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LAFT合宿〜僕にとってのアドベンチャーとは〜
年末に箱根で開催されたLAFTの合宿に参加した。
メインファシリテーターは風越学園副校長の甲斐崎博史さん(KAIさん)。
当初の話では、温泉でゆっくりと自分の歩みを振り返る的なことを代表が言っていたような気がしたが、それは僕の勘違いで、とてもアドベンチャー色の強い合宿になった。
プログラムは
・OB(アウトワード・バーン)やPA(プロジェクト・アドベンチャー)の歴史を踏まえたAITC(adventure in the classroom)の概要・実践
・ナイフワークでのお箸づくり
・忘年会中のファシリテーショントレーニング(飲み会中にスライドを見たのは初めての経験)
・温泉での対話時間(12時近くまで貴重な時間を過ごせた)
・金時山登山(まさかの4時半起床)
・風越学園のアドベンチャーカリキュラムについて
・火おこしワーク
・アドベンチャーを学校へ、学校をアドベンチャーへ
・MM法(満足度の高い話し合いの仕方。これは校内や市内に持ち帰りたい)
並べただけでもすごく濃い二日間だった。
その中で僕にとってのアドベンチャーとは何かを改めて考える経験ができた。
それはファシリテーショントレーニングでの体験と火おこしワークでの体験の達成感の違いだった。
ファシリテーショントレーニングでは、正方形の紙をある立体の形にするというアクティビティを行った。
達成できた人はファシリテーターとなって、まだできていない人に関わるトレーニングだ。
それはそれは不思議な立体でどうしたら正方形の紙がそんな形になるのかが訳がわからなかった。
あーでもない、こーでもないと話しながらやっていても何も進まない。
そんな僕を見て、すでに達成した方がファシリテーターとして関わってくれる。
「辺に注目するとどんな感じ?」(いやわからない)
「面積はどうなってる?」(全くわからない)
「とりあえず手を動かして、つくりながらやってみるといいよ。」
この言葉が自分の中で突破口になった気がする。
とにかく色々と試すと「ピン!」と閃いた感覚になった。
ただ、ここからが難しく閃いたのだが正解の形にはならない。
大事な点は掴めた気がするが…
と、考えながら手を動かして模索していると…
「できた!」と夜中に叫んでしまった。
制限時間ギリギリでの達成。
大きな達成感を感じ、その後のKAIさんの話は睡眠学習になってしまった。
一方で火おこしワーク。
道具はファイヤースターター、ナイフ、やかん、あとはそこら辺にある自然物を使ってカップラーメンを作るというお題。
ファイヤースターターでの火おこしはずっとやってみたいと思いながらも中々やる機会がなかったので初めはワクワクだった。
しかし、あるグループが1番に火を起こせてしまった。
さらにそれは「白いふわふわ(ススキ)」が着火剤としての役割を果たすアイテムだとわかってしまった。
そのあたりで一気にモチベーションが下がってしまった。
なんだか先が見えてしまったからだ。
だから、お湯の沸く寸前でヤカンが倒れてしまった時にもすごく冷静でいてしまった。ペアの方ごめんなさい。そのおかげで消えかけた火は復活させられたのだが。
この二つのアクティビティから見えてきた僕にとってのアドベンチャーとは、
・先が簡単に予想できないこと
・「自分」の手と頭を動かしながら模索すること
・答えよりを知ることよりもプロセスを探究できること
なのではないかと振り返った。
だとすれば、そういった環境に自分で身を置いていくことできっと僕は成長していけるのだろう。
最後にこの合宿を企画してくれたLAFT。メインファシリテーターのKAIさん。会場を提供してくれた温泉旅館みたけの若旦那池谷さん(3号)に感謝したい。そして、1歳の息子を1人で見て送り出してくれた妻に。
素敵な学びの場をつくっていただきありがとうございました。
最後の最後に無くしてしまった手袋。
その事を妻に伝えるのが1番のアドベンチャーだった。
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