年中休業うつらうつら日記(2023年3月19日~3月24日)
先週は5泊6日の車中泊の旅をしてました。さすがに疲れたので、今週の日記は「いーこらかげん」です(名古屋弁?)。旅の記録はいずれアップします。
23年3月19日
昼前に我が家にたどり着いて、車中泊の旅は終わった。
これから埼玉に帰らなければならないGくんには感謝の念しかない。
途中、血尿が出るほど疲れたが、こんな楽しい旅は本当に久しぶりだ。
FBに上げた記事に、大学時代の先輩から「夫婦だけでも1人だけでもできない旅ですね。無形文化財的な」といった意味のコメントをいただいた。
旅の途中、Gくんから何度も「あんたら、2人で来りゃいいだろうが。もっとゆったり寝られるぞ!」と指摘されたが、長年の友人、安心できる男友達、旅のベテランGくんいてこその車中泊の楽しさだった。
彼は実に細かく気を遣っていながらそれをまったく見せない達人なのだ。
夫婦で無理やり同行して迷惑かとも思ったが、
「いつも1人でやってるから、見たものや行ったところの感想を言いながらはけっこう楽しかった」と言ってもらえて感無量。
老境に入ると友人の存在は若い頃以上に本当にありがたい。
帰ってまずやったことは、車中に敷いた敷布団を毎朝上げるとものすごい結露ですっかり濡れていたので、とにかく乾かす。
シーツと布団カバーはひっぺがして洗濯機を回し、4畳ほどの小さなスペースの扉を立てて部屋を作り、そこに敷布団を敷き詰めて床暖房もエアコンもガンガンかけて乾燥。
だって息子たちが泊まる時に使う布団なんだもん、カビたりしたら大変だ。
掛け布団はとりあえずベランダに干した。
さらに旅の最中に着ていたものの洗濯をしなければ。
さすがにずっとパンツを替えない、というような過酷な旅で亡くなるようGくんが温泉などを混ぜてくれたので、けっこう着替えが出た。
アウターのコートはやはり日に干し、中に着ていたブルゾンやパーカーは洗濯、タオルやTシャツも何枚か出たので洗濯だ。
かなりのボリュームになった。
身ひとつとは言っても、人間って色々着てるものなのね。
夕方には掛け布団を取りこんでシーツを始めとする洗濯物をずらりと干し、敷布団はひと晩そのまま床暖房とエアコンにまかせておく。
まだしけってるんだもんなぁ。
今日がお天気の日だったのはまことに運がいい。
こういうのも車中泊の旅に必要な運なんだろうか。
久々に2人でお風呂に入り、夜はベッドで手足を伸ばしてぐっすり寝た、と言いたいところだが、2人きりの遠慮のなさでやはりぎゅうぎゅうと抱き合って寝ていたので車中泊とほとんど変わらない。
(ついでに言えば、車中泊中も抱き合って寝るのを遠慮しなかったのでGくんは「おまえら、寝返りをうたんのか?!」とげんなりしていた。
「旅はいいね。楽しかったね。でもおうちはやっぱり一番いいね!」と言いながら泥のように眠ったよ。
23年3月22日
せいうちくんは今日から仕事に復帰し、私は眼科へ行く。
もともと緑内障の検診日だったが、疲れからか、数日前からものもらいの兆候が出ていたのだ。
軽い結膜炎も復活しており、前と同じ目薬をもらった。
これはものもらいにも効くんだそうだ。
次に3カ月後に来る時は視野検査をするってさ。
ここ数日そうだったように、ぐんにゃり寝て過ごす。
旅行前にうっかり「DUNE」の新しい映画を観てしまったため、旅の寝る前の時間にはiPad miniで「砂の惑星」全4巻を読み続けていたんだ。
やっと読み終えて「砂漠の救世主」まで来たが、さて、これはどこまで読まなきゃいけないもんだっけ?
確か「公家(ハウス)アトレイデ」の途中までしか持ってなくて、そのあとに「公家(ハウス)ハルコンネン」が続くと聞いている。
「デューン」は何回読んでもわからない。
もしかして訳が悪いのか?とひそかな疑問が忍び寄るが、鉄壁の矢野徹だからなぁ。
読み手の頭がよほど悪いか、作品がSF小説として壮大すぎるあたりに責任を持って行くしかないだろう。
23年3月23日
自治体からもらった「地域お買物券」が余りまくっている。
特に小さなお店でしか使えないA券がいっぱい残っていて、期日は3月中。
「使えるお店リスト」をじっくりなめるように見て、なんとかマッサージのチェーン店を見つけた。
旅行で疲れた身体をいたわるために、残り全部使っていいからとせいうちくんに言われたので大手を振って長いコースを申し込んでおいた。
整形外科によってシップとジェルをもらったあと、雨の中自転車をよろよろ漕いで駅の向こうまで行く。
チェーンとしては利用したことがあるが、この店舗は初めてだ。
施術師さんと相談した結果、2時間みっちりコースを頼むことになった。
施術を始めていろいろ世間話をするうち、担当のおにーさんは実はダブルワーカーで、稼げるのはマッサージだが本業はミュージシャンだと聞かされた。
フォーク歌いなんかが、首にかけたホルダーでギターのおかずに時々吹く、あのハーモニカは単体でも成立するらしい。
「やってる人が少ないジャンルなんですが、ニーズはもっと少ないので、仕事の奪い合いです」と語る40代、妻を専業主婦にしてあげられない申し訳なさを抱えた演芸関係者の話を聞いていると、当然のように息子のことが思い出されてならない。
結局120分、彼の取材をしてしまった。
施術師としての腕はいいんだと思うが、似たような境遇の息子に私がやや甘いのではないか、と批判されてる気がして、けっこう身がすくんでしまいマッサージの効果が半減したかもしれない。
彼ら夫婦は晩婚で妻が年上なこともあり、子供はあきらめたのだそうだが、息子たちはどうするんだろう。
2人とも「子供は欲しい」と言っているが、子供を持つのと息子の芸能活動は両立するのか。
うーん、無心になって身をゆだねるべきマッサージで、いろいろ考え込んでしまったぞ。
23年3月24日
今日も1日寝て過ごす。
昨日の晩に宮部みゆき原作のドラマ「ぼんくら」全10回を終わりまで観られてよかった。
せいうちくんは原作を読んでないので、すごく面白かったのだがラスト何となく納得がいかないような顔をしていた。
私も、原作では描き切れていた人情の機微が、ほんの少し変わっただけのドラマの演出によって台無しになってた気がする。
「まあいいよ、松坂慶子をこれだけ見られて、わが青春の墓碑銘だよ」と嬉しそうなせいうちくん。
すっかり丸くなって、貧乏長屋の要となる煮売り屋のおかみ、女丈夫のお徳を見事に演じていた。
「松坂慶子はね、どんなに頑張ってもダイコンなところが素敵なんだよ」ってのはやや歪んだ役者観じゃないだろうか。
「ぼんくら2」も再放送しないかなぁ。いっそNHKオンデマンドに入るか…
今週はほとんどPCの前に座る元気がなかった。
夜は定例ZOOM飲み会だ。
Gくんにお礼を言うとともに、皆さんに車中泊の楽しさを宣伝しなくては。
あら、地震だわ。