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映画「リング」の浅川玲子は一体何杯分の井戸水をバケツで運んだのか
9/4、今週金曜の19時からニコニコ生放送の「ニコ生ホラー百物語」で
映画「リング」を解説するという番組をやりますー。
その後にニコ生で放送される映画「リング」本編をより楽しんでもらえるべく準備しております。
すでにタイムシフト予約が400件ぐらいあって、マジでビビっている。
そもそも、なんでこんなコトになったのか回想。
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そもそもね、私ホラー好きなんですよ。
まぁそれはそうだと思うんですけどね、
そもそもホラーの一番記憶に大きい最初の出会いって「リング」だったと思うんですよ。1995年のことなんですが。
このときの出会いは「2時間スペシャルドラマ」だったんです(映画化される3年前ですね)。これがもうむちゃくちゃ怖くて。そして最高に面白くて。いやでも本当に怖すぎて今でもちょっとトラウマなんですが。
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(そういやここでも紹介してたな)
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で、そこから小説版にハマり、映画リングを何度も何度も観て、リングシリーズにどっぷり浸かっていくと。小説ループで人生観が変わったりすると。
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そうやってお化け屋敷とかにも行くようになって、お化け屋敷めっちゃ楽しい〜ってなんてウンヌンカンヌンあって今に至る訳で。
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今に至る、少し前。私がウェブ制作会社でバリバリやってたときに、会社内でホラー鑑賞会イベントを有志でやってました。
で、そのときに、ホラーがそんなに好きではないというか嫌いという人達のために「怖がりでも楽しめる!ホワイトボードで解説する映画リング」的なことをやってたんですね。まぁ単に大好きな映画「リング」をあれこれ理由をつけてみせたかったんですよ。
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リングの恐怖の根源は一体何なのか、種明かししましょうと。
またリング・らせん・ループ・エス・タイドにおいて実は貞子より「高山竜司」がキーパーソンであるという観点から、貞子の目的、ビデオテープとは何だったのか、高山竜司の作品ごとのミッションはなんだったのか等々。映画のシーンを再生しては止め再生しては止め、ホワイトボードに書きなぐる、みたいな講義。
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で、そのときにホラー苦手な方も「これなら観れた、面白かった」と言ってもらえたのが自分の中で成功体験になってまして。
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今でも自分のホラー制作者のモチベーションとして
「なによりも怖いものを作る」より
「今まで伝わってなかった人にホラーの魅力が伝わる」にウェイトを置いてるなーと考えてるのです。
(めっちゃ怖いもの作れる人は、周りにいらっしゃるので…)
(まぁそれで「闇はヌルい」とか言われちゃうけど)
(得意分野で頑張っていこうじゃないか)
(そういうところにホラテクのテクが役に立つ)
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で、まぁそんな感じで映画「リング」はホラーに興味はあるけど、どう楽しんだらよいかわからない、みたいな人に最適な教材なんじゃないかなと思ってまして。
というのも、映画が生まれて22年。貞子がかなり消費されつくされた結果、「はいはいテレビから出るやつねー」
「ビデオが呪われてるのねー」
「目が怖いんだよねー」
みたいな、当時最大のショッキングだった設定がもう全部ネタバレしてる訳なんですよ。観たことない人も、ウワズミだけは全国民が知っている。
なので、裏を返せば安全エリアからホラーを楽しめる訳です。
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キャラとしての「貞子」は知ってるけどストーリーとしての「リング」は知らない。でもこんなに長く愛されるにはやっぱり理由があって。
Jホラーのエポックメイキングな作品として「何が凄かったの?」そして「それは確かに凄いじゃない」とリング本来の魅力を今だからこそ、伝えれるんじゃないかなーと。
今では当たり前やん、みたいなことにも必ず源流の革命があります。その辺、邪願霊〜女優霊〜リングといったものが築き上げた歴史があって。
そんなのは逆に「今だからこそ」考察できるかなと。
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みたいなことを、色んな所で吹聴してたら、仕事関係の人が一緒にやりますかと乗ってくれて、ドワンゴさんに声掛けしてくれて、そしたら映画リングも一緒に流しますかと乗りに乗ってくれたという、そしたら大場美奈さんも来てくれることになるという、協力してくれる人が次々現れ、トントン進みすぎてトントン拍子がハードロックアレンジされたという訳です。
自分で書いてても意味わからん。
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(ので各社持ち出しの企画なんでギフト大歓迎です。誰が使うねんという番組オリジナルギフトも作りました。誰が使うねん。)
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では、たぶん番組では使わない映画「リング」のトリビア言いますー。
大半はトリビアっていうか私が勝手に言ってるやつですー。
・最初の辺で、テレビ局のデスクで噂されてる話は、夜のヒットスタジオデラックスの岡田有希子の幽霊の件だと思う。
・智子の部屋に貼ってあるシャガールの絵「枝」が、よくみると井戸から上を見上げてるようにも見える。
・貸別荘のロケ地はアメリカキャンプ村。サイトに行くと「リング」の件も紹介されてる。そのバナーの「ビデオのスイッチ」を押すと怖ろしいアニメーションが見れるのでみんな見ろ。
(要FLASH:今どきFLASHなんかみれるか!)
http://www.xn--ccksg2ovbo0c7dt270e.com/
・高野舞が高山の黒板にいたずらするが、これはダスティン・ホフマン主演の映画「わらの犬」のオマージュ。その映画では数学者の旦那にかまってもらえない妻が、腹いせに黒板に悪戯をする、ちょっと険悪なシーン。
・高山が見てる新聞は「ババラ島虐殺のニュース」が掲載されているので1986年11月23日朝日新聞ではないかと思われるんですけど、誰か証明してくれ。
・これは番組でも触れれたら触れたいけど、志津子の公開千里眼実験で当てられた文字「盗丸射」。これはモデルになった実際の霊能力者、御船千鶴子の千里眼実験時と同じ文字。
・高山が井戸を見つけたときに「博士が蓋をしたんだ」と言ってるが、蓋は相当重い。計算するとコンクリート製の蓋直径1m(もっとありそうだけど)・厚み10cmとしても180kg以上。
そしてリング0では伊熊博士がホンマに蓋をしているが…火事場の馬鹿力?
・で、玲子は玲子で井戸の水をバケツ何杯分運んだのか。
井戸の直径1mと「最初の水深」-「交代時点での水深」=高山の肩と腰の位置から50cmと仮定すると、おそらく400リットル程度。
10リットルのバケツにして40杯分を縄を使って運んだ計算ですね。
命がかかってるとはいえ、アスリート!母は強し!
以上です。観てね。
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