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大人がキッザニアに里帰りしてきた話【Back to KidZania 2022】



薄暗くて人工的な空!




全体的にちっちゃい建物!!!


そう!ここは!



キッザニアだ~~~~~!!!!!!(ウオウオウオウオウオ)


(※本記事は蔓延防止重点措置が発令される前に行われた日程のレポ記事です)

キッザニアとは?

知らないのにここに足を運んで来てくれたありがたい人に向けて、キッザニアを軽く説明すると(知ってる人は無視してネ)、キッザニアとは子供たちが社会の仕組みを楽しく学ぶために作られた体験施設だ。なんとここには大体100種類ぐらい仕事体験ができる場所が点在している。大杉。しかも本物の企業がスポンサーだから道具とかも本物に近いし、働くとキッザニア特有のお金(キッゾ)を得られたり、貯めたお金で店員も子供のデパートとかで買い物もできる。すごい。
 ただ、悲しい事にここは子供の主役の街を言っているだけあって、15歳を超えると子供の付き添いでないと、入国の許可が下りないんですわ。だから、予約戦争で勝てないディズニーよりも、お金を積んでも縁が無ければ入れない。

でもどうしてこれが書けているか。


…時をさかのぼること年末、Twitterでこんな素敵な案内が回ってきた。
キッザニアをちょうど卒業した世代の人たちを15周年のお祝いに、いつもは子供の付き添いでないと入れない世界に、抽選で特別に招待して職業体験させてくれるらしい。
(勿論、そんな情報当選確率下げたくなかったから、私のところで捻り潰してやった)

私はオープン当初から親と始発に乗ってハイチュウ工場に行くザニアジャンキーだったし、
キッザニアのお姉さんが踊ってる動画を深夜の2時に見て号泣したり、
コロナとかなかったときは、特に用事もなかったけど豊洲に行って、
「あぁ、今日も数十分おきにサイレン鳴ってて治安が悪いなぁ…好き…」
とか、
「お土産屋さんからちょっと中見れるな…入りたいな…」
とか、思いを馳せながら5分ぐらい入口でニヤニヤしてるぐらい好きだ。

だから、↑こういう湿った愛情を応募フォームの備考欄みっちみちに書いたら、


わざわざ江東区から来てくれた招待状をカイロで温めてやる

まさかの当たっちゃった。これで晴れて両想いだ。



厳正な抽選の結果だなんて言わせない。私はキッザニアにラブレター送ってチケットをもらったんだ。ねえ、これを見てるキミもそう思うでしょ?



今回行く前のネタバレとしてキッザニアの特有の紙幣、キッゾの流通が全体的にナシと記載されていた。
大人にキッゾ持たせたら悪いこと(セクシーな人のセクシーなところに挿すとか)にしか使わないことがバレちゃったのかな。



引用元 キッザニア東京


チケット代を支払ったら、入場チケットのページにこんなバッチりANAって書かれてた。こんな素敵なこと前からしてたっけ。






当日。来てしまった。



入るまでに先に受付をする。いろんな本人確認とか書類を得たりとかを済ませるときに、今日のこと書いていいか聞いたら
「ユニフォーム着てるときは撮るのもSNSもNGだけど他のところならまぁいいでしょう…!」と仰ってくださった。


これはたぶんカンなのですが、ウチら大人は子供と違って、勤務中に写真OKになったら冷蔵庫入ったり、出す前の商品舐めてSNSにあげちゃう異物だと思われてる。これはみんなのせい。子供の国の信用ないないさんしてるのは…
だから、私のワーキングスタイルを楽しみにしていた全国のファンの皆さんすみませんネ…



貰った後、誰にも見られないところでこっそりと色々いただいたものを広げてみる。
今回のイベントのビラとかお仕事を予約(お仕事を予約ってすごい言葉!)するためのカードとかもあったが、キッザニアアルバイトの会社説明会の紙とか入ってるの…なんかすごく…ドキドキするな。



あとイベントで配られているカードの年齢欄が凄くNot For 大人な感じ、今から入る聖域に土足で踏み入れる感覚がゾクゾクする。ここまで来たらフェチズム感じちゃうかも。ザニアフェチ。



ア…

入場の時間になって今まで行けなかったカウンターの向こうに入ってしまった。デカい飛行機もポリゴンスカイも全て一つ一つが懐かしい。


アア…


ウルバノさんがまず出迎えてくれて、一気に待ち望んでた街に帰って来れた実感が押し寄せる。
ワーって近寄ったら、めっちゃ労働してね!ガンバ!!!って応援してくれた。労働がこんなにも愛おしいと思ったの何年振りだろう。


ウルバノさんに手を振りながら、まずハイチュウ工場に向かう。昔からここは人気ですぐに待ち時間がインフィニティになるからね。もうこれは一目散じゃないと。
私が知らないうちに、やらせてください!って言うとカードに時間書いてくれてそれまで他のところお散歩してていいよ!システムになってた。
こういう我慢できない子供のためのシステムによって、私のような我慢できない大人も救われる。

(写真では分かりづらいけど)待ってる間に座れる椅子がすごく小さい。前行った時はすごいちょうどよかったのに。背もたれも膝小僧ちょい上ぐらいまでしかない。

というか街灯も

信号機も低い。手が届いちゃいそう。



おい!機材トラブルで今日はピッザニア(キッザニアとピザの掛かった非常にユーモラスな食べ物)がないじゃないか!!どうなってるんだ!!!



戻ってきたらなんかお菓子工場の受付終わってるんだけど。早。本当にどうなってるんだ。大人のせいで荒れてる?

グレープ味だったのでグレープ以外の色で飾った

…お菓子工場、やはり良かった。
低〜い机(これでも3歳とかだと高すぎて台に乗ってるんだって可愛い〜♡)で腰をいわしながらハイチュウを伸ばしたり、変な機械にハイチュウが吸われていくのをホゲ〜って見たり、大きなボタン押させてくれたり、小学生特有の声を合わせるイントネーションでこんばんわしたり、楽しいことがいっぱいあった。
しかし、傲慢な大人なので仕事中はスマホは触れないのに、「うわ〜ここ写真撮りて〜」とかそういう思考のノイズが頭を埋め尽くしてしまう。心のカメラが心元無さすぎるんだよ。

作ったハイチュウはお土産として持って帰れる。
でも、子供が作ったらかわいらしいけど、大人が作ったハイチュウって、このご時世であることを抜きにしても妙な湿り気があって、キショくとても良いな。作るときに食べる人の事を考えて作ろう!と言われて愛しい人を想像しながら紫色のグルグルハイチュウをグニグニ伸ばす感覚はここだけでしか味わえない。



あ!外でサイレンが鳴っていて消防車がウーウーしながら歩くぐらいの速度で走ってる!現実だと危ないからってネットにあげたら炎上するけど、ここなら許されるから野次馬しちゃうぞ~!

丁度良い感じに救急車も広場でエマージェンシーしてる。30分おきに仕事のために治安が悪くなるからキッザニアはとても好きだ。



ばっちり燃えてる~!これこれ~~~!ヒュ~ヒュ~~~~!!!!!
火が移ったりして消しても消してもなかなか消えないのも凄いリアルって感じで良いぜ。



懸命なお仕事によって消火されたびしょびしょの建物からもテーマパークの水の匂いがする。これ含めて消火活動という名のエンターテインメントやね…



そういえば、キッザニアって私の好きな形した車がいっぱい停まっていて、ドアが基本ガチャ開きなんですけど、



クロネコヤマトだけスライド式なんですよ。これ凄くフェチザニアじゃないですか?なんでこんなことあの時のみんなは言ってくれなかったんですか?


ハンコ屋の前を通ったら自分の好きなキャラクターの苗字とピッタリ同じ苗字のハンコが丁度生まれていた。おいお前。本当に手前の名前は伊吹なのか?

ハンコを作るのが子供にも人気なのって、お土産として持って帰れるからってのもあるのもあるんだろうけど、五条とか竈門かまどとかそういう好きなキャラクターのハンコを合法的に生産できるからってのもあるのかな。
でもそんなことイマドキの子供もするのか?成長と共に穢れてから推しハンコ偽造に走るのか?



キッザニアの日本円で食べるご飯屋さん。カレーが甘口しかなくて、



ジャガバター、わかめごはん、からあげの給食の当たりだけ詰め込んだみたいなやつの名前が「わんぱくセット」だった。嬉しすぎる。わんぱくセットがこの三つなの凄くないですか?からあげまではわかるけど、わかめご飯とじゃがバタが入ってるのすごく的確に子供が喜ぶチョイスで怖い。


子供の町でも大人もいる世界のパンデミックの認証受けてくれてサンキュな…






…いろいろとお仕事してたら、おしまいの時間が近づく。何年間も楽しみにしていたのにこんなあっという間に終わってしまうなんて残酷すぎるよ。


今日はもうおしまいのパレード見てたらあやふやに踊っている参加者のダンサーさん



の後ろにTwitterではいないことにされているが、ハーメルンみたいに野良でもっとあやふやに踊ってる人たちがくっついていた。スタート地点にはいなかったので、誰かが勝手に踊って増えてって群れになったんだろう。ダンシング・ディスタンスがあるために、もう後ろの方にくっついてる人々は元のダンサーさんは見えないし、フリも分かってない。



でもジャンプのタイミングはなんとなく揃ってた。なんでだよ。





最後に警察の仕事をしてた人が警察手帳を見せると閉園ギリギリの時間に体験できる拘置所見学をした。
ここのムショは檻がビヨビヨになるから自力で入って出ることができるんだ。ここで働いていた時は気づかなかったけど、さんざん色んな所子供向けサイズで作っておいて、ここのベットとかトイレのサイズだけ大人サイズじゃん。子供しかいないキッザニアに大人の居場所ってここしかないのか?

…でもなんかパレードみてビヨビヨの檻見れたら整う感じになって良い〆になったな。





出口でお見送りしてくださったお兄さんお姉さんに「また次回もやってくれ~」と言ったら「いっぱい感想を投稿してくれ~そしたらワンチャンあるよ~~~~」って言ってくれた。見てますか?上層部の皆さん。この4400文字を。次回があるなら、全然コピーして社内間で共有してくださっても大丈夫ですよ。頼みますからね。


~まとめ~
・楽しかった!けど思い出補正バキバキになってたのもかなりあると思う。(初見の人がここまで楽しめるかは分かんない)
・4時間しかなかったのもあるけど、5個が出来る仕事の限界だった。(落ちてたお仕事カードをチラって見たら3個しか埋まってなかった)やりたい仕事はマ〜ジで事前に厳選した方がいい。
・鬼ほどの空気洗浄機とか触るものの全部の凄い頻度の消毒、タイマーで手洗いの時間測ったりしてるので、学校とか職場よりも感染源を出さないぞの気持ちを強く感じた。
・ハイチュウだけはいつの時代でもマジで早めに行った方がいい。あとパイロットと客室乗務員も人塊がすごかった。


おまけ〜キッザニアあるある〜


・デパートの買い物が基本高すぎて、どうせ次もいつか行くのに毎回しょーもないもの1個だけ買って終わらせがち


・お土産屋で全然関係ない知育玩具ありがち

・一日使って持って帰った髪入れるネットの扱い困りがち

(おわり)



スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)