見出し画像

〔01-04〕- ニーハオ!!!! BLUE YUKARI

画像1

それぞれ4

▶︎第4章 ニーハオ!!!!ついに音楽になる!(2018~2020)
ーーアリちゃんとは出会ってから22年になるわけですけど、その間に2人の関係性は変化してますか?
Y:結成当初は、先輩と後輩だったのもあるし、私が天狗だったのもあって、私が言うようにやってくれればいいみたいな感じだったから、だいぶ変わったと思う。まず、最初のメンバー3人から2人になったタイミングで、グッと関係性が変わった気がする。それまでは、ARIKOがニーハオをやりたいっていう気持ちがどこまであるのか分からないと思ってたし、辞めるならARIKOだろうなぐらい思ってた。アリちゃんて飄々としてるし、掴みどころがなくて、よく分からないじゃん。ふふふ。だけど、私にいろいろ問題があって2人になったときに「私はやれるなら、やりたいって思うんだけど、アリちゃんどうする?」って聞いたら「やるよ」ってすごい普通のテンションでサッと言ったの。それから、ARIKOに対する私の気持ちがグッと近づいたというか、この人のことを大事にしなきゃ!ってめっちゃ思ったし、関係が変わっていったと思う。それで、曲とか作るにしても、ARIKOなにやりたい?どうしたい?って聞くように……。って、まあ、ホントに100個のうち、クズ企画が99個で、使える宝物は1個ぐらいなんだけど。ふふふ。でも、ARIKOがやりたいことは、そんなにたくさんあるわけじゃないし、その宝物の企画に関しては、絶対に尊重したいなって思ってる。あ! それと、ARIKOが華が咲いたタイミングもあるの! もともと、ああいう、ひょうきんなキャラクターではあるんだけど、4人になって、ニーハオはこのやり方だ!ってなったあたりから、照れもなくなって、吹っ切れたかんじがあった。それは、私との関係とかじゃなくて、バンドマンというか、アーティストとして華が開いたかんじ。それも、今の4人編成で横並びのスタイルに、手応えをかんじた1つの理由だったと思う。

みいちゃん

ーー現在のベーシスト・ミーちゃんがニーハオに入った経緯は?
Y:ELENAちゃんが辞めて、どうしようかな?ってすごい考えたの。やっぱり、長い間アリちゃんと2人で活動してたから、単純にメンバーが増えると、スケジュールとかモチベーションとか、調整したり、足並みを揃えたりするのが大変になるでしょ。でも、4人の今のスタイルでやるのは、手応えがあるし、うまくいってるんだけどなぁ~って。でもでも、このタイミングでELENAちゃんが抜けるんだとしたら、3人に戻すか? 私がベースに戻るか? もう1人ギター入れるか? ARIKOもベース弾けるし……とか。ホントにメチャクチャいろいろ考えてて、そのとき下北沢BASEMENTBARとTHREEの統括だった、ホッシー(星野秀彰)に相談したんだよね。そしたら、ミーちゃんいいんじゃない?って言ってくれて。一緒にやれたら楽しいな~って思ったんだけど。それは、私のミュージシャン的な感覚の部分で、一緒に演奏してみたいなってめっちゃ思ったの。だから、けっこう異例なんだよね。それまでニーハオのベースは弾けない人ばっかり誘ってて、この人とやりたいから楽器はどうでもいいや!みたいなかんじだったんだけど。その時点では、対バンしたことはあったけど、ミーちゃんがどういうキャラクターの人かは全然知らなかったし、とにかくミーちゃんが弾くベースと演りたいって思ったんだよね。だから、ニーハオの歴史の中で初めてだよね、音楽的に一緒にやりたいと思って誘ったベーシストは。
ーーいや、それ、わりと一般的な流れなんですけどね。ふははは!

かおりちゃん

ーーカオリちゃん(PURPLE KAORI)は?
Y:ミーちゃんとMIKOちゃんと4人でしばらくやったことで、この形態でいきたいっていうのがあったし、ミーちゃんに対して、もう弾けないギタリストを連れてくるのは違うなっていうのがあったから、ギタリストとして音楽的に一緒に演りたい人にしようと思って、カオリちゃんを誘ったの。
ーーおー! それで、今の音楽を掌る右大臣と左大臣のような形になるワケですね。
Y:そうなの。それで、それまでは、この人がメンバー入ったから、音楽的にこの人を生かす曲にしようみたいなのは、あんまりなかったんだけど。ミーちゃんには、私が思ってるミーちゃんのベーシストとしての良い部分を、引き出せるような曲を作ろうと思ったんだよね。あ、もちろんARIKOに対しては、ここはARIKOの賑やかしパートね!とか、アリちゃんが自由演技するとこね!みたいのはあったけど、音楽的にっていうのではなくて。ミーちゃんが入ったことで、そういう考え方もするようになったから、カオリちゃんにも同じように、私が好きなカオリちゃんのギタリストとしての良い部分を出してもらいたいっていう。ここはカオリちゃんが好きに作ったら絶対に映えるなとか。そういうのを思うようになったのは、ミーちゃんがキッカケだね。だから、今、話してて思ったんだけど、ミーちゃんがニーハオに革命をもたらしたのかもしれない。結成20年で音楽になった!
2人:わははははは!!!
Y:時代の空気もあって、今だから、私たち女4人だから、できることっていうのをすごい考えるようになってきて、そのためには4人それぞれの個性を出したいっていうのがあって。ミーちゃんもカオリちゃんもミュージシャンなんだよね。
ーーそれぞれの個性が発揮されるってことを考えたときに、ミーちゃんもカオリちゃんもパーソナリティが楽器にあったから、ニーハオがより音楽に、よりバンドになったという。
Y:そうなんだよね! そう思ったら、ARIKOはエンターテイナーだもん! あと、いい加減、私とアリちゃんの演奏も上手くなってきたし。っていうか、これって上手くなるとかあるんだっていう話なんだけど。わはははは! でも、ミーちゃんとカオリちゃんのおかげで、ニーハオの音楽としての表現もレベルアップしてきてて、相乗効果で私とアリちゃんのコンビネーションにもグルーヴが出てきた気がするし。あと、2人のおかげでフロアタムで奇をてらわなくてよくなった! 新しい曲を作るときに、なるべく既存の曲と似たようなものにはしたくないっていうのがあるんだけど、私が叩いてるフロアタムってバスドラ的な扱いで、バリエーションがそこまでたくさんないんだよね。前までは「このあいだも4つで打ってたしなぁ~」とか思ってたのが、たとえば全曲4つで打ってても全然違う曲に聴こえるような表現ができるようになったんだよね。

にーはお02

▶︎第5章 BLUE YUKARIにとってニーハオ!!!!とは(2021)

いいなと思ったら応援しよう!

𝕋𝕆ℕ𝔾
サポートして頂いたお金は、全額チェリータイムスの印刷代やイベントの運営費用として使わせていただきます。もしも気持ちとお財布に余裕があれば、よろしくお願いします♡