Facebookから【ビデオカード回顧録】
午前中から、眠気とも立ち眩みとも言えないフワフワユラユラした感じが
あり、横になっている時間の長かった相変わらずの低調な一日です。ボヤいても仕方ありませんので、昨日書いたものを転載しておきます。Facebookから。※2024/12/08、補筆修正。
【ビデオカード回顧録】
こんばんは。これも、決して歓迎すべき事と自分でも思わないにしても、どういう事情か夜や早朝になると妙に頭をよぎるテキストがあり、よぎると打たないといけない気がして、仕方なく打つというのがこの頃の定番と化しています(なのに、打つと打ったで即座に気に入ることも)。今回は「ビデオカード回顧録」。
回顧録とする理由はいくつかあり、昨今そもそもビデオカードを要するようなPCゲームをしない上、今だと結局ヌビディアかAMDしかメーカーもないためです。丁度Windows95が出たころかそれくらいは百家争鳴というくらいにチップメーカーもカードメーカーも多数あったと思います。
当時、ちょうどAPIとしてDirectXが提供され始めたころで、高価なOpenGL対応のハイエンドあるいはプロ仕様のビデオカードと、主にゲーム目的のDirectX対応のビデオカードがそれぞれ売られていたと思います。この時期でもいくつかエポックメイキングなものがあって、一つが3DfxのVoodooです。これは別途2D描画用のカードを要するものの、高速な3D表現が可能で、更に独自の専用APIで書かれたソフトではより性能が増すことで人気を博しました。
その一方で、当時乱立していたビデオカードのその後の方向性を示したものの一つとして、この頃にヌビディアのRIVA128が登場しました。これは、描画品質では他に上回るものがあったものの、登場当時最速のカードで、多くのプリインストール製品に採用される人気のものとなりました。
で、Voodooは後継がいくつか開発販売されたものの、次第に大型化、高発熱化するなどもあり、巨大なヒートシンクを備える大型カードで消費電力を要するものとなっていきました。一方、ヌビディアのRIVA系列も正統進化を続け、後継のGeForceなどが登場する頃には、次第に他社製品を圧倒的に凌駕するようになっていきました。この過程でVoodooは次第に脱落し、3Dfxは事業精算されたかと思います(はっきり覚えてません)。
一方、ヌビディアの競合にはATiがあり、こちらも高性能なビデオチップを開発販売していましたが、次第にヌビディアの後塵を拝するようになりました。そこで動画キャプチャーやDVD再生などのメディア機能に特化したものへと次第に遷移していましたが、その過程で正統進化したRADEONを開発投入し、ヌビディアに対して一定の競争力を持つようになりました。
で、このATiは結局AMDに買収されることとなり、今はATiの後継製品はAMDから市場に供給されていると思います。更に、殆どのAMD製チップセットまたはCPUはグラフィックスの機能を今日では統合するようになっており、これらもATi製品がルーツとなっています。インテルは、初期のインテル815だったか、そういった型番のものから統合グラフィックスを搭載するようになりましたが、基本外部ビデオカードよりは大きく性能の劣るもので、主にビジネス向けです。今日でもその傾向は変わらず、統合グラフィックスでは多少AMDの方がやや性能がいいか、という感じかと思います。
長くなりましたのでこの辺にします。以上です。