年中休業うつらうつら日記(2024年11月9日~11月15日)
24年11月9日
けっこうゆっくり寝て、10時頃に泊地を出発。
朝のルーティンとしてファミマを探し、ハムサンドとツナ卵サンドとホットラテのLを買ってアップルシナモンシュガーをどかどか入れる、はずだった。
ラテを入れてから気づいたが、なんとアップルシナモンシュガーを含め、4種のパウダーが全部ない!
レジの人に聞いたら、
「あっ、今、切らしちゃってるんです!」。
全部?まったくないの?全種類ないの?
このパウダーシュガーがあるからこそわざわざ回数券買ってまでファミマに来てるわけで、そうでなかったらセブンでもローソンでもいいのだ。
すでにラテはカップに入れてしまった。
困っていたらレジの人が「こちらが言わなかったのがいけなかったんですから」と220円を返金してくれた。
回数券を使っているので、少し得したことになるのかな。
ファミマの誠意、確かに受け取りました。
パウダーシュガー抜きのラテを飲みながら行き先を検討したが、日光はとにかく混んでいそうだ。(ファミマだって混んでいた)
ここは「いろは坂」を断念し、日光の盗難のくねくねした山道を通って古峯神社を見に行くことにした。
趣のあるいい神社で、紅葉も進んでいた。
私はせいうちくんほど神社の文化的背景に興味がないので、狛犬を熱心に見ていた。
1頭はどう見たらいいのか、どこが頭なのか大変わかりにくかったが、しまいにやっと頭を低く下げてケツを高く上げた姿勢なので悩んでしまったのだと気づく。
上げたケツをよく見るといわゆる「大陰唇」的なものがはっきり彫ってある。
もう1頭を見ると、こちらは明らかにちんこと金玉。
しょうもないことにわざわざ両方のアップの写真を撮ってしまった。
下ネタから離れるのは難しい。
あまりあちこち寄らずに早めに泊地に入り、ゆっくり本を読もう、と今それぞれの「三体」の進み具合に興奮している状態なので、観光してる場合ではないようだ。
「道の駅・まえばし赤城」はとても広くて商業施設も多く、24時間営業のコンビニもあり、フードコートやドッグランが充実している。
もちろんここまででBeisiaで買い物を済ませ、夕食は用意していたのでフードコートに用はないんだが、市場調査を。
なんと、ラーメンが1杯1150円、ハンバーガーに至っては一番安くて980円でちょっといいやつは1680円もする。
「日本の経済はどうなっているんだ!」とくらくらして車に戻り、カナダの物価に驚いて帰って来てしまった息子たちの気持ちがよくわかったよ。
ちなみにその気持ちと現状を伝えたところ、息子からは「フォーが1杯3000円だったから、カナダに軍配が上がるね」と返事が来た。
そんなもん、調べてから行けや、との気持ちは変わらないが、やはり高い物価を現実に目の前にするとひるむもんだなぁ。
子連れで観光に来ている一家の、その日の晩ごはん代はいったいいくらになるだろう。
入浴施設もついていたが、フードコートの値段に気圧されたか、入る気にならなかった。
お風呂だけでもまともな値段であったら気持ちが穏やかになるかもだから行ってみるべきだったかもだけど、煌煌と浮かび上がる施設全体が「道の駅」としては眩しすぎて、近づけなかったよ。
「三体」読んで寝よう寝よう。
24年11月10日
からりと晴れあがった秋空に心も華やぎ、楽しいドライブ。
榛名山ふもとでせいうちくんは古墳を見たがる。
2か所で熱心に見ていた。
私は車で待っていたが、登ってみたり写真を撮ったり玄室が立ち入り禁止でがっかりしたり、かなりいろんなことをしてきたようだ。
「古墳はどれを見ても胸が躍る」のだそうで。
私はコスモス畑の方が気に入ったかも。
土器がぐるっと超常周りを囲っている古墳も可愛いけどね。
長野さんという武将がいたらしい「箕輪城」というとこの城址を見た。
何もなくなっている搦手口や本丸跡などは実にもののあはれである。
戦国時代ってのも大変な時代だっただろうなぁと、今は大河で平安時代を毎週観ているのでなおのこと思う。
榛名山を登っていく道に入る。
カルデラ湖の榛名湖周辺は美しく、せいうちくんは駐車場の階段を降りて春名神社を見に行った。
さすがに膝が痛くて階段は避けたい気分だったので車でマンガ読みながら待っていたけど、たっぷり30分以上待たされたよ。
矢継ぎ早に写真がどんどん送られてくる。
なかなか立派な神社があるようだ。
さすがは東照宮のお膝元だなぁ。
戻ってきたせいうちくんが興奮気味に語るのは、「榛名山では天狗が修行していたにちがいない。榛名神社はその総本山だ。あちこちにある洞穴は、天狗の修業をする人たちの住まいだったんだろう」という例によってのトンデモ歴史観である。
彼は宗像教授と存外気が合うかもしれないな。
今日の泊地は「道の駅・あがつま峡」。
お風呂が1人420円と、銭湯より安い。
サウナこそないけど露天風呂の寝湯が気持ちいい、こじんまりしたいい温泉だった。
やけにロッカーではなく脱衣かごを使う人が多いな、不用心だな、と思っていたら、まさかの100円ノーリターン制ロッカーであった。
入湯料が安いのをこんなところで地道に取り返していたのか。
むしろ天晴れかもしれない。
ここは本当に地元の人が農作業を終えて入りに来る温泉って感じで、夜中にトイレに行く頃には車はほとんどいなくなっていた。
キャンピングカーも1台しか見かけなかったよ。
毎晩毎晩よく眠れる。
ただ、せいうちくんは私が夜眠れない代わりに昼寝を決行しており、引退したら自分の方が睡眠時間は少ないのではないかと思っていたらしいが、車中泊を通して昼間ずっと起きている私を改めて見て、
「睡眠時間、本当に少ないんだねぇ」と驚いていた。
昼間、あなたが仕事してる間に眠っているのは薬をのんで無理やり眠っているのであって、私は基本的にショートスリーパーなんだってば。
24年11月11日
予定より私が疲れてきたので、1日繰り上げて秩父を通って帰ると言うせいうちくんに、
「帰りにもセイコーマートに寄ることはできないの?」と聞いてみたら、
「奥日光を通って茨城県に出るのは可能だよ。むしろそっちの方がいいかもしれない。ナイスアイディアだよ」と言われ、奥日光巡りをすることに。
これがまあ、実に何とも荘厳と言うか、紅葉もすっかり始まっていてなんとも美しい景色をたくさん見られた。
その景観を観光客に見せてくれるための地道な努力も見た。
送風機を背負った人たちが落ち葉を、谷側は下に吹き飛ばし、山側はこんもりと山にして小型のショベルカーで集めていた。
車で地方に行くと、道路が整備されていること、そもそも道路計画が日々為されていたことに感心&感謝する。
道路は人体における血管のように大切なものだ。
せいうちくんはあきらめていた中禅寺湖と二荒山(ふたらさん。のちに「にっこう」と呼ばれるようになったと星野之宣の宗像教授は言ってる)神社に行くことができて、嬉しいことばっかりだったみたい。
二荒山神社はちょうど本殿の改修中であまり見られなかったのと、宝物館の「刀剣展」が障碍者割引もなく1人千円かかるのであきらめたのは残念だったよ。
中禅寺湖の北側の湖畔には、長崎のグラバー邸で有名なグラバーさんの別荘跡があり、マントルピースと煙突だけが残っていた。
秋にはこんな見事な景色を映し出す美しい湖畔にまで別荘を持っていたなんて、グラバーさん、あなたはとってもお金持ちだったのですね!
おっともだちになりたいわぁ(by ルパン三世)。
奥日光と言うと、市東亮子の「やじきた学園道中記」で幻の黄金の仏像を狙う連中と、「奥日光の姫御前」と呼ばれる謎の和服お嬢さま、そしてお嬢さまに心酔する「天狗のような幻術を使う」と言われる武道者「呉葉」が印象的だったのを思い出す。
「姫御前は、奥日光の妖(あやかし)のようなものでございます。人間をからかったりはしますが、手向かわなければ本当に害意を持って動くことはありません」と忠告されてるのに、「あんたとはダチだと思ってたよ!」と平手打ちをかましてしまう直情型のやじさんは、その後しばらく「その場におったら、おぬし、脳の血管が切れていたであろうの」と姫御前本人に面白がられるほど怒り狂った呉葉につけ狙われることとなる。
災難を自ら招くタイプの典型と言えよう。
そもそも「裏」とか「奥」ってのは表玄関より味わいや深みがある場合が多い。
今回も「ザ・日光駅前」の人混み(特に平日なのでインバウンドの人たちが多かった)に早々に降参して奥日光へ行ったのは実に良かった。
昼頃に通ったせいうちくんのあこがれの「いろは坂」も全然混んでおらず、他の車はほとんど見かけなかった。
時間はけっこう大事なポイントだ。
紅葉を堪能してから、県道22号というかなりまっすぐな使える空いた道を通って、とりあえずお昼ごはんは「花まるうどん」にした。
せいうちくんは「丸亀製麺」派なんだが、私はまだ「花まるうどん」を食べたことがないので両者を比べてみたい。
2人ともかけうどん、せいうちくんはイカ天をオンして自由に取れる天かすもかけ、私は野菜かき揚げ。
つゆはどっちも白だしの色で、関西風だね。
ただ、「丸亀製麺」には「ぶっかけ」という濃いつゆの選択肢があった。
「ぶっかけ」だとつゆの量が少なすぎてオンした巨大な野菜かき揚げが全然沈まなくて食べにくかったけど、自由にかけることのできる普通のつゆで割って量を増やすという手があったかもしれない。
刻みネギも取り放題だった。(「花まるうどん」は店側が乗せてくれた分だけ)
うどんの味はどっちがどうとも言えないので、どちらかと言えば私も「丸亀製麺」派なのかな。
茨城県に入る。
まだ15時頃だったので、セコマのHOT SHEFのカツ丼はできてなかった。
「だいたいどこも17時頃に出すと思います」と言われ、それまでの時間つぶし+地方の市場調査としてブックオフを目指す。
通い慣れた場所ではお目にかかれないラインナップと出会うことがあるのだ。
しかし今回は、その域をはるかに超えた驚きが待っていた。
「広いなぁ。『ラノベ原作コミックス』専門の棚がこんなにあるのか。えっ!田中芳樹×藤崎竜「銀河英雄伝説」もここに並ぶの?!田中芳樹は「三体」中にも「銀英伝」からの引用が登場するほどの古典本格SFだぞ。ラノベと言っては失礼だぞ」と静かに怒っている最中に、せいうちくんが呼びに来た。
「ちょっと、ちょっとこっち来て、見てみて」
よほど珍しい珍品でも見つけたか、と思って行ってみた書棚には、THE ALFEEの写真集が20冊ぐらいぎっしり詰まってた!
「こんなにTHE ALFEEの写真集いっぺんに見るの、初めてだよ」とせいうちくんはどれでえも買いなさい買いなさいな雰囲気だが、私は写真集やその中の小さな文字のぶんしょうにはあまり興味がない方なのだ。
そもそもこのサイズじゃスキャナに入らないし。
しかし、「大ファンが亡くなったとか、足を洗っての大放出かねぇ」とせいうちくんが言うのを聞いた瞬間、脳裏に閃いた。
音楽DVDの棚にすっ飛んでいく。
ああ、やっぱりあった。
普段、どこのブックオフに行っても決してお目にかかれないTHE ALFEEのコンサートDVDが30本はある~!
BRはそれなりにするけど、DVDは4千円とかで売ってる~!
なんなの、THE ALFEE、茨城では人気ないの?!
昔はかなり集めたものだが、少なくとも2000年代に入ってしばらくして収集癖は止んだ。
なので、2005年より後のものと、どう考えてもBOXのデザインに見覚えがないものを10本ほど買いまくった。
BRのコンサート映像DISK2枚組、普通は見つけられても2万円を下ることはないのに、1本1万ちょっとだったりしてさらに驚く。
このブックオフはTHE ALFEEの値打ちを知らないのか?
マンガ少々を合わせてお会計が8万ちょっとしか行かなかったのは驚きでしかない。
せいうちくんは、
「キミは確かに何かを『持っている』。息子もそうだが、超自然的に引きが良い」と驚いていた。
CDの棚も見たけどこちらにもやはりたくさん出てはいるものの、シングル曲がほとんどでアルバムはなかったので、こちらは買わずに済ませたよ。
ブックオフを出て、17時にはセコマに着いていて、カツ丼4つとラズベリージャムパン4つをゲット。
今夜帰ったら2人でカツ丼をひとつずつ食べて、明日のブランチもカツ丼だ。
さすがに疲れたのでGくんちにキャラバンを返しに行くのは明日にして、トイレと飲み物を仕入れるためにコンビニに寄り、運転を私に代わった。
駐車場を出る時、キャラバンの車輪間の長さとそれによって生まれる内輪差に慣れていないため、左後輪前の車体を縁石に乗り上げさせてしまった。
少し持ち上がったせいで後輪が空転し、どうしても脱出できない。
前にも後ろにも動かない状況だ。
せいうちくんが助手席を降りて、前から横からあれこれ押してみたが、まったくどうにもならない。
「これはもう、ロードサービスを呼ぶしかないねー」とせいうちくんが電話しようとしていたら、まわりの人たちが数人、
「何かお困りですか?手伝いましょうか?」と申し出てくれた。
みんなで押しても状況は変わらなかったが、1人のおじさんが、
「後輪になんか噛ましてみたら?」と言って、あたりに落ちていた木材の束を持ってきてくれた。
それが功を奏し、なんと不可能と思われた窮地を脱することができた!
完全に1車線ふさいで立ち往生している私に「ハザードつけた方がいいよ!」と声をかけて通り過ぎたトラックの運転手さんも含め、お礼を言う隙もなくさっと立ち去って行った善意の人たち、どうもありがとう。
帰り道、せいうちくんは、
「世の中には親切な人がたくさんいるもんだなぁ。それにしてもよく都合よく木切れが落ちていてくれたよ」としきりに感心していた。
私はと言えば、己の失態に舌を噛み切りたいほどの思いだったが、木切れに関しては森薫の「乙嫁語り」で荷車の車軸が折れた時にそのへんの枝をへし折って持ってきたパリヤさんのセリフばかりが頭に浮かんでいた。
「木だって用意してたに決まってますよ!」
パリヤさんもえらかった!
その後は順調に家に帰り着き、洗濯するものは洗濯して残りの荷物は片づけ、すっかりしけってしまった布団は明日干すつもりで、お風呂に入る。
男湯と女湯に別れていたので、一緒にお風呂は久しぶり。
中国版「三体」はアマプラでもやっているのを発見して、そちらを観る。
24年11月12日
朝、1時間ほどかけてGくんちに行き、車を返して今回の使い方を報告してまたあれこれ工夫するタネにしてもらう。
寝棚を1枚ロープで吊るしてある棚の、端のロープが後部座席の上げ下げの時に触れるせいでほどけてしまいがち。下に置いてあるゴミ箱2つで支えられているとか、ポータブル電源(大)は我々がたくさん走るので夜にはだいたい90%ぐらい充電されており、寝ている間に30%ぐらい使ってしまう、しかし昼間にまた走って取り戻しているとか、無精して敷布団も掛け布団も寝袋もそのまま敷きっぱなしにしていたら最終日までにそうとうしけっていたとか。
せいうち「布団が、しけるんだよね」
Gくん「それの何がいけないんだ?」
Gくんは男おいどん的な豪の者なので、布団が湿るぐらいなんだ、と主張してるのかと思ったら、「布団が敷ける」と聞こえて、いいことじゃないか、と当たり前に考えたのがわかって大笑いした。
次回からは手間を惜しまずに布団は毎朝ひっくり返したり立てかけたり、乾く方向に持っていこうと思う。
せっかく昼間にGくんと会ったので、ここは「昼まふ」でカラオケしよう、とまねきねこへ。
Gくんの希望でDAMにする。(我々はJOYSOUNDの方が好き)
Gくんがいつも使う「音程がバーになって見える」システムと採点システムを今回はずっと体験してみた。
歌ってる最中にバーが黄色く染まっていくのはいいが、音程が外れるとオレンジに変わって少しバーから上下にずれるのは気になるな。
Gくんはたいていの歌で85点ぐらいをたたき出すのだが、私はどうかすると息が続かなくて音程が不安定になり、70点台をさらけ出すことも。
なぜか一番歌い慣れているTHE YELLOW MONKEYSの「BURN」で勝負したら、なんと90点越えを記録した。
全国平均よりもわりと高かったし。
大喜びもつかの間、特に気負った様子もないGくんが中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」で92点を出した。
こんな難しい曲で高得点を出されてはどうしようもない。
なりふりかまわずもう1回「BURN」を歌って、92点台が出たには出たが、小数点以下はよく覚えていなかったので、Gくんに勝てたかどうかわからない。
怖いのは、「採点制度」が導入されたとたんに「人より高得点を出そう」「うまく歌って高い点を取ろう」と考えてしまっていたこと。
これは学校のテストなんかでもそうなんじゃないだろうか。
「自分がどれぐらい理解できて(歌えて)いたか」が問題なので、点数を人と比べるのが目標になっちゃいけないね。
大いに恐れ入って帰ってからGくんのFBに「カラオケした」と書いてあるのに上記内容のコメントをしたら、「同じ歌を何度か歌っても点数は上下するだけで上がっては行かない。そんなに高得点がとりたければ簡単な歌を選んで「ぞうさん」でも歌っとけ」とのお返事をいただいた。
思わず「『ぞうさん』、歌ったことがあるんですか!?」と聞いたら、「それで高得点が取れたかどうかは覚えてないが、歌ったことはある」って。
さすがは1人カラオケの帝王。
かなりくたびれていたので17時頃に失礼したが、Gくんはどうせなら「昼まふ」の時間いっぱい、20時まで1人で歌っていくと言う。
電車で帰り、駅前で買い物をして18時半ごろ帰り着き、お風呂に入って中国版「三体」を観続ける。
2度目はいいな、何が起こるかわかているせいか、細かい描写にも目が届いてより感心できる。
実によくできたドラマだ。
冷凍庫に確か冷凍うどんが2食か3食残っていたから晩はうどんにしよう、とイカ天を2本買っておいた。
家で冷凍うどんを食べる場合、せいうちくんは白だしにしょうゆを少し入れてお湯で割り、私は「めんつゆ」をお湯で割る。
花まるうどんを食べたせいで、あの甘辛いつゆが食べたくなったのだ。
しかし、いざ冷凍庫を開けたら冷凍うどんは1食しかなかった。
私が旅行前にカレーうどんを作って食べた時は2食入りの袋が2つあり、1つを開けて食べた覚えがあるんだが。
「その頃って、まだ息子がいたんじゃないの?」とせいうちくん。
そうだ、家には勝手に何でも食べてしまう生き物がもう1人余分にいたんだった。
「念のため、5食入りの冷凍うどんを買ってきておくべきだった」と後悔しながらひとつのうどんを2人で分け、「1杯のかけうどん」みたいな晩ごはんだった。
まあ旅行中は食べ過ぎだったから、それでよかったのかもしれない。
息子という不確定要素のない生活は非常に快適であると言わざるを得ないなぁ。
Gくんが昼間カラオケで「糸」の替え歌を歌ってくれた録画を息子に送る。
最初の「縦の糸はM~ 横の糸は息子~」は当然としても、2回目のそこは「縦の親はせいうち~ 横の親はうさこ~」になっていたし、最後の繰り返しでは少し失敗してたものの「横の家は中野~ 会うべき糸に出会えることを 人はシェアハウスと 呼びます」と見事にオチをつけてくれた。
息子は映像を妻と一緒に観たと報告してきて、
「素晴らしい遊び心のある方だね。改めて尊敬を傾けました。ありがとう」とお礼を言っていた。
Gくん、うちの映像集に保存して大事にするよ。
あさって最新15巻が出る森薫の「乙嫁語り」を13巻まで読んで寝る。
明日、14巻とついでに副読本の「乙嫁語り~中央アジアの世界~」を読もう。(これ、間違いでした。15巻を15日と思い違えていて、実は20日発売。今、何度も郵便ポスト見に行った挙句に真相に気づき、泣いてます)
24年11月13日
心療内科の通院日。
晴れていて気持ちがいいので自転車で行く。
息子が居候状態を解除して中野のシェアハウスに引っ越してくれたのでたいへん気分が楽になったこと、4泊の車中泊旅行がとても楽しかったことを伝えて、
「今は最高にさっぱりしています!」と報告した。
3週間後の面談に合わせ、薬も3週間分。
やっと薬を多めに出すのをやめられて、ドクターも非常にほっとしたそうだ。
「でも、今はハイになってますけど、また元の精神状態に戻るかもしれません」と不安を打ち明けると、
「それにもちゃんと対応していきます。織り込み済みですよ。まかせてください!」と言ってもらえて心強い。
処方箋をアプリで送っておいたが、帰るまでに薬ができてなかったようなので、あとでせいうちくんが行ってくれると言うのに甘えてとにかく休む。
やはり旅行で疲れているのだろう、なんかふらふらするよ。
今、中国版「三体」を観返している。(WOWOWだけじゃなくアマプラでやってることがわかり、今回はそちらで。音声韓国語、字幕オフしか選べない仕様になっているが、実際は音声は中国語で字幕はオフにしても日本語が出る。なんのエラー?)
お互い原作を読み進めたこともあってさすがに2度目はわかりやすく、いろいろと理解が進む。
この調子でNetflix版ももう1回観てみようかな。
24年11月14日
今日は少なくとも私は何の用事もなく、ひたすら日記を書き、あとは身体を休める。
口内炎を始め、疲れの症状があちこちに出ているのだ。
やはりもうちょっと活動的にならないと、ただでさえ襲い来る老化がより進んでしまう。
今回の車中泊があまりに楽しかったので、できるだけ長く続けていきたいものだ。
7年半前に心臓の手術をして以来、血管に負担がかかるのを避けるため、トイレで力まないですむように緩下剤のマグネシウム錠を常用している。
なので長いこと、固体としての「大」に遭遇しないで今日まで来たんだが、旅行で体調が変わったか、ずいぶんと久しぶりに固形のブツを見ることになった。
「1日1杯」で十分なはずの野菜ジュースをせっせと飲んでいたつもりだが、やはり野菜が足りなくなるか。
Gくんが直前の車中泊で買って置き忘れて行ったのを「よろしく頼む」と伝えてきた白菜を、どうにかすればよかったのかもしれない。
Gくんと違って、我々は電子レンジ止まりで鍋とかコンロは出さないからなぁ。
「白菜と豚バラのミルフィーユ鍋」とか考えてはみたんだが、鍋が小さすぎるだろうってのと後で洗うのが難しい点で、白菜については早々にあきらめていた。
この気温なら、と車と一緒にGくんに返還したが、彼は白菜を食べ尽くしたかしらん。
息子は明日は大山駅付近で他団体と共同ライブにグループ参加、明後日は下北沢でグループとしての単独ライブをやる。
下北沢の「珉亭」が店をたたむという噂が流れているので、真偽を確かめるとともに本当に閉店するなら今のうちにラーチャン食べておかなくっちゃ。
青春の記憶にある店はどんどん消えていく。
「レディ・ジェーン」閉店前記念ツアーを企画するはずのNさんは準備を進めているだろうか。
FBで声をかけたら驚くほどの人数が手を挙げたので、バックレてる可能性もあるな、Nさんのことだから。
さてさて今夜は冷凍うどんがたくさんあるので、ちゃんと1人前ずつの分量をそれぞれの好みのつゆでたぬきうどんにして晩ごはんにしよう。
24年11月15日
かかりつけクリニックでは機器の精度があまり良くないので、年に1回、大病院でCTやらなにやら検査だけは紹介状もらって受けている。
前回行った時が「CTの予約を取るための日」であって診察等は一切行われなかったのはショックだが、どうも大病院を紹介してもらうってのはそういうものらしい。
幸いすぐ近所なので、無駄足感がほとんどないのに感謝しよう。
超めずらしく朝の7時半に起き、7時50分には病院の「再診受付機」待ちの列に並んでいた。
8時にならないと動き出さないらしい。
やっと8時が来て、ぞろぞろと患者さんたちは再診の受付をする。
このへんはさすがに再診受付だけあって、診察券を通すだけで今日どこに行って何をするかの指示書が出る。
えーと、私はまず採血か。
採血室の前で10人ぐらい待っていたが、何しろ採血窓口も6つばかりあるので、スムーズに進んだ。
このあとは放射線科で単純CTか。
こちらは待ってる人がほとんどおらず、すぐに呼ばれた。
CT台の細いスペースに仰向けに横たわり、あとは機械が勝手にスライドして「息を吸ってください」「そのまま息を止めてください」と指示を出してくれて、3回ほどの撮影で終わり。
きょうはこれで全部おしまいなのだ。
前もって予約しておいた心電図と別の種類のCT、それから診察結果を聞く日が27日に設定してあるので、指定された時間に行けばいい。
やはり様々な科がありそれぞれに高い検査機器と優秀な医師を装備している大きな病院は人気があるんだろう。
しかしもし風邪とか腹痛だったら、私はかかりつけの街のクリニックにまず行く。
せいうちくんのお母さんはたとえ風邪でも慶応病院に行くのだそうだ。
信頼も立派だが、待つ時間に耐えられるのもまた立派。
結局1時間ちょっとで終わって帰ったら、せいうちくんはまだ家にいた。
11時頃に出社するという。
私はとにかく休憩休憩。
人が集まってるとそれだけで何だか疲れてしまう、人慣れしてない日々を過ごしているからなぁ。
最後のタバコ、アメリカン・スピリットのひと箱を吸い終わってしまったので、今日から電子タバコ派に移行する予定だ。
友人Mちゃんから機器をもらった時、一緒にメンソールのTEREAをひと箱つけてくれたのでずっとそれを買っていた。
電子タバコの味の違いや種類がわからなかったものだから。
息子に「まわりの電子タバコ派の人たちに、メンソールでない軽めのもののおススメを聞いて教えて」と頼んではおいたが、いつものように梨のつぶてである。
幸い、旅先で電子タバコの味わいや香り、強さのカタログを見せてくれるコンビニがあったので、「SENTIA」という商品のレモンフレーバーをひと箱買ってみた。
「TEREA」580円より50円安い530円に惹かれたのだ。
電子タバコだったら換気扇の下に限定されずに吸うことができる。
息子が居候中に風邪で熱を出していた頃、喉にやさしいのかせっせと私の買い置きの電子タバコを減らしてくれたものだ。
電子タバコは吸える時間が紙タバコよりずっと短いのだが、熱で脳みそが煮えた息子は「電子タバコ1本吸うのが15分ぐらいに思える。『インターステラー』観るのに12時間かかった気もする」ぐらい朦朧としていたらしい。
明日はそんな息子のコントグループが単独ライブをやるので下北沢に観に行く。
もちろん「珉亭」でラーチャン食べてこなくては。