Facebookから「FFとFR」
2024/2/6作成。自動車のFFとFRについて書いたものです。
高槻、摂津峡の近辺を散策してました。今しがた帰宅し、少し、気が向いたというか書いた方がいいな、ということがあるので書くことにします。今回は、「FFとFR」。久々にクルマの話題。
FFとは、フロントアクセル・フロントドライブ、のことで、前輪で駆動し、操舵も前輪で行う自動車のレイアウトです。一般的に、FFの場合エンジンは自動車の前方、前輪同士を接続するシャフトに覆いかぶさる(オーバーハングする)形式で設置されます。これは、重量を効率的に前輪にかけることで、タイヤグリップを良くするためです。このため基本的にはFFの場合はエンジンは横置きになります。
前方に重量物があり、かつ、前輪で牽引する形で走行するため、FFは直進性が極めてよいです。後述するFRと比べ、直線で走行する上でのドライバーの負担が少なくなります。積雪の多い国でもFRは市販されているため、一概には言えませんが、雨天や積雪など、スリップの多い路面でも一般にはFFの方が走行しやすいと言えます。
重量バランスの点では不利ですが、前方に一式が格納されるため、車内スペースを確保しやすく、一般に居住性で優れます。同時に車体そのものも必要に応じてコンパクトに設計することが可能となります。
こういった特徴から、FFは主に小型車、大衆車、ファミリーカーなどに向いています。もちろん欠点も幾つかあり、まず、駆動時に前輪にトルクによる揚力が生じるため、あまり大出力のエンジンは搭載出来ません。また、操舵輪が駆動するため、ステアリングに微妙な振動が生じるため、ケースによっては高級車には向きません。操舵輪が駆動輪を兼ねているため、タイヤグリップが操舵と駆動に分散されているため、横方向のずれが生じやすくなります(トルクステア)。こういった特徴のため、一般にスポーツカーなどには不向きですが、一部はスポーツカーでもFFのものもあります。
対してFRは、操舵輪は操舵のみ、駆動は後輪で行うレイアウトです。フロントドライブ・リアアクセル、となります。前輪がエンジンと連結されていないため、FFに比べて最小回転半径を小さくでき、小回りが良くなります。駆動と操舵が分散しているため、FFのようなトルクステアは生じにくく、タイヤグリップや重量バランスの点で有利であるため、操舵の応答はFFより優れます。操舵輪が駆動しないため、ステアリングへの振動がなく、高級車にも向きます。また、上記のような特徴からドライバビリティに優れるため、スポーツカーにも向くレイアウトです。エンジンは、FFとは異なり、縦置きが一般的かと思います。また、FFよりも大出力のエンジンを搭載しやすくなります。
一方、前方のエンジンの動力を後輪に伝えるために、室内にセンタートンネルを通す必要があり、車体が大型化し、居住性はFFよりも低くなります。直進性でもFFには劣ります。先述のようにFFに比べると雨天や積雪といった悪路での走行が苦手となります。小型車・大衆車には基本的に不向きで、基本的には中型以上のクルマで採用されることになります。
簡単に、FFとFRについて述べました。エンジンを中央に置くMR(ミッドシップ)というレイアウトもあり、旋回性に優れますが居住性が大きく損なわれるため、市販車で採用されるケースは少なく、基本的にはレーシングカー向けのレイアウトとなります。
簡単ですが以上です。
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