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ヤタイコンサル〜若手とのメンタリング〜

昨年度から週に1度1時間、オンラインで市内の若手教員の方と「ヤタイコンサル」と題して、メンタリングを行っている。
昨年度に1人、今年度に1人。
計2人の若手とメンタリングをさせてもらった。

メンタリングとは、1対1での相談会のようなものだ。
僕が若手の話を聞き、質問し、ときにはアドバイスをする。そういう活動をしている。

始まるきっかけをつくったのは僕らが主催しているヤタイの会の学習会に来てくれた初任の子だ。
彼は学習会が終わった後に残って、僕にもう一度質問しに来てくれた。
その時に若手は先輩に聞きたいことがたくさんあるのかもしれないと思い、翌日すぐにヤタイコンサルをやらないかと言う提案を投げかけた。
すると彼は二つ返事で快諾してくれた。

このメンタリングはメンター(相談に乗る側)とメンティー(相談する側)どちらにも学びがあることを少しずつ実感することになった。

年度当初は僕が質問して話をつないでいくことが多かった。
しかし、徐々に彼らは質問されることを予想し、頭の中でセルフで質問をし1人でしゃべってくれるようになった。

なので、途中からは僕は「へー」とか「なるほど!」とか「確かに!」と言って話を聞いていることがほとんど。
そして自分の興味が湧いたところをもう少し掘り下げる質問をする。
また自分で思いついたアイディアを僕がしゃべってしまう時もある。
そんな感じで毎回1時間のおしゃべりがあっという間に過ぎていく。

この「ヤタイコンサル」では僕にも学びがちゃんとある。
それは大きく分けて2つ。

1つは大人もちゃんと成長することを再認識できたことだ。
昨年度のメンティーはとても真面目な好青年。
その奥に強い軸があり、ちょっと頑固なところもあった。
メンタリングの中で振り返ることの重要性を実感し、そこから自分で変化していった。
今年度は僕らが運営している市内教員へ向けて、ブログで週に1度振り返りを書いている。

今年度のメンティーはものすごく素直な子で何を言われても「はい!」と答えてしまいそうな好青年。
その子は自分のしていることや、周りがしていることに徐々に問いを持てるようになっていった。

この2人の変化は僕にとって非常に興味深い。
人が成長する瞬間に立ち合う事は、僕が本当にやりたかったことの1つだったことを改めて認識させてくれた。

2つ目は話をしているときに新しいアイディアが僕にも生まれるということだ。
彼らが質問をしてくれていることによって自分の引き出しを開ける機会になる。
彼らの経験と僕の引き出しが掛け合わさり、新しいアイディアが生まれる時が多々ある。
結果、僕が1番学んでいるのかもしれない。

「ヤタイコンサル」は僕にとってもチャレンジだった。
若手の振り返りの伴走することでどんなことが起こるのか試してみたかった。
まだ2つのケースしか試すことができていないが、成長につながる取り組みだと思う。

一方で課題もある。
1つ目はものすごく個人的な取り組みだと言うこと学校教育の研修システムの中に入れるには様々なハードルがある。
①時間の捻出
勤務時間内にこの実践をする事はかなり難しいだろう。時間内に取り組めるとしたらどういった形があるのか?
②メンターとメンティーのマッチング
たまたま今回は僕らの関係性が良く、良い学びが起きているかもしれない。しかし毎回うまくいくとは限らない。このマッチングをどのようにしたら仕組み化できるのだろうか?

来年のメンディを希望する若手がいるかわからない。
しかし僕としてはこの活動をもう少し続けていきたいと思っている。
またこの実践をグループで行う事はできないのかなと考えている。
1対1ではなく、若手同士がお互いにコーチングをするような関係性を作れないだろうかそこをコーディネートする立場として僕は関わってみたい。

何はともあれ、僕にとってはとても楽しい学びの場である。この学びの場に参加してくれているメンティーたちに感謝したい。

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