契約は慎重に…
まだ転職して間もない頃の話しである。
当時の所長より紹介され、ある自動車販売の営業マンと商談した。
結婚していると言う事で奥様も同席で話しをしましょうと提案したが、自分で決めるので大丈夫と言う事だった。
若干の不安があったが単独で商談を進め、契約したのは終身保険5000万円となった。
当初は違う保障重視で提案したが、結局終身保険が良いと言う事で契約になった。
年収はそれほど多くなく保険料も払えるのか不安もあったが本人の強い希望により契約した。
そして2回目の保険料引き落としがいきなり預金不足となった。
電話しても繋がらず会話も出来ない状況になった。
翌月、2ヶ月分の引き落としが預金不足になると失効となる為、電話も出なくなったので直接、アポなしで会社に訪問する。
銀行員時代の経験も踏まえ取り立ては抵抗なく行える(笑)
いるじゃんかよ( ・ε・)
直接訪問されたら逃げる訳にはいかない。
こちらも契約したばかりで失効となると、ビジネス的には本当に痛い。
事情を聴くと、商談の時には既に離婚の話が奥様から言われていたらしい。
奥様は実家に帰っていた。
本人としては離婚はしたくないと言う気持ちで…
なんと終身保険5000万円の保険証券を奥様に見せて話し合いをするつもりだったようだ。(# ゜Д゜)
いやいや、早く言ってくれよな!って感じです。
そんな事で離婚しないなんてあり得ないだろ(・・;)
お前はバカか?と言いたかった。
結局、保険証券を見せる間もなく、奥様の離婚の意思は固く会えなかったらしい。
離婚となれば、こんな大きい終身保険なんて必要ないって事だろう。
ふざけんなよ(#`皿´)って言いたい気持ちをその時は堪えました。
そして解約です。
継続率は一気に下がり、フルコミッションの俺の仕事にはこの時は大きく響きました。
この経験から契約するまでの過程は慎重にきちんと話を聴いた上で判断する事を学んだ。
あれから数十年、名前も顔も思い出せないけど良い人生を歩んでいるのだろうか。
お客様の見極めも大事です。
それ以来、既婚者は必ず奥様に会う事を前提としています。
高い授業料だったけど、まあ良しとしてます。