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年中休業うつらうつら日記(2023年9月23日~9月29日)

23年9月23日

前夜の定例ZOOM飲み会はわりと早めに上がったのだが、「Hくんが来たら知らせてくれ」と頼んでおいたらSくんから連絡が来た。
マンガ学会に所属し、毎年年末に出る「このマンガがすごい」の投票権を持っているHくんが、FBの私の書きこみに「今年はヤマシタトモコの『違国日記』が完結したばかりだし、いいところまでいくんじゃないですかね。おかざき真里の『胚培養士ミズイロ』は10位ぐらいでしょう」とコメントしてきたので、その2作品は読んだのかどうか聞いてみたかったのだ。
(何しろ彼は少女マンガ研究家のくせに「ちはやふる」全50巻を読んでいなくて、「ああいうのは読まなくてもだいたいわかりますから」と言い放った男なのだ。
案の定、「違国日記」は読んたが、「ミズイロ」は読んでいないらしい。
こんなにたくさんのマンガがあるんだから全部読むのは不可能だとわかってはいるが、自分が言及する作品ぐらいは読んでいてほしい。

朝は8時に起きて、10時からのせいうちくんはフルート、私はギターとボーカルの練習のレッスンを受けに行った。
スタジオは2つとってあるが、最初は先生たちと4人で1つのスタジオに入り、フルートの前奏、間奏、後奏を入れてのフル演奏をやってみた。

せいうちくんもまだまだ高い音が「ピーッ」と出てしまい、練習が必要みたい。
私もギター演奏がぼろぼろ。
でもギターの先生、私が弾き語りしている間にサブでメロディ入れるのやめてほしい。
本番に彼がいるわけでなし、私の歌と演奏がどこまでできているかを見てほしいのだ。
せいうちくんも、
「先生のギターが邪魔で、うさこのギターがどこで一段落して間奏を入れなきゃいけないかが全然わからなかった」と不平そうだった。

せいうちくんのフルートの先生はフルートを教える専門家だが、やはり自分で演奏するギタリストは教師としては向かないようだ。
別々の部屋に別れてからの私の練習中も、ずっと自分なりの中島みゆきを弾いて伴奏していた。
華麗にオカズを入れられても私ができなきゃしょうがないので、次からは演奏しないで私のギターと歌をじっくり聞いてくれるようにお願いしよう。

11時に終わったので、ちょうどビルの1階にある回転寿司屋が開いたところ。
10人ぐらい並んでいたが余裕で入れた。
ここでお寿司を食べて帰るのがレッスン後の楽しみなのだが、ここ数年、色皿システムを取り入れて油断がならないし、レーンを流れているのはわりとつまらないものばかりなので、積極的に注文しないといけない。
忙しく注文を受けている職人さんに声をかけるのって、すごく申し訳ないんだよね。
覚えていられるのか?とか心配になるし。
そこはプロだから、客が心配するとこじゃないんだろうけど。

往路と同じくせいうちくんがギターのソフトケースのベルトをキカイダー式にかけて背負って、自転車で帰る。
ついでに買い物もしたが、重い牛乳とかだけ買ったので、家に帰ってからせいうちくんはもう一度買い物に出かけてくれた。
よく働く人だ。

23年9月24日

息子が保育園からの幼なじみの結婚式に招待されて、行ってきたらしい。
コロナ初期におめでた婚をしたので、式を挙げる現在までに生まれた子供が2歳を越えてしまったらしい。
子連れのおめでたい、にぎやかで楽しい披露宴だったようだ。
息子に「誰か知ってる子、来てた?」と聞いたら、保育園や小学校からの仲間が他に3人も来ていたらしい。
中学で引っ越して遠くへ行ってしまった新郎なのに、幼なじみたちを招待してくれるなんて美しい関係だ。
そういう息子も、11月末の沖縄での式には幼なじみたちを4人ほど呼びたいみたい。
人生に途切れめのないヤツだなぁ。

心配していたご祝儀の常識も、先日来た時にわりとちゃんとした額を言っていたので、数年前に友人女性の披露宴に招かれた時のように「茶封筒に2、3千円でいいんでしょ?」ということにはならずに済んだ。
ちゃんとダークスーツ着て行ったようだし。
Mちゃんと入籍してから、常識度が格段にアップしている!

今夜は昨日飲み足りなかったのか、YちゃんからZOOMメンバーに「ZOOM飲みしませんか?」とお誘いがあったので、金田一耕助を観終わってから参加してみた。
なんかYちゃんとGくんが大ゲンカの最中で、私が入ってきたので水を差されてケンカは終わったらしい。
人が秋田まで飛行機で行こうが新幹線で行こうが好きずきじゃないか。
しかもYちゃんは腰が悪くて上越新幹線の揺れがつらいんだそうだから。
鉄オタは電車に乗れ、と主張したがる。
しかもできれば新幹線なんかじゃなくて鈍行で行けと。
まったくもって人にはいろんな趣味があるもんだ。

さて、新幹線が在来線に乗り入れる場合、レール幅の違いはどうなるのか。
ちょうどとなりに座っていた「日本のレールのシェアをほとんど占めている鉄会社」の社員に聞いてみたところ、新幹線のレールの方が幅が広いので、車輪が4つついていて乗り入れの時は外側の車輪を使うのだそうだ。
さすがの鉄オタのGくんもその事実は知らなかった、と驚いていた。

さらに深夜、また入って見たら、長老とGくんだけがしゃべっていた。
「私ももう寝るよ」と言うと、
「おまえがいなくなったらオヤジが2人で酒飲んでるだけになっちゃうんだが」と困っていた。
もうみんな、寝るが良かろう。

23年9月25日

整形外科に行く。
指の関節が腫れているようだ。
膝と腰用のシップと指に塗る鎮痛消炎ジェルをもらう。
昼前で患者さんは少なかったんだが、ここはなぜか会計して院内処方の薬をもらうまでにじかんがかかる。
本1冊読んじゃったよ。

夜は金田一シリーズの「黒猫亭」を観る。
古谷一行の金田一耕助。
毎日毎日金田一なので、ちょっとうなされそうだ。

名古屋の友人Cちゃんからコロナ見舞いのバームクーヘンが届いた。
あえてクラブハリエでないのにしたそうで、「クラブハリエとどちらが好きか、教えてね」とLINEが来たので、「それはもう、クラブハリエが神。今回もらったのも美味しくて、バームクーヘンは何でも好きだけど、今度もしまたお見舞いをもらうような羽目に陥ったら、クラブハリエでお願い」と図々しくリクエストしておいた。
冷蔵庫にバームクーヘンがある暮らしは豊かで安心できる。

23年9月26日

渥美清の演じる金田一耕助「八つ墓村」を観た。
初めてだ。こんなのがあるなんて、知らなかった。
寅さんは探偵業もこなしていたのか。

渥美清金田一は古谷一行よりずっと真面目で勤勉でインテリっぽい。
探偵としては有能そうだ。
うーん、有能でインテリの寅さんを観る日が来るとは思わなかったよ。
どうもこの作品はオカルト色が強かったらしい。
ショーケンが出ており、鍾乳洞の中で形相の変わった小川由美子に追っかけられて、さぞ怖かっただろう。
せいうちくんは大好きな山崎努が出てきたのでとても喜んでいた。
しかも1人2役。倍嬉しいんだろうか。

「八つ墓村」と言えば「津山三十人殺し」をストーリーに取り入れているが、あれは尼子の落ち武者とは全然関係ないし、村の実力者が女を奪われて怒ったせいでもない。
山岸凉子も「負の暗示」というタイトルでマンガを書いていたなぁ。
「ゴールデンカムイ」で囚人たちの中に「津山三十人殺し」の犯人がいるとささやかれたりしているが、犯人は自身の銃で自殺してしまったので網走の監獄にいるわけはない。
このようにあちこちでちょっとずつ使われている有名な大量殺人事件らしい。

23年9月27日

眼科の通院日。
緑内障の定期検査と、ここ2カ月ぐらい目ヤニが出て困っているので行ってきた。
目ヤニはブドウ球菌によるものらしく、抗生物質入りの目薬を3種類変えてみて、やっと落ち着いたみたい。

今日の金田一はトヨエツの「八つ墓村」。
あいかわらず殺人が起こるのをひとつも止められず、ヘタすると最後に真犯人を特定する演説をしたところで毒をあおって死なれてしまう。
それはすべての金田一耕助がそうなので別にいいんだ。
トヨエツ金田一は、これまでで一番見た目のいい上品な金田一耕助だった。

鍾乳洞もほとんど出てこなくて(鎧を着せられた死蝋化したおじいさんが安置されてるだけ)、結ばれる2人も変わってしまい、全然別の話のようだ。
同じ原作を映像化したものを観ているとよくそういうことがあるんだ、金田一は。

こないだ観たやつには「キーハンター」でぼうや扱いされていた谷隼人が出ていたなぁ。
もう3種類も「八つ墓村」を観てしまったのか。
「たたりじゃ~」

23年9月28日

もう1週間も、ずっと金田一耕助の映画やテレビドラマ版ばかり観ている。
U-NEXTの30日無料体験に入ったためだ。
10月20日までにU-NEXTで観られる金田一を全部観てしまいたい。

他のテレビ録画なども合わせて、「犬神家の一族」は4回観たし、「八つ墓村」は3回、「獄門島」「三つ首塔」「悪魔が来りて笛を吹く」は2回ずつ観ている。
金田一は古谷一行、石坂浩二、トヨエツ、渥美清まで観てしまった。
同じタイトルでも内容は少しずつ違い、ショーケンが小川由美子と鍾乳洞で熱烈に愛し合う「八つ墓村」もあれば、好きな親戚の男に財産が行くように殺人を犯した浅野ゆう子もいた。(これには鍾乳洞はあんまり出てこない)

一番ものすごいのはやはり「犬神家の一族」で、スケキヨの足がきちんと「ヨキ」を表しているのは1977年の古谷一行金田一だけで、あとは「斧(ヨキ)」を使って殺しているだけの、原作が泣くお手軽なシステムであった。

「キーハンター」でぼうや扱いされていた谷隼人が出てくる「夜歩く」が面白かったが、これの夢遊病とか「悪魔が来りて笛を吹く」の痣などは、遺伝するものなのだろうか?

23年9月29日

コロナ発症してほぼ1カ月たったが、まだ調子が悪いのはどうしたものか。
免疫力が下がっているせいか、つまらぬ風邪をひいたりしているのも拍車をかける。
これまで以上にベッドでマンガを読んでいる時間が長い。

今は「歌舞伎町祭り」と称して倉科遼原作の「YAOH(夜王)」全29巻。画・井上紀良、「嬢王」全12巻、画・紅林直、「帝王」画・関口太郎、全8巻を読みまくっている。
「お水」の世界がどう動いているのかに興味があるが、女性だからキャバクラには行けないし、ホストクラブは吝嗇が邪魔をする。
常に何かの沼にハマりたいとは思っているが、お金がかかるのはイヤなのだ。
ホストクラブは底なし沼だと聞くからなぁ。

他にハマってみたいものとしては「推し活」、マンガでは「BL」「百合」などがあるが、推し活はものすごい元気とお布施を払う勇気が必要らしいので無理。
アルフィーのコンサートですら行きたいとは思わない。人混みキライ。
BLと百合はいいものにあたるのがなかなか難しい。
今んところ両方引き受けてくれてる中村明日美子が神である。

息子から「(小さい頃からお世話になっていたシッターさん)おばちゃんの名前って○○子だっけ?」と問い合わせが来た。
「ちがうよ、××子だよ」と教えてあげたが、やっと電子招待状を出す運びになったか。
いくら20名ほどのお客様には前もって出席を確認しているとは言え、飛行機や宿の情報も添付すると言っていた招待状が届かないと、旅程を決めたり予約をしたりの作業が皆さんできないじゃないか。
すでに2カ月を切っているのにこのありさま、困ったもんだ。

こちらでの作業としては小さい頃から大人までの写真を数枚ずつ選んでほしいと言われている。
この週末にでも作業しよう。
投影イベントをやるのかな。
キャプションつけてやろうかな、「コンセントを握ってカラオケをしているような息子」とか。
あとはひたすらフルートとギターの練習だ。
明日も先生とレッスン。頑張らなくっちゃ。

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