写真展示の初歩の初歩
少し、写真についての話題に触れます。写真を撮っている方で、写真展示に興味がある、という方は少なくないと思います。私自身は、合同展示やギャラリーの企画展などに10回弱くらい、展示したことがあります。
今日は、初めて展示に取り組まれる方を対象に、展示物の作成方法や設営におけるコツなどをお話ししようと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
写真展示の流れ
一般に、写真展示は次のような流れで行います。
申し込み
搬入
設営
搬出
申し込んだあと、期日までに搬入物を準備します。ギャラリーの展示などでは、搬入すれば設営はギャラリーで行われる場合がありますが、合同展示などの場合は搬入と設営を自分ですることがほとんどのように思います。会期が済んだら展示物を持ち出しか着払い郵送などで搬出して展示は終了となります。
搬入物の作り方
搬入物、即ち写真ですが、展示会でやり方が指定されている場合はそれに従って作成する必要があります。やり方には、紙のままの展示、後述するハレパネなどスチレンボードに貼り付けての展示、額装など様々なやり方があります。
紙のままの展示と、額装については私は経験ありませんのでここでは扱いません。以降、ハレパネ、即ちスチレンボードでの展示について説明していきます。
ハレパネ(スチレンボード)
こんな感じで販売されていて、大型家電量販店などでも購入することが可能です。厚みは、薄いものから厚いものまで様々なものがあり、目的に合わせて選択します。大きさにも様々なものがあります。
ハレパネを用いることで、写真に厚みと立体感が加わり、紙のまま展示するよりもやや高級感のある展示が可能となります。価格も安価です。
厚みは、一般に数日から一週間程度の展示では、5mm~7mm程度を選ぶと良いように思います。パネルは発泡スチロールであるため、長期間空気にさらしていると変形する場合がありますが、少し厚手のものなら抑制できます。
大きさは、自分が購入した展示枠の大きさや枚数、展示イメージなどにより必要なものが変わりますが、一般には2L~A3くらいまでの大きさで対応できます。2Lという大きさはない場合が多いので、A4から二枚切り出すなどして対応します。
パネルへの貼り付けとカット
A4やA3などで印刷した写真をパネルへ貼り付ける場合のコツですが、パネルの説明書にも書かれていることとして、真ん中の剥離紙を2cmほど少しだけ切り取って剥がし、仮止めしたあとで全体を貼り付けるとキレイに貼り付けることが出来ます。
カットを自分でやる場合は、カッターナイフが必要です。カッターナイフには通常の刃を折るタイプのもののほか、直線を切りやすい円形のラウンドカッターなどがありますが、通常の刃を折るタイプをオススメします。カットを重ねると刃に糊が付着して切れ味が落ちるため、わりと頻繁に刃を折る必要があるためです。
直線で切るには、定規などをあてるとよいでしょう。アクリル定規なら写真に傷をつけることを避けてカットできると思います。あと、写真に指紋などをつけることを避けるために、写真用の手袋や軍手などをして作業すると良いように思います。
作業をする上で便利なものとして、カッティングマットがあります。これを敷くことで机に傷がつくことを避けたり、切断のときに気兼ねなく力をかけたりすることが可能となります。
設営のTips
搬入後の設営においては、
メジャー
水準器
虫ピン、ひっつき虫
ハンマー(トンカチ)
があると便利です。
メジャーは、自分の枠の大きさを正確に測るために必要です。計測したら虫ピンやテープなどで目印すると作業しやすくなります。
虫ピンとひっつき虫は、写真の固定に必要です。A4くらいならひっつき虫だけで固定しても大抵問題ありませんが、落下が気になる場合は加えて虫ピンを補助的に利用して固定します。
水準器は、展示物の水平や垂直をとるために必要です。小型のものでも構いませんが、展示が大掛かりになる場合や大型の展示物の場合は、床に固定して利用するレーザー水準器などがあってもいいかも知れません。一例をあげときます。
展示のレイアウト
レイアウトのやり方は、個人の嗜好があるのでここでは触れませんが、予めエクセルなどの方眼シートでデザインしておくと当日の作業がしやすくなると思います。
額装と異なり、ハレパネの場合は余白がありませんので、展示物の間隔を上手くデザインするのがコツかも知れません。
まとめ
ちょっと尻切れトンボですが、今日はここでまとめてしまいます。私も最初展示するとき、何をどうしてよいか分からず結構迷いましたが、回を重ねるごとに慣れてきました。SNSとは違った、写真を見てもらうことの醍醐味があると思いますので、皆様もぜひ写真展示に取り組んでみてください。この記事が参考になれば嬉しいです。
以上、お粗末でした。
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