パンクとメタルが対立した時代に、あるパンクスの男はメタルの女性に恋をした
1980年代はパンクとメタルが対立していました。
メタル対パンク
その背景は有名なメタルバンドはスタジアム級の場所でライブやったりをやる、歌詞はファンタジーなものかパーティソングだったりする、言ってしまえばブルジョアな音楽で、パンクは小さい所で演奏する、もっと反体制的で歌詞も政治について語ってるプロレタリアな音楽というところのようです。
ところが日本の場合、特にアマチュア、さらに言えばバンドをやっている学生は理由が違いました。少なくとも僕の周りでは。
彼らの言い分は、メタルはパンクはヘタクソばかり。曲も単純で高尚ではないと言い、パンクはメタルのギターの曲芸は聴く気ないしファッション最悪!という感じで思想的な部分は無かったようです。
フュージョン参戦!
ところでこのパンクとメタルの対立の話はリアルタイムの人達には割とよく聞く話だと思いますが、僕の周りではもう一つの勢力がありました。それはフュージョンです。
1980年代前半日本はスクエア、カシオペアといったバンドを筆頭にフュージョンブームが起きていました。ですので自分の周りにもフュージョンバンドがいたのですが、彼らもまたパンク、メタルと半目しあっていたのです。
彼らに言わせると、メタルは音を歪ませて弾いているので誤魔化しているのに上手いと思っているところが愚か。パンクはヘタクソ。フュージョンはテクニックもあるし、何よりインストだから言葉の壁が無い。フュージョン最強!という事でした。
まあちょっと時代が進んでしまうとパンクの要素持ったメタルバンドやメタル化したパンクバンドも現れたりしてジャンルの融合化が始まり対立なんて無くなくなりました。そして日本におけるフュージョンブームは去ってしまったのです。
そして恋物語
で、このメタルとパンクの対立の話でどうしても思い出してしまう話があります。
当時のクラスメイトでパンクスのマッキャンという男がいました(結構かっこよかった)。彼はどういうきっかけかは知りませんが、メタル好きの女性(かなり綺麗だった)の事を好きになってしまったのです。
メタルが聴きたくない彼は悩んだようですが、結局クラスメイトのメタル好きにお願いしてメタルを勉強し、メタルの話で好きになった女性と会話して最終的には付き合う事に成功します。
やはり音楽の嗜好より綺麗な女性というのが微笑ましい、学生らしいエピソードで時々思い出します。綺麗な言い方すればジャンルを超えて結ばれた2人。。というのは大袈裟過ぎですが😃
マッキャン元気かなあ。。
頑張ります!