見出し画像

生活保護受給者から今に至るまで②

死の宣告?を受けてから約半年が過ぎたころ、
私のメンタルにも異変が起きました。

この半年は傷病手当で何とか生活をし、
定期的に通院しながら経過観察していましたが、
一向に回復に向かう事もなく、ただ、焦りだけが心を支配し始めたのです。

良くなることはあるんだろうか…
職場に復帰できるだろうか…
復帰したところでやれることはあるのだろうか…

上司も時々ではあるものの連絡をくださり、
職場の状況や私の体を気遣ってくださったり、
体調のいい時は外で軽く食事をとるなど
コミュニケーションは取っていました。

また、会社のメンタルケア部門の担当からも連絡があり、
焦らなくていい、しっかり治してと声を掛けてもらえてたのは
本当に救いでした。

しかし…心の不安や焦りは現状を打破できていなければ解消はされず、
とうとう私は「うつ病」も発症してしまいました。

発症してから、よく覚えていませんが気付いたときには
退職届を会社に送付、上司にも連絡をしその旨を伝えた…と思います。
ほんとハッキリ覚えていないんですよね…
うつ病というのは怖いもので、今思えばなぜ退職したんだ?
と思うようなことも、躊躇なくやってしまうんですね…

ですが上司と退職する旨の連絡をしている中で、一つだけハッキリしていることがありました。

「体調がよくなったらいつでも戻ってきてほしい」
「トンくろの居場所はちゃんとある」

泣きましたね、ええ泣きました。
今思い出しても涙が出るくらいです。

そして退職から間もなく、
私の住んでいる地域の福祉協議会から連絡があり、
「トンくろさんが勤めていたメンタル担当の方から連絡を頂きました」
「現在の状況をお聞かせください」

最初は新手の詐欺か何かかと思いましたが、
詐欺師(ではないんですけど)を論破できるほどの思考力を持ち合わせていない為、状況を簡単に説明しました。

福「わかりました…一度病院に同行して担当医からも話を聞きたいので次の通院日を教えてください」
「かしこかしこまりましたかしこ(古っ!)」

通院日、ロビーで福祉協議会の方と初対面し、受診受付の際に状況を説明し受診室に一緒に入室、医者から今の私の説明をしてもらいました。


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?