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第7回ヤタイフェス「しくじり先生〜失敗から学んだ教師たち〜」
先日、僕らヤタイの会が主催している学習会「ヤタイフェス」を行った。
今回で第7回目。
テーマは「しくじり先生〜失敗から学んだ教師たち〜」と題して、僕を含めた3人が自分の教師としての失敗談を語り、そこから何を学んだのかを伝えることにした。
テーマ設定の背景は、後輩の
「皆さんがどんな失敗をしたのかやどんなことで苦労してきたのかってすごく興味があります。」
という一言だ。
うまくいったことなどを共有する機会はあったが、中々失敗を共有することはなかった。
面白いアイデアを提供してくれた後輩に感謝したい。
そう決まってどんな話をするか考えるために、自分自身の教師としての10年間を振り返った。
今となっては、「何でそんなことをしたのだろう」と思うような出来事もたくさんあった。
・夏の暑い日にエアコンをつけてくれ(校舎の仕組みとしてつかないことは知っていたのに)と校長室に子どもを凸させて叱られたこと。
・校務分掌のグループ会議で何の相談もなく、新しい提案をし始めたこと。
・異動先の職員会議で初年度から揉めること。
書き出してても「う〜ん」と思ってしまうようなことばかり。
ただ、なぜ自分はそんなことをしてきたのか考えた。
それは「思いついたら即行動」ということが習慣になっているからだ。
きっとそれは僕の強みだと今では思う。
ようはその使い方だ。
今までの失敗から、どんな時にこの強みを使うと失敗するのかというパターンを見出すことで失敗の確率を下げることはきっとできるはず。
さらに自分の教師人生の中で、ある1人の子どもとの1年間がとても大きかった。
2年目に担任した子。
年間で教室で僕の授業を受けられたのは10時間くらいの子だった。
その子は今思い出してもびっくりするような出来事ばかり起こしていた。
僕はその子と向き合い、信頼関係をつくることができた。
しかし、クラスの他の子どもたちにはその子のことを受け入れてもらうことはできなかった。
それは良かれと思って、その子についてのことはクラスにオープンにしていなかったからだと今では思っている。
この年以降、子どもたちにはクラスで起きていることをできるだけオープンにして共有していくことを心がけている。
もちろんあまりにプライベートなことは共有する必要はないが、一人ひとりが向き合っている課題などはオープンにした方がクラスに不信感が募ることは少ないことを学んだ。
この年の経験があったからこそ、「あの時よりは大丈夫」と思うことで、色んなことがが起きても動じない精神力を持てている気がする。
この年の子どもたちには本当に感謝しかない。
こんなようなことを当日参加してくれた、23名の大和市の先生たちに話をした。
以下、ヤタイフェスに参加してくれた方の感想。
色々なエピソードを聞いて、私の失敗ってすごく軽いかもしれない…と勇気づけられましたし、みなさんが日々挑戦して学んでいる姿勢がすごく素敵だと思いました。私ももっと日々失敗を恐れずにいきたいなと思いました。 毎日いっぱいいっぱいで楽な方に逃げていた自分、やる気が出ないと後回しにしていた自分。今日のお話を聞いてスイッチが入りました。
「周りと合わせる」ことが果たして本当に良いことなのか疑問を抱くようになりました。むしろ色々試してしくじった方が自分の学びにもなるし、人生楽しいなと思いました。私はしくじりトークであんまり思いつかず、それはきっと保守的になってるからだろうなと気付かされました。もう少し自分のやりたいことをもっと貪欲にやってみようかなと思えました。
自分のしくじりを反面教師に、それを成長剤にする先生。 過去の誤ちに価値付ける先生。 しくじりと分かっていても自分の芯を大事にする先生。 それぞれの先生方のマインド、とっても参考になりました。
昨年度、ものすごく自分自身で失敗したなと思ったことがあり、すごく自信をなくしていたとこでしたので、先生方のしくじりを聞き、自分だけではないというこで、少し前向きになれた気がします。
経験値のある先生が失敗を話してくださると、やはり距離が縮まるなと思ったので、自分も職場等で心がけていきたいなと思いました。
普段話しにくいしくじりから、今後の展望までつなげて話してもらえてよかった。 経験者でもしくじるものだと思うと、希望を感じます。
失敗をどう振り返るか、どう繋げていくか、3人の話を聞いて、活力となりました!
「過去は変えられる」という言葉が非常に胸に刺さりました。教員生活が何年になろうとも、日々忙しく流れていく学校生活だからこそ、意識してリフレクションしていくことが本当に大切ですね。蓋をしてしまいたいしくじりもあります。それに向き合うのは勇気のいることだとも思います。今回多くの教員の前でお話ししてくださったことで、その勇気を与えてくださったと思いました。
僕らが動いていることが大和市の教育に、どんな影響を与えられているのかはまだわからない。
だけど、事実としてこれだけの人が集まってくれて学ぶことはできている。
少しずつかも知れないけれど、この歩みを進めていきたいと改めて思うことができた。
これらのフィードバックを糧にこれからも
「大和を楽しく学び続けられる教育現場に!」
というビジョンを目指して僕たちは進んでいく。