東京百景に劇場、永田が。
好きな、恋愛小説はなんですか?と聞かれたら、私は又吉直樹さんの『劇場』と答えます。
まぁ、聞かれたことはないけれど。ww
リアリティ感があります。良かれと貰ってきたバイクを嫉妬で蹴り倒したり、とか。
あんなに陰があって職質を何度もうけたことがあると自虐している又吉さん、こんないい恋愛小説描くなんて!
なぜ、あんなにも身勝手で横暴で相手に寄生するような日々を過ごしたのか。
若さを言い訳にしていた。
いつか恩返しができる日が来ると噂で聞いていた。
本当はこんなはずじゃなかった。
『東京百景』の七十六
池尻大橋の小さな部屋より
ん?繋がりました。劇場は又吉さんの実体験だったのかと。永田は又吉さん?
男の人は泣かせた人が忘れられないのでしょうかね。
女は現実的なので、一定の年齢に近づくと、見切りをつけたくなりますよね。
綺麗には書けませんが、それがリアルな現状です。夢追い人には愛想をつかします。
もう少し出会う時期が遅ければ、、、今の自分なら、、、。もしかして、、、。
想うのは勝手ですが、大抵、手遅れです。
時と共に人も変化しています。
過去を引きずる男はみっともないらしい。
僕は引きずるどころか全ての想い出を引っ提げて生きている。
想い出が僕の二歩前を歩いていることさえある。
『東京百景』七十二
東京で目覚めて最初に見る天井より
ここにもまた然り。
きっとずっと、好きなままなのでしょうね。
その方の幸せをも願って離れたのなら、これまた余計にですよね。
その方が幸せで笑ってたらいいですねと思う読者です。
益々、又吉さんが好きになりました。
『東京百景』 又吉直樹 角川文庫
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