囲碁普及がうんぬんかんぬん

大前提として。

まず『囲碁が人口減りすぎてヤバい』ではないという事はハッキリしておかないといけない。
『攻防が分かりにくいとか、終局や整地がちんぷんかんぷんなのがユーザーに受け入れられずに囲碁というジャンルそのものが枯れる一方である』
…と言う状況が他の国でも起きているのであればどうしようもない。

しかし韓国の囲碁人口は右肩下がりではあるけどガッツリプレイ人口がいるし、盛り上がりがないわけでもない。
今は対戦ゲームの選択肢がたくさんあるので全体的に右肩下がりになるのはしょうがないところではある。

つまり『日本の囲碁がヤバい』のである。

興味なきゃそもそも視界に入らない問題

自分は囲碁全く知らない状態で囲碁に入ってきたので、新規層を獲得するチャンスが無いわけではないのだ。

そんな自分の視点から言うと
未知のジャンルってまず興味を持たないことには調べる事すらしないので、囲碁ファンに向けてあれこれやった所で気付かないという問題。

『萌えと囲碁を組み合わせて難易度抑えめにした囲碁練習用サービスがありますよ!』アピールしても
こっちは囲碁について調べようとすらしなかったのでそんなサービスが存在している事自体知らないままだった、と。

自分は電王戦の頃から将棋をたまに見たりはしていたけど、将棋は外に向けてのアピールをどんどんしているのに対して、囲碁はそういうのを全然やってるようには見えない。

むしろ囲碁を始めてnoteとか見るようになって初めて「囲碁ってそんな状況になってたんだ…」と知ったくらいである。
将棋のプロ棋士は中継に良く出てくる人たちの名前と顔はそれなりに覚えてるけど、プロ棋士に関しても『いやまなんとかさんって人がいるのは知ってる』くらいの知識量だったので本当に知ろうとしなきゃ見えないレベル。
(今はyoutubeで解説動画上げてる先生の名前とかは流石に覚えた)

なりふり構わず行っても良いんじゃないかなあ

対面のアナログオンリーでしか対戦出来なかった昔と違って、今は対戦ゲームの選択肢がたくさんある今はそれこそ積極的に押し出していかないと見てもらえないというのが現状。
まだ囲碁なんてネットが盛況な分まだマシな方で、ちょっとマイナーなゲームになると「面白いけど人いるスト6やるわー」みたいな感じで離れていっちゃうとかよくある。

『なりふり構わずやってて必死だな』と笑われるくらいにグイグイ押していかないと認知されるレベルまでも行かないんじゃないかなぁと。
お偉い人たちは伝統ある競技と今のカルチャーに媚びいるのはプライドが許さんみたいな事言ってるけど、これをやってると近い未来に『あいつらがダメにした』って言われるわけで…。

せっかく囲碁をテーマにした映画が2本近い時期に公開されるのに、出演者が囲碁を始めるような気配はない。
先日公開された『碁盤斬り』にしても、良い映画だったけどこれで囲碁新規ファン獲得なるか?って期待するのはちょっとドリームがすぎるんじゃないのぉ…?とか。
来年やる映画の主役の某くんが『アマ初段目指して頑張るシリーズ』とかで定期的にファンを引き付けられるようにする企画が動いてるようにも見えない。

大手事務所のVtuberに囲碁を勉強してもらってプチリーグ戦を開催できるくらいに定期的に打ち続けてもらうとか。
(これはジャンル特化したVtuberを軽視しているわけではなく、ジャンル特化Vの人はそのジャンルについて調べないと出てこない事が多いし、
検索に出てくるけどこの人全然更新してないじゃん…ってなりがち。)
ただ、やるとしたら継続して勉強や練習を続けないといけないゲームだからそれなりにしっかりと取り組んでくれる人を選定しないといけないとか色々問題もあるだろうけど。
鉄◯8のイベントで褒めちぎったその日の夜にス◯6遊んでたりとか…

全く関係ない分野に踏み込めばコラボや解説、講師という形で囲碁ってなんじゃろ?と言う人達に今youtubeで積極的に配信してるプロの人達の露出機会も増えたりするわけで…。

『囲碁はストイックなものだからそんな軟弱なファンなんぞいらん!』みたいな事やってるうちは新しい波って起きないと思うんだよね…。というかそれを貫き通してきた結果が今というか。
スラムダンク(連載時)や黒子のバスケやってた頃の日本バスケみたいになるから…。

頑張ってる人がいないわけではない

これはとても大事。
『やりたくてもやれない』というのがあるのだ。
碁会所やサークルさんはどう頑張っても自分の手の届く範囲の人の面倒しか見れないので、こう言う人達の頑張りを支えて繋げて広げていくには何をすればいいかというとお偉いさん達が支えるしかないのである。

とはいえお偉いさん達にできる事にも限界はあるわけだけど。


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