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マンガ読みの年中休業うつらうつら日記(2022年9月10日~9月16日)

右膝が「蜂窩織炎」になってしまいました。傷口や毛穴からブドウ球菌、レンサ球菌といった雑菌が入って繁殖し、炎症を起こすものです。早めに抗生剤で対処すればそう怖くないんですが、ほっとくと点滴だ入院だって騒ぎにもなる場合もある、怖いわりにあまり知られてない病気。ひじで2回やってるので早めに気づいてよかった!

22年9月10日

休みなんだよね。週末ってやつ。
しかしせいうちくんは仕事である。
出張に行ってしまった。
帰りはけっこう遅かった。
しかもずっと会議してる。
勝手に定例ZOOMして遊んでたが、せいうちくんは仕事終わったらくたびれて寝てしまった。
とりあえず寝つかせるから、と言ってZOOMを離れ、戻ってきたらなぜか「推し」の話になっていた。

「このタイミングで戻ってくるとは」といきなりGくんに詰問された。
「あんたぁ、あの、なんだ、あいつ、高見沢さまに抱かれたいか?」
ホントにいきなりだねぇ。
「いや、まったく」と答えたら、「そんなにせいうちさんが怖いのか」と言う。
「ううん、そういうことじゃなくて、高見沢さまに下半身はないから」と答えておいた。

疎いだけかもしれないが、あれだけのアイドルなのにあまり下の噂を聞かないし、ああいう人には「ついてない」と思ってた方が気分がいい。
なにせ凡百の男とは違うのだから。
それにやっぱり「ワンナイト・ラブ」はそれほど楽しくないぞ。

みんな激しく酔っ払って、わりと荒れていた。その方が面白いからいいんだが。
部屋主のGくんなんか最初の35分間はすでに酔いつぶれており、画面の右隅で時々蠢くだけだった。
「おーい」と声を掛けたりMessenger電話をかけたりしても起きない。
長老が、
「これ、明日になったら死んでたりした場合、わしらアリバイはしっかりしてるけどどうしたらいいんだ!」と困っていた。
第1セッションの終わりごろに急にむくっと起き上がり、「メガネ、メガネ」と探し始めたGくんにみんなひと安心。

聞いてみたら、昼にあったはずの焼酎1リットルがなくなっているらしい。
それは飲み過ぎだ。
ついこないだまで頑固に禁酒していたのに、炭酸メーカーを買ってサワーを作れるようになってからまた飲酒が止まらないらしい。
あいもかわらずフリーダムな生き方をしているなぁ、Gくんは。

早くからできあがって、「酒を飲んでない人がいる!」と「お~いお茶」飲んでる私を非難する人がいる。
みんなが飲む時に1人だけ素面の人がいるとイヤなんだそうだ。
(Hくんだっていつもソフトドリンクじゃないか。彼はワインの話は好きだけどさ)
しかも先週はUくんとSくんがワインの話をしてたので早々に落ちた、と日記に書いたのを早くも読んでいるようで、
「まさかうさちゃんが落ちたのがワインの話が原因だとは」って。
しょうがないじゃん、好きな人は好きだろうけど、飲めないし味はわからないしで、心の底から他人事なんだよ。

「せっかくU先生の講義が聞けるのに、もったいない」と言われても、お金を払って大学に行ってた頃でさえ授業をサボっていたわけで、繰り返し言うが好きな人は好きな話をすればよろしい。
興味がない時、しかもせいうちくんが「もう寝る」と言って待ってたら、落ちることもあるよ。

今回は「Gパン」を「デニム」と言うのが「あたりまえ」かどうかでもめていた。
ある男性的にはデニムは生地の名称であって、Gパンのことではないそうだ。
「じゃあデニム生地のスカートやエプロンはどうなるんだ!」
一番若いKちゃんと歳くってる私が一緒になって、それぞれ「デニムのスカート」とか「デニムのエプロン」とか言うんだよ、と言っても怒り狂った王蟲状態のその男性は止まらない。
「いつからそんなことになったんだ!僕は知らないぞ!」
うーん、それでも地球は回ってる。

さらに「『えもんかけ』と『ハンガー』は違う」問題勃発。
確かに昔着物を掛けた「衣桁」が簡略化されたのがえもんかけだが、和服が洋服に代わった時に「服を掛けるもの」として「ハンガー」を「えもんかけ」と呼び続けてる人はいる。
田舎のおばあちゃんとかはそうだろうし、現にKちゃんの同居人は何度言ってもハンガーのことを「えもんかけ」と呼ぶそうだ(50代だけど)。
言葉は生き物だから、使う人によっていろいろなんだよ。
年齢や地方、所属する文化によっても違う。
「デニム」も今や若い人たちは「Gパン」とか「ジーンズ」とは呼ばないで「デニム」と言う、それを知っておけと言ってるだけだよ。

「ズボンはなぜズボンか」と言われれば諸説あり、中には「履く時の『ずぼーん』という音から擬声語でズボンと呼ぶようになった」ってのもある。
長老がググったのがたまたま「語源は一般にフランス語のジュポン juponの転訛語とされる」だったが,「この語はおもに女性用のペティコートを意味する。 ズボンの語は、だんぶくろ (駄荷袋の音便) などとともに江戸時代末期から登場するところから、別にだぶだぶの袋状の洋袴をはくときの擬声語からとする説もあり一定しない」とも書いてあるんだよ。
「音だなんて、全然違うじゃないか!」と鬼の首を取ったように言うのはよろしくない。
まったく、酒を飲んでいいかげんなことを言ってるのはそれこそ「たほいや」みたいなもんで談論風発、それなりに楽しいが、ググってしまうんだったらみんな辞書を抱いて暮らせばいい。

でも長老、さすがに「ブルマー」の語源は「ドラゴンボール」の女性キャラじゃないぞ。
「トランクス」がブルマとベジータの子供の名前から男性用の下着になったんじゃないのとおんなじぐらい違う。

その後は「トランクス」と「ブリーフ」と「ボクサーパンツ」の違いがわからないとか、猿股は前があいているのかいないのかとか、それなりに混乱して楽しかった。
「ズロース」はよくゴスロリの人が着ている「ドロワーズ」って下着から来てるんだと思うよ。
「ブラジャー」とか「キャミソール」とかの語源を調べ始める前にいったん40分経過で切れたのはありがたかった。

Gくんが戻ってこなかったのはさらに酔いつぶれたからのようだ。
あんまり我々が激しく論争するからイヤになっちゃったのかと思ったよ。
翌日聞いたら「何も覚えていない。いつの間にかパンツ一丁になってたし」とのことだった。
ZOOM始まった時、というかあなたが意識を取り戻した時は上は何か着ていて下はパンツだけだ、と聞いてはいたが、シャツだかパジャマだかも脱いでしまったか。

そうだ、「アンダーシャツとTシャツは違う」問題も出てたな。
きちんとした紳士たるUくんはほとんどTシャツを着たことはなく、ワイシャツ(カッターシャツ?ボタンダウンシャツ?その辺の区別も難しい)の下はいつもアンダーシャツだそうだ。
Tシャツはもともと下着であった説とか出る中で、BVDのアンダーシャツとTシャツは違う、BVDではコンビニに行けない、と主張する人アリ。
行く人は行くだろう。
バカボンのパパはどう見ても下着上下に腹巻でどこへでも行く。
しかしやはり「電車に乗る」というのがひとつの分水嶺であることは全員同意していたような気がする。

昔会社の同僚の女性が「コンビニに行くだけならファンデーションはつけなくても行ける。でも、電車に乗るならファンデーションなしはムリ!」と言っていたなぁ。
いわゆる「すっぴん」というやつか。
私は30年以上ファンデーションはつけてない。
口紅だけで結婚式も葬式も出る。
たぶん、元同僚の女性からしたら万死に値する行動だろうな。

ことほどさように言葉や風習はいろいろな要素で違う。
違いをすり合わせるのは楽しいけど、正解はこれ!ってのはないんだろう。
明らかに誤用しているとき以外はお互いにほっといた方がよさそうだ。

最後に長老と2人きりになり、もうこれで終わろうねーと言ってる時に、
「せいうちくんは疲れてるんだから、お風呂で背中でも洗ってやりなさい。背中の真ん中はタオルだろうがボディブラシだろうが力が入らなくて洗いにくいものなんだ。昔の銭湯に『三助さん』てのがいて背中を流してくれたろう。それぐらい自分の背中はむずかしいんだぞ」と言われた。
実は私は昔から時折りせいうちくんに洗ってもらってるんだ。なんなら髪まで。
そう言ったら長老は「ずりーぞ!」とのけぞっていた。
それ以来お風呂では背中の真ん中だけボディブラシで洗ってあげている。

今日のマンガは佐藤大輔×伊藤悠の「皇国の守護者」全5巻。
原作の小説はもっと長いのだろうか、我々の「皇国」とは少し違う設定で、騎虎隊と呼ばれるサーベルタイガーを手なずけた小隊が北鎮戦争でしんがりを務め、ほぼ全滅となるが素晴らしい働きを見せる。
わずかに残り、味方の大軍が逃げる時間を稼ぎ切ったと思い投降した主人公が知るのは別動隊の艦隊が失敗していたこと。
「ハガレン」の「北壁の護り」である女将軍みたいな綺麗なおねーさん将校が出てくる。
敵である「帝国」の貴族の娘らしい。
ここからもっともっと面白くなりそうだったのに話を端折って終わってしまった感が強い。
原作の小説ではどうなってるのだろうか。興味がわいた。

22年9月11日

昨夜、せいうちくんはかなり遅くまで起きていたが、さすがに明日は午後まで会議がないらしく、やっとゆっくり朝寝ができるかと2人してほっとしていた。
しかし夜中の2時半ごろ突然大声を上げるせいうちくん。
「あっ!明日はマンションの理事会があるんだった!」
それは大変じゃないか。たいてい朝の9時とか10時とかからだぞ。
かなりあわてて2人とも寝た。

10時からだったようで、せいうちくんは自分で起きて出かけて行った。
気の毒になぁ、と布団の中でうつらうつらしていたら、すぐに帰ってきた。
「誰もいなかった。よくよく予定を確認したら来週だった」
ああ!それならもっとゆっくり寝ていたらよかったのに!

しかし働き者はこんなことで参ったりしない。
「ゴミ捨てができたから、よかった。買い物に行ってくる」と言い残してお買い物袋を2つ提げ、再び出かけて行った。
「これは運動と趣味を兼ねているので、キミは寝ていなさい」と言われたのでありがたくお言葉通り引き続き寝ていて、せいうちくんが帰ってきたのは40分ぐらい後だった。
「さすがにスーパーいくつもまわるのは効率が悪いから、駅前のひとつだけにしておいた。なので僕の好きな豆腐は買えず、安い豆腐だ」とつぶやいていた。
たまにはよその豆腐でいいじゃないか。

少し昼寝をした彼は午後遅くからまた会議に入り、思いのほか長引いたのでごはんを食べて大河ドラマを見る時間しかなかった。
録画がどんどんたまっていく。
あと3週間ぐらいすると新ドラマが始まってしまう。
いっぱいになってきたデッキの中身をHDDに移さないといけないな。
しかしそれも限界があるから、もう毎日BSでやってる謎の古い映画を録画するのはやめた方がいいんだろうか。

息子が企画・出演している下北沢のパフォーマンスパブに、名古屋の姉の息子、つまり息子の従兄が来てくれたそうだ。
同い年の彼は、なぜか息子と同じような道を歩き今は東京に住んで映像関係の仕事をしているらしい。
姉と私は全然顔が似てないが、従兄弟同士の若い世代もまったく似てない。
聞かなければ親戚だとは思わないだろう。
しかしパフォーマンスをするというDNAが私の両親のどちらかに入っていたのだろうか、しっかり隔世遺伝しているようだ。
姉とは絶縁状態だが若い世代には争いを持ち越したくない。
そういう意味では甥が息子を訪ねてくれてよかった。
元気にしており、いずれ我々のところにも挨拶に来たいそうだ。
歓迎するよ!

今日のマンガは江戸川エドガワの「生贄投票」全7巻。
ある高校の2年C組でクラス全員のスマホが乗っ取られ、「クラスメート同士投票して最下位の生徒には社会的な死を与える」と宣言するアプリが現れわれる。
疑心暗鬼になるクラスメートたちの手で、スクールカースト上位の生徒から次々と選ばれ、彼らの「秘密の動画」が拡散されてしまう。
自殺する者、不登校になる者、学校を去る者がいる中、事件の真相が明らかに。
しかし、それで終わりではなかった。
崩壊したクラスから別クラスに移されて卒業した生き残りの女生徒は7年後教師になったが、そこで再び起こる忌まわしい「生贄投票」。
誰が、なんのために。
スマホを乗っ取られると「恥ずかしい秘密」がない人の方が珍しい現代の社会の縮図を描く、けっこう悪意に満ちて気持ち悪い作品。しかし鋭い。

22年9月12日

わりと涼しくて「もう秋だねぇ」と話し合っている。
夏も必ず過ぎるものだ。
せいうちくんは今日は出社して、帰ってきたらすぐに会議に入って夜中まで終わらなかった。
最近ずっとこんな感じだ。

1人で家でマンガ読んでいたがなんだか気分がすぐれない。
落ち込むというか、気持ちがずーんと沈み込む。
体調が悪いのだろうか。
ケーキ屋さんに行ってドーナッツ買ってみたが、あまり盛り上がらない。
ショートケーキも買えばもう少し気分が上がったんだろうか。
しかし体重だけが上がり続けているからなぁ。

レモンドーナッツを7つ買ったところ、レジのおねーさんが間違えて8個と数えて打ってしまったような気がした。
店を出てレシートと袋の中身を点検するとやはり1個多くお勘定を払っている。
「すみません、さっきのドーナッツなんですけど」と申し出たら向こうも何か不安に思っていたらしく、「きゃっ、すみません!7つですね」とレジで精算し直そうとするので、
「いいです。もうひとつください」とレジ通りの8個買った形にした。
おねーさんは「本当に申し訳ありません」と言って、店頭に並べてあるマドレーヌをひとつ、「お詫びの気持ちです」と言ってドーナッツの袋に足してくれた。
わぁ、いい買い物できちゃった!

そんないい日だったのに、気がついたら膝が腫れ上がっていた。
お風呂で膝をついた時に痛かったわけだよ。
肘や膝の組織内で毛穴から入ったブドウ球菌、レンサ球菌などが繁殖して起こる炎症らしいと見当をつける。蜂窩織炎ってやつ。
肘で2回ぐらいやっていたのでだいたいわかる。
皮膚科か整形外科か少し悩んだが、ググると皮膚科の範疇らしい。
前は総合内科で抗生物質もらってたような気がする。

今日のマンガは売野機子の「ルポルタージュ 追悼記事」全3巻。
若者が恋愛に興味をなくし、恋愛抜きで利害の一致する異性と結婚する「(恋愛を)飛ばし結婚」と呼ばれる形が急増し、普及している近未来の話。
事件に巻き込まれて亡くなった人の遺族から談話を聞いてルポを書いている女性に焦点を当てる。
しかし加害者にも被害者にもさまざまな歪みがあるのを発見して、ルポを続けていいのかどうか迷う。
社会における真の孤独とは何なのかを掘り下げ、人とかかわる勇気を呼びかけるヒューマンな作品だった。

22年9月13日

8時の受付と同時に始めたのにゲットできたのは4番。
みんな狙ってくるなぁ。

やはり「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と診断され、現在抗生剤内服中。
コロナに用心していたら思いがけないところから攻め込まれてしまった。
うちのATOKさんは一発で変換してくれてえらいんだが、友人のPCでは以前「放火し奇縁」と出たそうだ。「八百屋お七」?

ひどくなると入院することもあるそうなので言われた通り「足を上げて、なるべく安静」、つまりいつものように寝転がっている。
人工大動脈や心臓の機械弁は接合部分で雑菌が繁殖すると自浄作用がないため最悪再び開胸して取りつけなおしになるんだそうだ。ぶるぶる。

FBに膝の写真つきで「蜂窩織炎」の記事を載せたら、思いのほか多くの方々からお見舞いの「いいね!」やコメントをいただいた。ありがたい。
抗生物質のんだら順調に良くなってるよ~!

今日のマンガは細野不二彦「恋とゲバルト」既刊4巻。
「さすがの猿飛」や「どっきりドクター」などのコメディで人気を博した細野だが、最近の絵はちょっと上手すぎてコワイ。
1960年代後半の大学での学生運動を背景に、主要セクトが抱える「秘密兵器」それぞれが大活躍。
学生運動って、私の年齢だと高校に入った頃にもういない先輩たちのすかしっ屁の匂いがまだ漂っていた、って感じだ。
「内ゲバ」ってセクト内でケンカすることを言うんだと思っていたが、外から学生運動を見て「セクト同士で争うこと」を言うんだったのね。
ある種の青春モノとして面白いし、「さすがの猿飛」みたいな世界観も残されている傑作だ。

22年9月14日

心療内科の通院日。
暑かったし蜂窩織炎で脚が痛かったので贅沢だけどタクシーで行った。

あいかわらずせいうちくんが忙しくて私も何も考えられない、と話すと、
「あなた方は本当に仲が良くてお互いが影響を与え合っちゃうんだね。この世の中に仲のいい夫婦ってのはなんでこんなに少ないかねぇ。オレの母親も父親のことを鬼だ悪魔だって言ってたよ。オレも子供にそう思われてるのかなぁ」
「頑張ってる人の横でしっかり励ましてあげてください」
と言われて本日は不調につきあまり話さずに終わった。

薬局の前で車を降りて、アプリで送った処方箋の薬をもらう。便利になったもんだ。
「正会員の登録まで行ってないかもですのでご案内を」と言われてスマホを開いたら、待ち受けがせいうちくんとクルーズ船のソファでカクテルのグラスを上げているお気に入りの写真になってるのが出た。
若い女性の薬剤師さんは「まあ、素敵な写真ですね!」と言ってくれた。
うん、この頃我々はまだやせてたし、コロナ前のとても幸せな時期だったからね。

せいうちくんは夜に会議が入ったと思ったら、その後書類仕事が発生して結局寝たのは朝の5時。
これで8時には起きて出社し、また会議に出るのだ。
「さすがに頑丈な彼もこのままでは死んじゃうなぁ」と心配になる。
ここ2、3カ月ホントにブラックだよ。

今日のマンガは西荻弓絵原作で幾田羊作画の「相続探偵」既刊5巻。
相続に関する調査を専門に行う私立探偵の話だ。
相続は「争続」と言うぐらい必ずもめる、という信条のもとになくなった遺言状を探したり相続人を捜し出したり、依頼者と遺言状を残した人の心情を十分に汲み取って「正義」に近い相続を実現させる。
絵が軽快で上手いので「お金関係」の後味の悪さも少なく、良作だと思う。

22年9月15日

せいうちくんが「さすがに眠い」と朝早く出社してしまったあと、私はぼんやり。
堀田つぐみ・原作、小畑健・作画の「BAKUMAN バクマン。」全20巻を綺麗なデータでとり直したのを読みまくっている。
親友同士のサクセスストーリー、しかも女子との恋愛・結婚要素も入れて、青春だねぇ。
「少年ジャンプ」のモットー「努力・友情・勝利」がキラキラ輝いていた。

夕方帰ってきて会議をこなしたせいうちくん、夜は珍しく会議ナシ。
こんな夜は何カ月ぶりであろうか。
ゆっくり夕食を食べ、ドラマ「プリズム」の最終回を見ていろいろおしゃべりをする。
「こんな日がもっとあればいいのにな」とせいうちくんに言ったら、
「これがあたりまえなんだよ。今の仕事の状況が異常なんだよ」と諭された。

膝の蜂窩織炎は良くなる兆しがない。
患部は熱を持ち、妙にくっきりとした境界線をもって赤みが膝の下部と裏面に広がってきている。
3連休に入る前にもう一度病院に行った方がいい、とせいうちくんに言われ、朝8時にPCで予約を取るべく目覚ましをかけて寝た。
上手くいけば5番以内ぐらいの順番が取れるので、そしたらさほど待たないでも診察が受けられる。
脚から菌が回って心臓の人工部分が汚染されるのが一番怖い。
ちゃんと皮膚科行こうっと。

今日のマンガは酒見賢一原作・緒里たばさ作画の「泣き虫弱虫諸葛孔明」全3巻。
あの偉大な軍師・孔明を描くのに3巻は短すぎだろうと思ったが、すぐ泣いてしまう線の細い孔明はなかなか魅力的。
原作の小説を相当間引いたのかな。
曹操とか劉備とかの当時の国同士の関係などがよくわからなくなってきたので、横山光輝版の「三国志」でも読もう。

22年9月16日

朝、目が覚めたら9時だった!8時前に起きてPCで皮膚科の予約を取らなきゃいけなかったのに!
書斎に行くとせいうちくんがもう起きて仕事をしていた。
「会議ギリギリまで寝てるつもりだったけど、キミの目覚まし時計で起きちゃった。皮膚科の予約、取っておいたよ。2番だよ」
あああ、ありがたい。
早起きさせてしまったか。申し訳ないことだ。

10時半の開院に合わせて家を出る。
自転車ならすぐだ。
着いて診察券を出し、「三体」第二部下巻を開いて読もうとしたとたんに呼ばれた。
脚を診たドクターは、
「ああ、これは広がっちゃってるねぇ。菌が強かったか。もっと強い薬を出しますから、1週間それをのんでください」と言う。
「少しは良くなったかと思っていたんですが」
「いや、良くはなってない。薬のんで、連休が明けたらまた来てみて」とのこと。

図書館に行って息子の店の宣伝が載っている雑誌を探し出し、写メを撮る。
とたんに司書のおねーさんが飛んできて、怒られた。
「図書館の中での撮影はやめてくださるようお願いしております。ご協力よろしくお願いいたします」
そうか、コピーを取らせてもらえばよかったのか。
しかし写真の消去までは求められなかったので、必要なものは手に入ってしまった。すみません。

スーパーに寄って私の主食であるカマンベールチーズを買い込む。(せいうちくんはチョリソーが主食。でもこのスーパーには置いてない)
こないだ1枚食べちゃったから冷凍のお好み焼きを補充。糖質制限はどこへ?
買い物少ないからついでに牛乳とお茶を買っていこう。
重たい前カゴで少しふらふらしながら途中で気づく。
さっき皮膚科でもらった処方箋、アプリで近所の薬局に送る作業が途中だった。
写真を撮るところまでしかやってなくて、送信してない!
あわてて帰り道の途中で送信し、受け取りを確認していったん家に帰る。

買ったものを冷蔵庫にしまっていたら薬局から連絡があった。
「前回も抗生物質でしたが?」と尋ねる薬剤師さんに、
「蜂窩織炎がおさまらないので、もっと強い抗生物質を使うそうです」と話したら、納得した顔になってた。
でも薬局にその抗生物質が足りないので、入荷し次第また連絡するから取りに来てくれ、と言われてうなずく。
近くの薬局でよかった。
たぶん、皮膚科の近くの薬局ならよく使う抗生剤の在庫がないってことはあまりないんだろうけど。

脚が痛いし疲れたので午後は昼寝だ。
日曜に会う時、「三体」の第三巻を息子のカノジョが持ってきてくれるそうなので、第二巻下巻を早く読まねば。

今日のマンガは横山光輝の大作「三国志」実に60巻。全部三国志。
未だに人気があるのかTwitterなどを見ているとこの作品からのパロディページが多く、敵の大将がPCの使い方などで「バカな!パスワードを管理していなかっただと!?」などと驚き怒っているシーンみたいなのが時々ある。
あの上手くて魅力的な絵が好かれるんだろうか。
昨日紹介した「泣き虫弱虫諸葛孔明」が全3巻の中で適当にはしょったりセリフや文章で説明しちゃったことを、横山光輝はほとんど全部マンガできちんと描いている。
このマンガがあるおかげで我々日本人は「三国志」も「三国志演義」も読まないですんでいるんだなぁとあらためて横山光輝に深々と感謝。
ついでに「水滸伝」もありがとう。

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