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子どもの創造力が加速する時

休み明けにすぐ3連休があるのは、嬉しいような、また休みモードに戻ってしまうような、いいのか悪いのかよくわからないtonkeです。
さて。
今回は、「子どもの創造力が加速する時」というテーマで振り返っていきたいと思います。

冬休みが明けて、すぐに学級会の1月の実践について提案をつくり始めました。
今年度は、5年生で忙しそうだということもあり、司会グループを決めると同時に何月はどこのグループが原案を提案するかを事前に決めておくような形で進めてきました。
今までに3回行っていて、
1回目 3チームでのドッチボール鬼ごっこ
2回目 私は〇〇だゲーム(「変身できなかった仮面ライダー」などのお題を即興で劇を考えて披露する)
3回目 学校謎解きウォークラリー
というように活動の創造力とクオリティが段々と上がってきました。

そうなってくると4回目を現在企画している子どもたちも、「学級会の実践では、今までやったことのないようなものがやりたい!」という感覚が芽生え始めてきていました。
今週、ランチミーティングで初めに今回の活動を何のためにやるのかを話し合いました。
C「学級会やるといつも揉めるんだよね。だから、揉めないようにしたいな。」
T「揉めるのって嫌なの?」
C「そりゃ、嫌だよ。なんか雰囲気も悪くなるし。」
T「そうかぁ。その揉めてる原因って何だと思う?」
C「んー。何だろう…」
C「なんか意見が違う時に、自分の考えを押し通そうとして揉めている気がする。ただ、主張しないのも良くないけど…」
T「なるほどねぇ。じゃあ、今回の活動はそういった意見の違いが出るようなものが良さそうだね。」
C「やっぱ、活動の中に話し合いとかして、グループで答えを出すものがいいんじゃないかな?」
T「そうだよね。その話し合いで出す答えって2種類あると思うんだけど、答えが決まっている問題と決まっていない問題どっちが良さそう?」
C「決まっていると正解かどっちが合ってるか、はっきりし過ぎて良くない気がする。自分たちにとっての正解を考えられるような方がいいと思うな。」
T「確かにそうだね。じゃあ、今話していたような事が実現できるような活動を考えてみよう。」
と言って、活動を考え始めました。

しばらく悶々とあーでもない、こーでもない話していると突然一人の女の子が、
「人間オセロ」
と呟きました。
その一つのアイデアに他の子が
「なにそれ!?めちゃくちゃ面白そう!」
と反応したところから、一気に話が進みだし、どんどん具体的になっていきました。
「体育館でやろう!」
「上から見れる場所に登って、そこで指示するグループは話し合えばいいんだ」
「コマはどうする?あ、赤白帽子でいいか!」
「下で動かされる人つまらなくない?」
「meetで繋いで上から盤面を撮影すれば、下の人も状況がわかりやすそう!」
このアイデアがどんどん湧いてくる感じが、僕も一緒になって楽しんでしまいました。
一人の思いつきに友だちが乗っかることでどんどん創造が広がっていく。
これが人が集まって何かをする良さだよなぁ。
このように創造力が生きるような授業をどうやったらつくれるのか…

今回の子どもとのやりとりから考えると
・複数人で何かをつくるということ
・以前の経験が生きること
・思いつきをつぶやける関係性があること
・思考が深まるような質問があること
というようなことは考えられる。
でも、これだけだと教科の授業とうまくつなげられないんだよな。
教科の枠組みの中にありつつ、創造力が働くような授業はどのようにしたらデザインできるのだろうか。
そんな授業をやってみたいなぁと思える出来事でした。

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