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舞台 FOLKER
2025.2.16(日)
大阪国際文化芸術プロジェクト
舞台FOLKER(フォーカー)
堂島リバーフォーラムにて開催
観に行ってきました
12:30開場 13:00開演
本題へ入る前に
舞台を観るのは数年ぶりでした
コロナ禍以降初めて
私はThe Songbards(ソングバーズ)
というバンドが大好きで
コロナ前にこのバンドを知り
コロナが明けたあと
ソングバーズのライブへは行っていました
舞台に興味がなくなったわけではなく
たまたまコロナをきっかけに
なんとなく億劫になったというか
ただそれだけのこと
フォーカーに行こうと思ったきっかけは
STAR⭐︎JACKS(スタージャックス )の
劇団員、寺井さんのXポストです
スタージャックスの舞台はコロナ前
何度か行ったことがあります
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彼はSNSが苦手なようですが
リポストや投稿を頑張ってたのかな🤔
私のタイムラインに上がってきました
どうしようかな…と悩みながら
忘れたり思い出したり
そして「やっぱり行きたい!」
と思ったのが前日2月15日(土)
時すでに遅し…
今日のチケットはありませんでした
まだ公演は1週間ほど続きます
平日のチケットはある
いや…仕事の後は余計行かないだろう
やし、行きたいと思った日に行きたい
わがままな私
そして、今日
当日券を期待し、とりあえず電車に乗る
なかったら大阪でランチ食べて帰ろう
と思っていたら電車移道中にお知らせが
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初めて行く堂島リバーフォーラム
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先に場所を確認しに行く
ABCホールのお隣りでした
スタッフさんに当日券売り場を確認して
お昼を食べて出直す
無事、当日券を買えました
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とても綺麗な会場
ステージはなんと!客席より低い
ステージを正面にして「コ」の字型の客席
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公式より拝借しました
客席がひな壇のようになっていて
私は正面のブロックでした
正面と正面上手寄りが中心
下手Cブロックが通り道になっており
そこと舞台後方、戸のない出入り口3箇所
演者はそこを出入りするようです
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フライヤーに写真が載ってる演者たち
フライヤーには載ってない演者たち
どの演者も全身を使い演じていました
あらすじを
…この話はとても複雑に構成されていて
上手く説明できる自信はない
この舞台は25年ぶりの再演らしい
この先も再演の可能性はある
なので、さらりと書きたいと思う
私の個人的な感想を載せています
舞台は観てなくて、これを読んでくれた人
その人が一から楽しめるといいな
今現在、1人の男が原稿を読んでいる
今日、待ち合わせた男に
この原稿読んでみてよ
と言われたからである
その内容がFOLKER
男が読み進めながら話は進んでいく
結局この男は朝から晩まで原稿を読んでいた
『現在』と『FOLKER』を行き来する
その運びと演者の登場
音と照明、過去と現在
素人の私が観てもわかりやすかった
舞台構成が素晴らしい
そして、関西らしいユーモアがある😊
笑いもたくさんありました
途中、原稿を読むこの男は
何者かに命を奪われそうになった
その時はまだ、何故だかわからない
何とか逃げ切り
原稿を持ってきた男に電話をする
「何だこの原稿は!命を狙われた!」
それでも男は「FOLKER」に没入していく
読まずにはいられなくなっている様子
原稿の内容は
ある女子拘置所での話
ここに居るのは極刑が確定している者たち
彼女たちは刑が執行されるまでの時間
規律を守りながら働き食べて寝る
この囲われた箱が彼女たちの全てである
理由はそれぞれですが
許されない罪を犯した犯罪者である
被害者のことを思えば
重罪を起こした人間に人権などない
彼女たちには笑う権利などない
世間はそういうでしょう
ある日
彼女たちが塀の外へ行くことになる
FOLKER(フォーカー)という
フォークダンスバトルに出ることになる
この大会はブラックである
『フォーク・ウォリアーズ』
というダンスチームがいる
フォークウォリアーズ優勝が決まっている
その理不尽な大会参加が半強制的に決まる
仕組まれている
断る選択肢も与えられることはない
彼女たちのチーム名は
『スティール・キャッツ』
彼女たちにはレクリエーションがある
塀の中で唯一笑うことが許された時間
それはフォークダンスである
今日の主役とも言える女性 空那(そらな)
紅ゆずるさんという女優さんらしい
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最初は全身が武器のような空那
少しずつ、人としての何かを取り戻し
FOLKERに出る頃には中心的存在に
とても胸を打たれました
まるでノンフィクションのように思えた
そのフォークダンス講師は
「松岡」という男性です
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そんなにできるんだ😳でした
松岡の口癖は「笑ってくださ〜い」である
何があっても笑えという
「なぜ?」という問いには答えない
彼にも闇があるのだと思った
松岡は彼女たちと信頼関係があった
FOLKERに同伴できなかった松岡
他にも彼女たちが笑えないことが沢山あり
仕組まれていた
大きな力でねじ伏せられ
理不尽なことを突きつけられていた
それでも彼女たちは自分たちを貫いた
松岡の「笑ってくださ〜い」
ここでは空那が代わって言う
まるで私に言われてるような気持ちになる
涙が止まらなかった
自分たちの精一杯のダンスをする
歓声が起こる
拍手が、笑顔が、自分たちへ振ってくる
この空気をどうとらえたのだろう
人生の終わりが決まっている彼女たちが
「生きてる」
を実感したのではないかと
生きてる実感があればあるほど
先に待つ、逃れることのできない
「自分の終わり」
を強く感じたのではないか
私はそんなふうに思えた
もう私はFOLKERに没入している
あの、原稿を読む男と同じだと思った
今日の舞台、なぜ客席の方が高いのか
と不思議に思っていた
ひな壇ではなく平面でもおかしくはない
大きな劇場ではなければよくあること
でも、最後のシーン
彼女たちが両手を広げ喝采を浴びるシーン
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ここで納得した
私たちは『FOLKER』を
その、フォークダンスバトルを観ている
それに対しての喝采を贈っている
あの原稿を読む男もそう
というのは私の勝手な解釈である
感想はこの辺で終わりたいと思います
ストーリーの詳細に触れず書きました
私の初見の感想です
今までミュージカルや舞台観てきました
大きい会場も誰もが知る有名な演者
もちろん素晴らしいものでした
小さな会場やメディアには出ない演者
そんな人も沢山います
音楽のライブもそう
「誰それ?」と言われる人もいます
そんなことは関係なく
私の好きな人、話、曲、パフォーマンス
それが私の正解なのです
今日、来てよかった
数年ぶりの舞台鑑賞
FOLKERが大正解でした
そして、やっぱり足元は寒いのです
そう、舞台を観る会場は大抵こんな感じ
そんなことも思い出した☺️
これを機に、舞台も観に行こうと思えた
ありがとう😊
長文になりました
読んでくれた方ありがとうございます