すみっコぐらしの映画を観たオタクの感想文

すみっコぐらしの映画「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」見たので自分用備忘録。ネタバレは一応してないけど雰囲気怪しかったら去ってほしい。

ネットでなにかと話題になってるこの映画。もともと少し興味があったものにプラスしてネットの高評価を見かけたので、仕事が終わった夜の回のチケットをとって観に行ってきた。

結論からいうとボロ泣きした。

もともとすみっコぐらしは何となく知ってる程度で、昔イトーヨーカドーのタオル安売りですみっコぐらしの柄のタオル買ってたなーとかpixivですみっコぐらしパロ見かけたとかそのレベルである。まあ要するにあんま詳しくない。にわか乙と言われたらそれまでだが、実際そんな人間でも楽しめた。とても可愛いのである種のセラピー的な何かだと思った。

めちゃめちゃざっくりいうと「喫茶店の地下で見つけた絵本の世界に入っちゃった!一体どうなるの〜!?」みたいな導入に、「(そこに居合わせた)迷子の"ひよこ?"のお家を探そう!」というお話。

Eテレとか夕方テレ東枠でやっててもおかしくないような終始ほんわかテイストが続いて、イノッチとおでんくんこと本庄まなみ氏のナレーションもやさしい。キャラクターも可愛いしで普通に癒されたのでこれだけでも見る価値あったなと思った。あと想像してたよりも動いてたしその動きもめちゃかわいい。落下したときのバウンドが超絶かわいい。人間かわいすぎるものを見ると笑いがこみ上げてくるのかにやけ顔をこらえるのに必死だったし右隣に座ってた女の人もめちゃウケてた。

前半はすみっコぐらしのみんながどういうキャラクターなのかを踏まえて、絵本の登場人物になってわちゃわちゃしている話の流れ(かわいい)。どっこい後半に進むにつれてひよこ?がどこから来た何者なのか、真相に近づいていくに比例してじわじわと見てる側も"察し"始める。冒頭からひよこ?の様子は何か他とは違う、サブタイトルでいうところの「ひみつのコ」である。関係ないけどこのひみつのコって単語可愛くて好き。絵本の中のとある物語を見てそこかぁ〜と思ったもの(ネタバレになるから実際に見て)が実は違くて想像していたより悲しい現実を突きつけられる。「あんまりだぁ……」ってなって表面上は静かに泣いてたけど心の中はエシディシ並に暴れてた。もうこの後の展開からずっと涙を浮かべては流れ、ぬぐいを繰り返していた。念のために大きめのタオル持っていって良かった。右隣に座ってたの女の人も泣いてた。

でもやっぱりこれはすみっコぐらしの映画、子ども見ているのに悲しい展開で終わらせるのはあまりに酷。てか前半あんだけゆるかわな世界観でやっておいてからのバッドエンドは流石に人の心を失うので、悲しみの先にも"救い"、あります。ていうかもうそれはラストシーンなんですけどこれが本当に泣けるし泣いた。やさしい世界はちゃんとあるんだよ。あったけぇ…って思いながら泣いた。エンディングも今唐突に流されたら涙流せるよ。私はリメンバー・ミーを3回観て3回泣いた人間なので涙腺のゆるさはわりとガバであるけれどもとにかく泣いたんだよ。

前評判に話が某菌糸類っぽい作風だの鬱展開だのといった感想コメントを見かけたが、某菌糸類がどういうものを書くのかそんな詳しくないから観た人がそう思ったならそうなんじゃないですかね(適当)。ネットの感想を何でもかんでも鵜呑みにするなと思うのと同時に多少なりともレビューはチェックしておいたほうがいいと言いたい(矛盾)。数年前に前評判を一切見ずに未来から自分の妹が来る某映画を観に行って盛大に虚無ったのはトラウマになった。今回は前評判から想像していた通り良作だったので本当に良かった。

こんだけ御託を並べても実際見ないことには伝わらないので、百聞は一見に如かずだしとにかくすみっコぐらしの映画見てください。私は東京駅のすみっコぐらしshopに行こうと思います。あと映画館で右隣に座ってた女の人は友達だったら仲良くなれそうだと思いました。

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