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掬って救って煌めいて(コンセプトとほんのり自問自答ファッション教室の話)

結論から言います


私のコンセプトは「自分の意見を持ち、現実を忘れさせてくれる救いの漫画家」です!\ドドン/

このコンセプトは自問自答ファッション教室内で決定したものから、意味が被ってるなと思うものを省いてまとめ直したものになります。

ちなみに元は「救いがあって煌めいて意見がはっきり!現実を忘れさせてくれて新しい世界を見せられる漫画家」でした。
「新しい世界を見せられる」は「救い」による効果なので統合し、「煌めいて」は漫画の作風なので省くことに。「意見はっきり」に関しては、はっきりしてなくても自分の意見を持ってればいいな!と思って変えた次第です。

で、なぜこんなコンセプトになったのか。


これについては、コンセプトの中で一番特別視しているキーワード、「救い」を中心に語らせていただきます。

そもそも私にとっての「救い」とは、「感情を掬い上げること」です。噛み砕いて言えば、抱えている感情に対して「名前をつける」、「気づきを与える」ことになります。

元々感情、特に悩みや苦しみ、嫉妬といった、ままならなさにもがく人が好きでした。
本来は隠すことが美徳とされる感情を抱えて、苦しくて、手放したいのに手放せない。人によっては醜いと思うかもしれない様こそが、人間の美しさだと私は思うのです。

ですが、1人で抱えるのはやっぱり苦しいです。そんな時、自分のままならなさを肯定してもらえたら。無いと言い張るのではなく、その気持ちごと掬い上げてもらえたら。
かつて、自分の抱える苦しみに名前があることを知った時、その気持ちを抱える人が私以外にもいるということが、私の希望になりました。だから私は「救い」を軸にコンセプトを決めたのです。

そして、救いのための媒体として、昔の自分が救われた「漫画」を選びました。

「好き」から逃げてんなよ


昔は絵を描くことが好きで、幼稚園から高校までずーっと漫画を描いていました。
しかし、自分の技術力では漫画で食っていけないと気づき、そこからはほぼ描かなくなりました。自分が下手だと思ったら、怖くて描けなくなったというか。ついでに上手くなるための努力もしたくないというか。
お察しのとおり、向上心の無さなら誰にも負けない人間です…!山月記が他人事ではない…!

でも教室を受講して、やっぱり様々な感情を抱える人を描きたいし、その作品が必要な人のもとに届いてほしいなと思いました。
また言ってしまえば、「作品が必要な人」とは「あの日の私」です。

通り過ぎていった沢山の過去の私、世界が恐くてうずくまっていた私を、強く抱きしめたい。
漫画を読む間は現実を忘れられたこと、いつか自分もこんな話を描きたいと願ったこと。全部分かっていたのに、自問自答するまで見ないふりをしていました。ならもう描くっきゃない。

ただ、今の私は漫画を仕事にする気はないので、描いた漫画そのものを発信する気はありません(完全に自分用ですし)。
けれど、私のコンセプトは漫画家なので、設定と内容をまとめたものは今後公開したいなと考えています。

だって、あきやさんにいただいた資料に書かれたキーワード、その中の「なりたい」の欄が私に突きつけていたから。毎日絵を描いていた幼い私に、こう言われた気がしました。

「『好き』から逃げてんなよ」と。

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