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制度に頼った労働改革は失敗する

〜簡単に考えよう〜:〜:〜:〜:〜:〜
テクノロジーや政治や専門知識を省いて、難しいことを誰にでも分かりやすく!
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 働き方改革と言うことで、都庁の週休3日制とかが盛り上がってますが、果たして制度として上手くいくのか?という話。


◆制度ではなく意識

 労働環境は改善しないといけない!などとは言いますが、自身が仕事柄100時間残業とか当たり前で育ってきたので長時間労働とかは気にならない性格。

なぜなら仕事が楽しかったから。

 論理的に破綻した要求から絶対無理系なスケジュールまで、成し遂げた時の達成感に酔いしれるタイプでした。自分にとって仕事は結果がすべてで、遵法意識さえ守ればプロセスはあまり問題ではなかったのが事実です。

ただ休みを取れないとか、報酬が支払われないとかは絶対ダメ。

 さて週休3日制度とか育休制度とか、様々な労働改革が叫ばれていますが、制度ドリブンな施策は労働者の意識ドリブンな変化には敵わないと思ってます。

改革すべきは個人の意識であって制度ではありません

◆週休3日で起きることを考える

 まず1日の仕事というのが、8時間の労働なのか?或いは1日のアウトプットなのかを考えましょう。そして週休3日になった時に、アウトプットを維持するのか?減らすのか?を理解することです。

 労働時間の減少と共にアウトプットが自動的に減るのであれば、それは非正規の時間労働者としてのキャリアを考える必要があるのかもしれません。
 継続雇用の保証される正規労働者であれば、効率の向上を図り経験とともに単位時間辺りのアウトプットが向上していくのが当然で、だからこそ昇給というものが存在するのです。

◆目前の課題は?

 まずは眼の前の問題を理解して、より少ない勤務日程でアウトプットするための意識を改革していくことは重要。

・有給休暇を消化しにくい?
 有給休暇を取りにくい職場であれば、そこの改革は必要。
 これだけ "有給の取得は労働者の権利" と説明しても、いまだに上長が許可を出さない会社があるのは事実。これは制度で解決するのではなく、従業員自身が有給消化する事をポジティブに考える意識を持たないと実現しません。なぜなら休みを取る事は良いことなのですから。

・祝日の多さ
 ある意味、祝日自体が働き方改革のイチ制度です。有給の消化率が悪いことへの対策もあって休みを促すために祝日が増えたのは否定できません。
 さらには、祝日が多いのだから有給を使わなくても良いだろうと考える人もいます。
 では実際に祝日を増やしたから国民の休みは増えたのでしょうか?
 これも意識の問題として、休むと言う行為をポジティブに考えられないと無理です。祝日は職場の休みであり、個人の休みは別のモノです。

・休まない自分を肯定する
 休みは好きでも、心の何処かで休まない自分を肯定する気持ちは無いでしょうか?これ、すぐにやめましょう
 子供の頃から皆勤賞なんてモノがあって、休まないと褒められたりしたモノだから感覚が狂っているのです。休みを取れないのは無能だからと考えましょう。

◆週休3日成功には

 週休3日制の成功には、国や企業による制度改革も必要ですが、なによりも個人の意識改革が最重要な課題となってきます。労働時間やアウトプットの観点から、自分がどのように働いていくことを考える意識を持つことが第一、そしてそれをサポートする制度を提供するのが雇用者の責任となります。

 この課題には絶対的な正解はありません。個人がそれぞれ最適の解を導き出して理想的な労働環境を創っていくしかないでしょう。

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