年中休業うつらうつら日記(2023年11月18日~11月24日)
23年11月18日
我が家でせいうちくんの代のまんがくらぶ同期会を開催した。
コロナでオープンハウスができないまま、ぽつぽつと友人を呼んだことはあるけど、大規模の会は転居2年近く経ってやっとやれた。
16人いた同期(学外部員含む)のうち2人が物故者となり、4人は遠方などの理由で欠席、10人が出席してくれた。(遠方のうち1人はZOOM参加してくれた)
14時開始でぱらぱらとお客さんが集まり、卒業以来初めて会う人もおり、互いに「え、誰?」の嵐の会だった。
私は学外部員ではあるものの4歳年上で同期ではないので、なるべくおとなしくしているはずだったが、やはりみんな顔見知りの旧知の人であるので、興奮してけっこうしゃべりまくってしまった。
特に、せいうちくんと中学からの知人であるYくんは博覧強記の天才として知られており、マンガの話がたくさんできて楽しかった。
どのマンガの話をしても通じるんだもん。
特に「鬼滅」が好きで、推しキャラは黒死牟なんだって。
最初の剣士、継国縁壱の双子のお兄さんが鬼化したキャラクター。
敵キャラが推しなのは珍しい人だね。
私は当たり前に煉獄さんだなぁ。
経済誌のコラムに岡崎京子の「へルター・スケルター」の話を書いて怒られた、と言っていた、マンガ好きの財界人。
BLはさすがに苦手とのこと。
15時からZOOMを開き、九州にいるCくんが参加してくれた。
単身赴任で土日はマンガを読んだりアニメを観たりして過ごしているそうだ。
こないだ「幼女戦記」を教わって買ったら面白かったのでお礼を言い、代わりに萩尾望都は今でも「ポーの一族」の続きを描いていると教えてあげた。
知らなかったので、コミックスを探してみるそうだ。
あと、一番印象的だったのはこれまたせいうちくんと中学から一緒のY‘くん。
高校の授業中に突然「わっ」と叫んだので授業後になんだったのかを聞いたら、「マールが死んだ!」。
つまり机の下で庄司陽子の「生徒諸君!」を読んでいたわけだ。
40年間、せいうちくんから聞いてそう信じてきた。
ところが本人に聞いてみたら、大和和紀は好きで「はいからさんが通る」など読んでいたが、「生徒諸君!」は読んでない、ゆえに「マールが死んだ!」と叫んだはずはない、とのこと。
じゃあ何を読んでてどうして叫んだのか、本人もどうしても思い出せないらしい。
40年来のエピソードは新たな謎を生んでしまった。
「生徒諸君Kid’s」が今でも続いていると知らせたかったのに、彼にとっては何の意味もないのだった。
合宿やイベントの写真で彼らが写っているものを選んでおき、スライドショーをしたり、研究者や国家公務員や脚本家の元部員の出ているニュース映像をYouTubeから拾っておいたものを流すせいうちくん。
大学教授とか医者になった人は所属機関のHPから現在の顔写真も。
「よく調べ上げたな。ストーカーみたいじゃん」と笑うのは再婚話を肴にされたNくん。
彼が一番よくしゃべってた。
せいうちくん的には当時の思い出などを懐かしむ会話の輪があちこちに発生するはずだったのが、NくんとY‘くんの映像業界話に終始したようだ。
(私はYくんとSくんを相手に端っこでマンガの話を夢中でしていたので、そっちのメインの人の輪が何を話していたか、ほとんど聞いていない)
もうマンガを読んでる人はあまりいなくて、代わりにアニメが隆盛。アニメ研だったのかい。
老眼がツラい人が多いようだ。
四葉タト原作・小川亮作画の「パリピ孔明」がマンガ、アニメ、実写すべてが人気だったのはスゴイ。
うちでは私がマンガを2巻ぐらいまでしかよんでなくて、実写を観始めたところ、向井理と森山未來にノックアウトされて夢中で3話ぐらいまで観たところ。
「主人公の歌手の女の子(上白石萌歌らしい)の歌がそれほどうまくないので入り込めない」と言ったところ、Sくんから「僕はもう最新8話まで観ている。2話や3話ぐらいで語るな!」とオタクらしい発言をしていた。
「葬送のフリーレン」も人気があるように見受けられた。
お母さんの介護をしている学外部員のKちゃんが「デイサービスが終わって帰ってくるので」と帰ろうとするところで無理やり時間をとってもらって、全員の前で来週末の息子の結婚式で歌うはずの「糸」のフルート、ギター、歌を披露。
けっこうちゃんとできて、大勢の前で演奏する自信がついたよ。
集合写真を撮って、最初の1人が離脱。
Kちゃんが帰り(電車1本でわりと近いので、また遊ぼう!)、しばらくしてせいうちくんの義弟でもあるMくんが帰り、元総務省役人が「このあと高校の同窓会がある」と言って帰るのをNくんとY‘くんがとSEだったがすでに悠々自適のIくんが駅まで一緒に行こう、と共に帰り、残りは4人。
19時からの再度のZOOMに再び九州のCくんが入ってくれて、また40分の会話。
さっきに比べると人数が減った分話しやすくて、まるでCくんもその場にいるような雰囲気だったのでもう40分続けるか?と聞いてみたら「もう今日のところはこれで」ということでZOOM終了。お疲れさま。
22時ぐらいまでYくん、整体師のTくん、毎週定例ZOOMで会ってるSくん、せいうちくん、私の5人でしゃべったり食べたり飲んだりしていたが、そのあたりでYくんとTくんが帰った。
携帯用コンロで「鯨のアヒージョ」を温めてふるまってくれていたSくんは「コンロが冷めてから帰る」と残ったが、結局しんみりと話が続き、泊まっていってくれた。
このようにして終わった同期会だったが、まんがくらぶと言えどもさすがは東大、社会的に見ればお金持ちやエライ人、有名な人などがいて、地味な主婦を貫いてしまった私から見れば「おお」と言うような集まりだった。
自分の夫はやはり偉くは思えないので、平々凡々たる夫婦だ。
「老後の資金は1億あっても心もとない」などと語られ、皆さん上級国民の生活をするんだなぁと思い、飛鳥Ⅱでの世界一周の夢は捨てることにした。
質素に車中泊を楽しんで老後を送ろう。
23年11月19日
朝の9時過ぎに起きて来てみたら、リビングの一角をパネルで区切った寝室で寝ていたはずのSくんがもう起きて食卓の椅子に座っていた。
驚いて「何時に起きたの?」と答えたら、「6時半ぐらいからかな」。
起こしてくれればよかったのに、退屈だったでしょう、と言っても「いや、そんな、寝てる人をわざわざ起こしたりしませんてば」と言う。
いやいや、お客さんをほっといて申し訳なかった。
しかし自分はまだ睡眠薬が完全に抜けてなくてものすごくふらふらするので、あとをせいうちくんに託し、「すまん!」と2人に言ってまた寝てしまった。
Sくんはもう帰るから、と言い、せいうちくんは「長老やGくんがいたら今からまたビールなんだけどねぇ」と言いながら、「おなかをすかせたまま旅人さんを帰すわけにはいかないから」とゆうべの残りのパンとか缶詰のスープを溶いたものとかこさえていたようだ。
そのあとは覚えていない。ばったり。
昼過ぎになってせいうちくんに起こされた。
「Sくんは無事に帰ったよ。僕は買い物に行ってくるね」でまた半分眠りの中へ。
完全に起きたのは15時ごろだったかも。
ばたばたと昨日の話を振りかえったりお風呂に入ったりしているうちに、ふと気がつくと18時1分前。
あああ、ギリギリ間に合った!
というわけで4K放送で大河ドラマ「どうする家康」終盤間近を観る。
あいかわらず感動的だった。
そう言えばSくんの名言として墓碑銘に刻みたいほどの言葉、
長老「仕事を辞めたら、毎日が日曜日だぞ」
Sくん「毎日が日曜ってことは、毎日『サザエさん見てると ちょっぴりゆううつ 日曜もおしまい 明日は会社に行かなくちゃ』って替え歌の気分でいるってことでしょう?そんなの、楽しいわけないじゃないですか!」。
た~し~か~に~。
うちでも「どうする家康」を観たあとはなんとなくそそくさと明日のスケジュールを確認したり、今週の予定をチェックしたりするもんな。
引退後は「毎日が土曜日」の心構えで生きていこう。
早い時間にお風呂も食事(昨日の残り物たくさん)もすんでるから、思いっきり「パリピ孔明」ドラマ版を観た。
4話ぐらい進めただろうか。
確かに上白川萌歌はだんだんうまくなってきており、昨日Sくんに言われた「2話や3話で語るな!」が真実であると思い知った。
ああ、横山光輝の「三国志」を読み返したい。
昨日いっぱい話に出た「鬼滅の刃」も。
前者は3年ほど前、後者は今年になってからすでに何度目かを読んでいるが、何回読んでも忘れるので新鮮に感動して読めるのが私の便利なところだ。
長編を喉越しでざくっと読むせいだろう。
京極夏彦の「鵺の礎」も勢いで買ってしまい、これを読むためにはすでに持っているけどまだ読んでなかったり読んだけど忘れたりしたものを全部踏破しなければならないようだ。
やっぱりヒマがあるのが一番だなぁ。
早くせいうちくんにもこの至福の時間を味わわせてあげたい。
23年11月20日
せいうちくん出社なので、何はばかることなく寝て過ごす。
午前中の受付のうちに整形外科に行ってシップと鎮痛ジェルをもらってこようと思ったのに、何度かうとうとして気がついたら12時を回っていた。
これはしょうがないから夕方の受付時間内に心臓の定期検診のついでに行こう。
16時半頃家を出て、まずは心臓のクリニックに診察券を出す。
「30分ぐらい外出してきてもいいですか?」と聞くと、いいって。
かなりすいていたのでちょっともったいないかな、とは思ったんだが、ちょっと離れたパン屋に総菜パンを買い込みに行きたくて。
自転車で走り出してしばらくして、念のために今日が定休日かどうか確かめてみたら「現在営業中」となっている。
よし、コロッケパンとビーフカツサンドとジャムマーガリンコッペパンをいくつかずつ買おう!
せいうちくんほど道を覚えていないのでかなり南北に回り道をしてやっとたどり着いてみたら、お休みじゃないか!
ググり直すと、定休日は日曜だが第三月曜日も閉店と書いてある。
そうか、今日はややイレギュラーな第三月曜だったので、お店のHPには「開業中」になっていたんだろう。
往復30分かけてしまった労力と、総菜パンへの期待が一気にむなしくなり、しょんぼりと帰る。
心臓のクリニック受付で「戻りました。ところで私はコロナのワクチン、6回目だか7回目だかをもう予約してるでしょうか」と聞くと、
「お帰りまでに調べておきます」。
そこから2、3人分待って診察室へ呼ばれる。
先日、せいうちくんの会社が近所の病院で健康診断を受けさせてくれたので、その結果を持って行った。
江口のりこ似の女医さんはくわしく見て、
「腎臓の数値が少し悪いわね。尿を排出する薬を少し減らした方がいいと思う」と言って、私の足首をつかみ、
「むくみも全然ないしね」と薬の量を変えるつもりらしい。
今まで、毎朝1錠だと負担がかかり過ぎるので、1日おきに1錠と半錠を一包にしてくれてたのだが、1錠を1日おきにしようとしてるようだ。
「だったら毎日半錠ではどうですか?薬局さんもその方が手間が少ないでしょうし」と言うと、
「そうね!それが一番いいわ」と電子カルテを書き換えていた。
薬局で一包化してもらってる薬、朝の分にいろいろ入ってるんだが、今回もワーファリン値はセーフだったのでいまのまま1.25mgで行くと言う。
しかし、こないだ気づいたんだが、ワーファリン錠は1mgと0.5mgと書いてある。
薬局に聞いたら、
「0.5mgを半分にしているので0.5mgとなっています」って説明だったが、0.5mg錠とはどこにも書いていないので、総量として1.5mgのんでいるのかと錯覚してしまう。
今回、江口のりこ似にその辺を相談したところ、薬局で一包化してるとそこを0.25mgと印字するのは難しいんじゃないか、との返事。
「わかりました。じゃあ、黄色い0.5mg錠が半分になって入っているかどうかを目安に、自分で見てみればいいんですね」
「うさこさんはしっかりしてるから、大丈夫よ」つったって、もう64歳なんだぞ。いろいろ難しくなってくる。
コロナワクチンの予約は最短で12月18日が空いてるそうで、ちょうど今日から4週間後、診察日に当たる日だ
2回こなきゃいけないのを覚悟してたんだけど、運がよかった。
「うさこさん、ダンナさんは帯状疱疹のワクチン2回目打った?12月中だから、急いでね、って伝えておいてね」と頼まれ、そこは伝言をちゃんと請け負った。
この秋は帯状疱疹×2回、コロナ、インフルエンザと予防接種だらけだったなぁ。
処方箋をもらって薬局にアプリで送り、まだ整形外科に十分間に合う時間だったので、寄る。
すぐに呼ばれ、いつもの通りですと言ったら、
「じゃあいつものシップとジェル出します。効いてる?」と尋ねられたので「非常に効いてますが、完治には至りません」ととりあえず答えて今月2度目のシップをゲット。
週に2回しか出してもらえないのよね。
お会計と院内処方を待っていたら、薬局から電話がかかってきた。
薬剤師さんが今、いないのと一包化に手間がかかるので今日のお渡しは難しいです、って。
そう言えばアプリで送る時、今日はもう時間も遅いし、たくさんの薬を一包化する作業は時間がかかるから「受け取りは本日以降」にチェックを入れておくつもりだったのだ。
すっかり忘れていた。
「その件は大丈夫です。まだ手持ちもありますし、明日以降に伺います。ご連絡をお待ちします」と言ってからワーファリンの印字についてこちらから電話しようと思っていたことを伝える。
「ドクターとも話したんですが、やはり1.5mgと印字されてしまうとわかりにくくはあるんですよね。0.25mg単位で時々量が変わりますので。0.5mg錠の半分、とは印字されてないわけですから、実際の薬の量として1.25mgと印字していただけないでしょうか」
「それが、全体の一包化だとできないんですよね。ワーファリンだけ別包にすればできると思うんですけど、そうなさいます?」
これ以上薬が分散するのもイヤだなぁ。
一包化以外にも4種類ぐらいの薬を別にヒートから出しての出る現状では。
なので、「じゃあ自分で気をつけてのむようにします。今までと同じ一包化でお願いします」と答えて終わる。
しかし、家に帰るまでの間に頭が冷えて、「やっぱワーファリンの量は慎重に押さえておきたい」と思い始めた。
明日、朝一番に電話がもらえるようアプリでお願いしておいて、ワーファリンだけの一包化を別に作ってくれと頼もう。
ああ、互いに面倒くさいことだ。
23年11月21日
先日の同期会で局所的に話題になっていた「魁!男塾」というマンガを、読んだこともなければ持ってもいないと気づき、やおら欲しくなる。
Amazonで漁ってみたらコミックス全34巻が5千円ぐらいで買えるようだ。
もうちょっとで買うところだったが、いやしかし、いちおうブックオフで絵柄とかストーリーを見てからの方がよくはないか?
これまで数々の長編マンガを中身を見ずにセット買いして自炊してきたが、そろそろ落ち着いてもいい頃では?
そう思っていろいろ見ていたら、Kindle Unlimitedでほぼ全部読めるのを発見。
しかも私がお金を払って読みたいと思うタイプではなかった。
せいうちくんがいつも「いきなりオトナ買いしすぎる」とぶつぶつ言ってたのは、ケチだからじゃなくて本当に私のやり方が間違っていたからなんだなぁ。
いいかげん、「読むこと」と「所有すること」の区別がつくようになってきたので、もう「生涯持っていたい作品」(と言っても自炊して電子化はしちゃうんだけど)以外は、Kindle Unlimited使うなり電子貸本使うなり、なんなら漫喫に泊まってもいい。
人間、ちょっとずつしかかしこくならない。
23年11月22日
週末に息子の結婚式で沖縄に行くので、ヘアスタイルをきちんとしていこうと美容院を予約した。
心療内科の通院日でもあるので、ギリギリに予定を組んでしまった。
13時半に家を出て、自転車でクリニックへ。
14時ちょうどに着き、待合室に誰もいなかったので「やった!」と思ったのだが、思わぬ伏兵。
現在診察室にいるのがどうやら初診の人と思われ、いつまでたっても出てこない。
人生の長い長い困りごとを語っているのだろう。
思えば私もそうだった。
その間に2人の患者さんが訪れ、誰かが私より早い予約枠だった場合、「すみません、お先に予約の患者さんがいらっしゃいますので」と後回しにされる可能性がある。
15時にはここを出ないと美容院に間に合わないのだが、さあ、どうなる?!
14時半すぎてやっと出てきた初診らしき人、幸いすぐ次に私が呼ばれた。
あとは、面談を長く引っ張り過ぎなければ大丈夫だ。
「手短にお話ししますが」と口火を切り、先日のせいうちくんの同期会で富裕層たちと出会ってしまった、それで彼の仕事と老後の資金のバランスを考え始めてしまい、これまでの方針通りでいいのか悩んでいる話をした。
ドクターは「これ以上ダンナさんが忙しい日々が続くと、あなたがもたない。今でも医者としてこれはどうかと思うような薬の量を出している。これを減らしていくことを目標に、まずはダンナさんにもっとヒマになってもらわないと」という意見。
「そんなに身体に悪いほどの薬の量ですか?」と聞くと、
「人間が2週間にこんなにのめるのか、というぐらいの量を出している。筋肉が弛緩して日常生活が送れなくなり、弛緩しすぎた筋肉はまた別の緊張を起こす。とても続けられません」という答え。
「富裕層の一群に会ってしまったからって、そう動揺しないで。そんな人たちは日本に数パーセントしかいない。たまたまあなたのご主人のまわりにそういう人が数人いたのは運が悪いけど、あなたたちの積み上げてきたもので十分暮らせるよ。ちょっと浮足立って、最初の方針を忘れている気がする。沖縄に行ってのんびりして、息子さんの結婚式を終えて、無理のない生活を考えて」と言われた。
確かにそうだ、と納得したので、もうこれ以上この問題を考えるのはやめにした。
薬の量でドクターと話し合いになるかと思っていたが、すんなりこれまでと同じ量を出してくれた。
減薬は沖縄から帰ってきてから、ということだろう。
これでも面談は20分近くになり、待合室でもらった処方箋を薬局にアプリ送信し、一路美容院へ。
よかった、10分前に着けた。
担当さんにカラーリングとトリートメントを頼み、時間がないので今日染めに来たが、出発する金曜の午前中に一番高いトリートメントをかけてもらおうと思うが、と相談を持ち掛ける。
「それがいいですね。9時半に空きを作りましたから、その時に整えて、その晩は髪を洗わずに寝てください。ホテルのシャワーキャップをかぶって寝ると、寝ぐせもあまりつきません」って。
ずっと長めのボブを目指して伸ばしてきた髪だが、結婚式自体「かりゆし婚」であまりおしゃれが必要でないうえ、相手方のお母さんもお姉さんも特に美容院でセットするということはないそうだ。
だったらラフな段カットに戻してしまう、せっかく伸ばした長さはそれなりに生かして、裾を長くしたウルフスタイルにしよう、と話し合いで決まる。
赤を強くしたカラーリングで、今日は安いトリートメントで十分、と言われ、カットを終えて2時間ちょっと。
「結婚式の写真、今度ぜひ見せてくださいね。金曜にお待ちしてます」と言われておしまい。
家に戻ったらもう18時近かった。
せいうちくんは私のヘアスタイルを見て大喜び。
「昔みたいな感じだね。良く似合うよ」
夕食を食べ、今ハマっている韓国ドラマの「SKYキャッスル~上流階級の妻たち」を観る。
恐ろしいほどの受験熱とハイソな奥様たちの生活を描いていて、かなり面白い。
ソウル大学医学部に受かることが至上命題のようだ。
教師をしていた母親や大学でドクターまで行った母親が仕事を辞めて子供の教育にだけ心血を注いでいるのは何か社会的に壮大な無駄のような気もするんだが。
これからどんどん観ていく予定。
ああ、でも明日は荷造りをしなくっちゃ。
もう那覇入りしている息子妻のMちゃんからLINEが来た。
「金曜は何時に名護のホテルに着きますか?うちの家族と一緒にバイキングでも食べませんか?」とのお誘い。
うん、まだ会ったことのないごきょうだいもいるので、顔合わせは必要だね。
「20時着を目指しているが、遅くなるようなら先に始めてください。食後、誰かの部屋に集合して乾杯しましょう」と返事したら、「乾杯、いいですね。しましょう!」と力強いお返事。
花嫁はなかなか忙しそうだ。
楽しみだなぁ。
23年11月23日
なんだか疲れて結局起きたのが14時。
せいうちくんは朝から図書館に行って沖縄ガイドブックを借り直して来たり、荷造りを始めたりしていたらしく、リビングに小型のトランク2つが開いてあった。
彼の分はもうかなり荷造りが進んだ様子。
私はこれから荷造りをし、ギターの練習をし、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち」の続きを観るという忙しさ。
昨日届いたマンガの新巻を読むために1巻からの読み返しをしていたのがよくなかった。
時間がないじゃないか!
特に薬をきちんと持って行くのが肝要。
心臓の方の薬と心療内科系の薬と整形外科でもらったシップと鎮痛ジェル、そして緑内障用の目薬。ついでにドライアイの目薬も必要。
薬だけは、忘れるとすごく困る。
あとは息子たちから送られてきた「かりゆし」シャツ。
それから5泊分の着替えとiPad ProやiPodとイヤホン。
ピーチ便みたいな格安飛行機なので、音楽を聴くとかの装置はついてないそうなので。
ああ、旅の前はいつも大混乱だ。
それでも「ダーウィン事変」を6巻まで読んで「これは確かに天才だ!」と感動し、「ブルーピリオド」を読んで藝大とはすさまじきところなりと感心し、「明日、私は誰かのカノジョ」を読んで女性の生き方を考え、「平和の国の島崎へ」を読んで世界と日本について考える。
今夜は土曜に「黒死牟さんが好き」といった人を思い出しながら読み返し始めた「鬼滅の刃」を読んでしまいそうだ。
いったい何度目の読み返しになるだろう。
読むたびに魂の底から感動する。
23年11月24日
今日はいよいよ沖縄に発つ日。
せいうちくんの仕事がどうしても午前中に入るので、私もその間に美容院に行き、最後の仕上げをしてもらう。
日焼け止めは持ったか、予備の充電器は持ったか、てな大騒ぎのあと、正午に家を出る。
絶対忘れちゃいけないのがギターまわりのカポタストとか電子チューナー。あと楽譜ね。
それ以外に「パスポートは?」とか思わず考えてしまう。
沖縄がアメリカだった頃を知ってる世代だもんだから。
「SKYキャッスル~上流階級の妻たち」や「パリピ孔明」の続きも気になるが、とりあえず横山光輝の「三国志」全巻をiPad Proに入れて行こう。
電源コード類はせいうちくんにおまかせ。
夜には名護に着いて、あちらのご家族とバイキングの食事を一緒にする予定。
初めて会うお姉さんや次兄さんがいるので、緊張するなぁ。
さあ、息子の結婚式と我々の沖縄旅行の始まりだ!
写真を撮りまくるぞ~!
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