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関係性と仕組み

おはようございます。
ブレバトでご活躍されている「夏井いつき」先生の句会ライブに参加するのにワクワクしているtonkeです。

さて。
今回は、僕が参加している教師の力量形成について考えているプロジェクトのミーティングの中で出てきた「関係性と仕組み」というテーマでお話ししたいと思います。
これは自分中でも生にえで考え続けていくために書き残しておこうと思います。

仕組みだけでは形骸化する


メンバーの実践発表の中で「システムとしてないと出来ない。僕は怠けてしまうから。」という話が出てきました。
授業を見た後に、フィードバックのメモを渡すという仕組み。
この週に必ず授業を見に行って、週末に話し合うという仕組み。
講義を聞いた後にアンケートに答える仕組み。
このような仕組みが話し合いの中で上がってきた。
確かに、仕組みがあれば何かしなくてはならないという気持ちにはなるかも知れないが、やらされている仕組みではすぐに形骸化してしまう気がします。
ただ、その仕組みもなければ何もやらないで時が過ぎていくのかも知れない。
仕組みがあるとできる人はどんな人なのか考えてみると、学ぼうとするマインドがある人だと思う。
じゃあ、学ぼうとするマインドってどうやったら醸成されていくのだろうか?
それが関係性なのではないか?学びあう関係性がその組織やグループにあれば、徐々にそのマインドが浸透していく気がしてきました。

体験の経験化


また、とある方が教育実習で行った実践を共有してくれました。
その方の学校では、毎年、一回の実習で7・8人もの実習生を担当するようで(え!?多くない!?すごすぎる!!)、実習生の学びをどのようにつくっていったかを教えてくれました。
「体験の経験化」
体験はどの人でもしていて、それが学びに変わっていくことで経験となっていく。
そして経験に変えるためには対話。
体験→対話→経験
という学びのプロセスをつくっていったそうです。
そのために、実習生の日録を書いて終わりにするのではなく、書いてあったことをトークテーマに7・8人の実習生たちで対話をする。
これを継続的に行っていくことで、実習生たちの日報に変化が起こっていったとのことでした。

それは、対話を繰り返したことによって、一人でも対話ができるようになっていったのだと思います。
つまり、対話の部分が「内省」に変化していったということです。
きっと、「内省」ができるようになれば、対話の代わりになり、一人でも学びのサイクルを回せるようになっていくのではないでしょうか。

僕も昨年度と一昨年度に、市内の若手と週に1度1時間、オンラインで相談会をしていました。
初めは色々な質問をしていくことで、若手に話をしてもらっていたのですが、徐々に質問がなくなり、僕はほとんど話を聞いているだけの状態になっていきました。
それは、彼らの中で「内省」ができるようになっていったということだったと今気がつきました。
そして、内省ができるようになっていけば、学ぼうとするマインドにつながっていくのではないでしょうか。

実習生の学びも若手とのオンライン相談会も、「継続化」と「フォローアップ」という仕組みがあります。
この仕組みは学ぶことの上で欠かせないことではないでしょうか。

イベント化に学びなし!


研究授業や研究発表会などが、単発で行われてしまうようなものをある方は「そんなイベント的なものに学びはありません。」と常日頃から口すっぱく言われています。
この言葉に納得しつつも、もう少しなぜ学びにならないのか深掘りして聞いてみました。
すると、「時間軸の共有」というキーワードが出てきました。
時間軸の共有とは、同じテーマについて複数人が考え続けて、定期的に語り合っていることです。
校内研究でも、同じテーマについて考えているはずだと思う人はいるかも知れません。
しかし、多くの場合の校内研究は研究テーマが自分ごとにならないで参加している人の割合が多いまま進んでいる場合が多いのではないでしょうか。
そうなると、一緒の場所(学校)にはいるけれども時間軸が共有できていないことになります。
逆に常に同じ場所にいなくても、同じテーマを考え続け、定期的に語り合う機会が作れれば、「時間軸の共有」はできることになります。
確かに、僕が参加しているプロジェクトでの「教員の力量形成」についてや、LAFTでの「中動態」については、月に1度の集まりですが、常に頭の片隅にそのテーマがあり、考え続けているような感覚があります。

学び続けるための仕組みづくりのヒントは?


今回のミーティングで、色々なヒントとなるようなキーワードは出てきました。
・時間軸の共有
・体験の経験化
・協議会での「プレゼント」と「お土産」
・継続化とフォローアップ
これらをどのように校内研究に組み込んでデザインしていくかを考えていきたいと思うのと同時に、大きな変化を起こそうとすると同僚との関係性がつくりにくいという課題も感じてしまいました。
その課題を伝えたところ、メンバーの方から、まずは小さく始めてみることはどうかとアドバイスを受けました。
確かに、何事も小さく始めた方がうまくいくことは自分自身も経験済みです。
自分の職場で、まずは小さく始めてみるということをしてみたいと思いつつ、その時間をどのようにつくっていこうかと悩んでいます。
自分の学校にどのように教員の力量形成ができる仕組みと関係性を作っていくのかはまだまだ考え続けなければならないと感じています。

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