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Paris,Texas

ずっとクリストファー・ノーランの映画を追っかけて観ていましたが、TENETのあまりのわんぱくが過ぎる振りに、一旦ちょっと休憩して「パリ、テキサス」を見る事にしました。

ちょうど今から再上映するみたいですね。(人多そうだな。。)
パリ、テキサス 4Kレストア版 12ヶ月のシネマリレー 2024-2025 » 新宿武蔵野館

何といってもこの映画は、ナスターシャ・キンスキー(ジェーン)の圧倒的美しさに尽きるわけです。。。映画的な美人というかね。

が、主人公トラヴィスとその元妻ジェーンの、いわゆる(元)兄夫婦は、はっきり社会不適合者(ダメ人間)です。全然立派な人たちではない。
ジェーンの、もので散らかった車の中身を見た息子のハンター君がいみじくも「女の子みたい」な事を言うんだけど、まさにその通りジェーンは母親で無くて女の子、くらい幼い。幼いなりに頑張っている。
終盤の有名な鏡のシーン、お互い会話しているけど自分の事しか見えていない(見えない)
そんな状況が嫌になったトラヴィスは、背を向けて話始めるのですな。

あと、この映画では、何か媒体を介したほうがお互い本音で話せる、という場面がちょこちょこ出ます。トランシーバー、電話、テープ録音。これは何か、分かるものがありますね。

他思ったことは、
この映画の救いは、ハンターくんですね。ハンターくんが真っすぐスクスクと育ってくれているから、周りが救われている。なんと健気な子なのだろうか。
あと、前見た時もちょっと思ったんだけど、やっぱりちょっと弟夫婦かわいそうすぎやしないかねえ。。。って思っちゃうんだよな。

まあ、ハンターくんはきっとこれからも弟夫婦にちょこちょこと会うだろうから、これはこれで良かったのかもしれない。ジェーンはちゃんと顔出せよ。

primal screamというイギリスのバンドの名盤「screamadelica」の最後の曲のいちばん最後に、この映画のジェーンのセリフがサンプリングされていますね。

バタン!「yeh,I know the feeling」(分かるよ、その気持ち)



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