教師の手を離れた後も学び続ける
昨年度担任していた子が、作家の作品ができた持ってきた。
なんと全130ページの大作。
彼女はもともと本を読むのが好きで、昨年度もとても生き生きと取り組んでいた。
そして、今年度学年が上がりクラスが変わっても書き続けていた。
そのことは本人から聞いていたし、下書き段階で何度か見せてもらって、数回フィードバックをしていた。
その作品を完成させることができたのだ。
その内容は圧巻。
双子の子豚が主人公。
お母さんに怒られてまって家出をしてしまい、ジャングルへと旅に行く物語。
本編に入る前の「はじめに」が秀逸だっま。
物語の概要と読者への呼びかけで読みたい気持ちを高めるような書き出し。
そして、登場人物の説明もしっかりと書いてあり設定がわかりやすかった。
低学年の子でも読みやすそうだ。
メインストーリーを全体的に所々にちりばめつつ、ジャングルで様々な動物と出会い、小さな事件をちょっとずつ解決する。
そして、最後にはちりばめていた伏線をしっかりと回収。
ジャングルから帰った2匹の子豚は、お父さんとお母さんと再会し、感動のラスト。
昨年度はここまで内容が濃いものをかけていなかった。
作品のクオリティにも驚いたが、自分自身で書き続け、成長していることの方が驚いた。
自分の手から離れた後も学び続け、成長できる姿を見せてくれたのだ。
これは僕が見たい学習者の姿の1つとなった。
きっと彼女には作家の時間がとてもハマったのだろう。
このような形の授業を他の教科でも行うことができれば、授業者の手を離れても学び続けられる。
まさに自立的な学習者を育っていけるのではないだろうか。
そんなことを期待させてくれる日になった。
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