「RTA in Japan ex #2」で『ドンキーコング トロピカルフリーズ』を解説しました
とんこつと申します。普段は『スーパードンキーコング』シリーズや『マリオ&ルイージRPG』シリーズのRTAを中心に、Twitchにて基本的に毎日配信しています。
本記事は、2023年4月28日に『ドンキーコング トロピカルフリーズ(以下、トロフリ)』解説者として、29日~30日に技術ボランティアスタッフとして「RTA in Japan ex #2(以下、RiJex2)」に参加したレポートです。
イベントや本RTAの概要については以下の記事をご参照ください。
解説決定に至るまで
筆者の『トロフリ』RTAとの関わりは、2022年12月に始まりました。筆者個人が主催しているイベント「Tonkathon 3」にて、doofさんに今回と同じ「Original Mode Any%」を披露していただきました。
解説を担当されたのは、既に他のRTAイベントで『トロフリ』解説を経験されていたゆきのすけさんでした。実はこの時、「もし解説者が見つからなければ……」という前置きとともに、doofさんへの解説オファーを初めて送っていたのでした(実現はしませんでしたが)。
「Tonkathon 3」本番の様子やその後の打ち上げ通話でのdoofさんとの交流を通じて『トロフリ』RTAの面白さを知った筆者は、自身でも2023年に『トロフリ』RTAに挑戦しようと決意しました。
年は明けて2023年1月。レア社に関連するゲームのRTAを集めたイベント「RARE RTA RAID RELAY」に当選したdoofさんが解説者を募集されていたのを見て、再び解説オファーのDMを送り、初めて『トロフリ』の解説を担当することとなりました。解説原稿の作成にあたっては、ゆきのすけさんによる他イベントでの解説や、セレナーデ☆ゆうきさんによる「SGDQ 2022リストリーム ドンキーコング トロピカルフリーズ カンペ」 を参考にさせていただきました。
『トロフリ』は2年前に配信内で初クリアして以来のプレイとなりましたが、6日間の練習を経て1:59:26というタイムで初完走。また、解説するカテゴリとは異なるモードですが「ファンキーモード」の方も1度は触っておこうと思い、1周プレイの後「Funky Mode - Any% No Death Abuse」も1:51:11で初完走しました。
迎えた1月28日の本番では、doofさんが自己ベストを大幅更新するという快挙達成。記録ペースの終盤では、自分の解説がdoofさんの重圧にならないよう言葉少なに見守りましたが、タイマーストップ後には興奮を抑えきれませんでした。
2月に開かれた「RTAハッカソン」には「Funky Mode - Any% No Death Abuse」のカテゴリで参加し、自己ベストを1:42:35まで更新。その後は共同主催を務めたオフラインイベント「Fukuoka RTA Forum 2023 Spring」関連の作業などもあり、『トロフリ』はプレイできないまま「RiJex2」採用ゲーム発表の日を迎えました。
ゲームリスト内に『トロフリ』の名前を発見した時は嬉しかったです。早速doofさんに連絡を取り、解説を担当させていただけることに。今回は解説者も原則現地(ツインメッセ静岡)参加とのことでしたが、現地ボランティアスタッフとしての応募も元々考えていたので問題ありませんでした。筆者が応募していた『マリオ&ルイージRPG』シリーズの2作品は残念ながら落選でしたが、夏のイベントには同作品で再度応募する予定です。
準備期間のこと
まずはdoofさんとのキックオフミーティングを3月21日に行い、解説の方向性やリハーサルの日程を決定しました。ランの間はプレイに100%集中したいdoofさんの意向で、解説内容は「RARE RTA RAID RELAY」時のものをベースに、完全に筆者に任せていただけることになりました。
準備にあたり気を付けたことは、昨年末に『進め!キノピオ隊長』を解説したときと基本的に同様でした。トーク内容に関するガイドラインや公式ガイドブックを読み込み、不適切/不正確な発言をしないことを第一に心掛けました。
『トロフリ』RTAの詳しい情報は日本語ではまとめられていませんが、DKSによる以下のチュートリアルが(ファンキーモード向けではありますが)情報量豊富で参考になりました。これらの内容をインプットしつつ、筆者自身も「Original Mode Any%」の記録を1:44:49に更新しました。また、前作からの小ネタを解説に盛り込むべく、『ドンキーコング リターンズ 3D』の初見プレイも行いました(原作はクリア済みだったので3DS版を選びました)。
本番前週に行った2度のリハーサルではそれぞれ1:27:02、1:27:22という完走タイム。強制スクロールコースでのパフォーマンスについても入念に打ち合わせをしました。出走予定は夕方ということで、リハーサルも本番の時間帯に合わせて実施しました。
また、スケジュール発表後に応募した現地ボランティアにはセットアップ担当で当選。初日の解説+2日目&最終日のボランティアとして参加できることとなり、2泊3日の静岡遠征の旅程を組みながら以上の準備を進めました。
本番期間のこと
迎えた4月28日の出番当日は、有給休暇を取って午前中に髪を切り、お昼に東京を発ちました。新幹線の車内では解説原稿の最終確認。静岡で開催されるイベントということで「熱川バナナワニ園」の紹介などを直前に盛り込みました。16時のオープニングまであまり余裕のない新幹線で向かったため、静岡駅から会場まではタクシーを利用しました。
会場では受付にいらっしゃったもかさんから名札などを受け取り諸手続きを済ませると、前日入りして早くに会場入りしていたdoofさんと合流。オフラインでは初対面だったので、記念写真を撮影させていただきました。
開幕のゲームはHiSTさんによる『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』。このRTAについては、Game*Sparkライターとして特集記事を執筆させていただきました。今回は走者・解説席が2レーン用意されていたため、ライターとしての取材を行いつつ、次のゲームであった『トロフリ』のセットアップをもう片方のレーンで進めました。
迎えた本番は、doofさんによる初出場とは思えない落ち着いたプレイで滞りなく進行。ランビに速度を乗せる難所では解説が噛み合わなかった場面があったり、終盤のアイランドでは普段あまり見られないようなミスやリカバリーもあったりしましたが、その他には大きなトラブルもなく、目標とされていた1時間半切りを見事に達成。
安定感のあるdoofさんらしいプレイを間近で応援できて、最初期からdoofさんの配信を見てきたいち視聴者としても幸せでした。走者視点での本番の様子については、doofさんによる以下の記事もぜひご一読ください。
出番後は静岡おでんを食べて一旦ホテルに戻り、部屋から小一時間ほどRTA練習配信。午前3時からのシフトに備えて仮眠を取ればよかったのですが、眠りにつけなかったためそのまま会場まで2kmほど歩いて再び会場入り。
セットアップのボランティアは未経験でしたが、ボランティアリーダー(今回から新設)のアジーンさんによるマニュアルが分かりやすかったこと、先に業務に入られていた方々が丁寧に引き継ぎ対応して下さったこと、深夜は長めのRTAがメインのためゲームの切り替えが多くなかったことなどから、初めてでも作業の流れをスムーズに把握できました。
29日の早朝にシフトを終えた後は仮眠を取り、「炭焼きレストランさわやか 新静岡セノバ店」にて念願の初さわやか。かなりの待ち時間を覚悟していましたが、整理券配布開始前に列に並んだため、開店と同時に座れました。美味でした。
その後は現地で『マリオカート7』のRTAを観たり、会場に居た方々と交流したり。ずっと会場にいたい気持ちもありましたが、次の日も深夜ボランティアのシフトが入っていたため、会場近くで浜松餃子を食べた後ホテルに戻り、9時間ほどしっかり睡眠を取りました。
30日はあいにくの雨の中を歩き、午前2時前に会場入り。スタッフ向けの差し入れをありがたくいただきながら2日目のセットアップ業務をこなしました。会場を離脱した後は、軽く静岡観光を楽しんで無事に帰宅。非常に充実した、濃厚な3日間となりました。
本番を終えて
走者のdoofさんをはじめ、「RiJex2」関係者の皆様、現地や配信で応援してくださった視聴者の皆様に心より感謝します。完走後に宣言されていた通り、doofさんは既に「Original Mode All Stages」のRTAに挑戦されており、こちらも個人的に応援しております。筆者もいつになるか分かりませんが、将来的に『トロフリ』1時間半切りを達成したいと考えています。
また、現地やオンラインで直接応援のメッセージや差し入れ、ファンアートやお手紙などを下さった皆様、本当にありがとうございました。大変励みになりました。近いうちに再び走者としても参加できるよう精進しますので、今後ともよろしくお願いいたします。