちろん、それらもソースからビルドして、ライブラリのパスを環境変数などで通してアプリのビルドをするのが一般的な手順でした。最初は難しく感じましたが、やるうちにライブラリも充実し、大抵はソースを展開していわゆる「configure」をかければ大抵適切なMakefileが生成され、そのままビルド出来たように思います。

ただ、こうした導入方法では、今のようなアンインストールの仕組みがないため、不要になったアプリを消すには手間が必要で、HDDがどんどん費やされることにはなったかと思います。そうですね、KDEみたいな、重量のあるパッケージをお試しで入れた時も、ビルドそのものにも時間がかかった上、ディスクも結構消費したと思います。

また、デバイスドライバも、大抵は自分でビルドして導入するのが当たり前だったと思います。慣れれば十数分で完了する作業で、当時のLinux使いには半ば当然の作業だったと思います。

今と違って、当時はSlackwareこそが最も人気あるディストリビューションで、入門書その他は大抵Slackware前提に書かれており、日本語化されたアプリも大抵はソースコードでSlackwareへのインストールを前提にしていたと思います。RedHatは当時からありましたが、その頃からパッケージ販売される有料配布物だったため、Slackwareほどの人気はなかったと思います。

時代は流れ、より管理のしやすいTurboLinuxなども現れましたが短命でした。RedHatが、確かNASDAQに上場するかしないかの前後で、開発者がRedHatに集まるようになり、その後は、企業ユースではRedHatもしくはそのコミュニティー版であるCentOSが主流になったかと思います。

個人向けには、今はDebianベースのUbuntuが人気があると思われ、WindowsにもUbuntuは簡単に導入できると思います。

よかったら、一度Linuxに触れる機会があれば、ぜひ、アプリをソースコードからインストールしてみることにチャレンジしてみてください。本当の、飾りっ気のないUnix文化に触れることが出来ると思います。以上です。

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