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あまり占わない占い師と「後出し占い」の始まり

「観命学はカウンセリング。占いではない」
「命式は魂のカルテ」
私が観命学を教わった師匠の言葉です。

パーソナルデザイン診断を学んだとき、この言葉を初めて理解できた、と感じました。

その人の適性や、悩みを言い当てただけでは、解決にならない。
その人の命式、鑑定結果だけではなく、その人にとっての、なりたい自分、より良い人生に、寄り添えなければ価値がない。

言い当てること、診断することに軸足を置いてはいけない、と考えたときに「後出し占い」が誕生しました。

結局占いなの…? 占いじゃないの…?
と言う声が聞こえて来そうですね。

生年月日(時)から命式を出してその人の傾向を見ることは、一般的には「占い」と認識されている行為ですし、入口として「カウンセリング」ではなく「占い」を求める方も多いので、私は「カウンセラー」でも「鑑定士」でもなく、「後出し占い師」を名乗ることにしました。

「あまり占わない」というのは、占いではなくカウンセリングに重きを置くために、やらないことを決めているからです。それは、

  • 未来を占わない(そこに重きを置かない)

  • 人を取捨選択するために占わない

1つ目。未来については、最低限必要な情報はお伝えします。また、必要に応じて歳運(ざっくり言うと運気のサイクルのようなもの)も鑑定しますが、基本的には「その人が今できること」を中心にお話しします。

2つ目。観命学はその人を深く理解するために使うもの、と私は考えています。
あなた自身、大切な家族や恋人、友人……。
より良い関係を築くため、自分自身やその人を深く理解するために、観命学は大変有用なものです。
一方で、深く理解するつもりのない人の命式を見ると、簡単にその人の全てをわかったようなつもりになってしまう。それは大変不遜なことですし、無意味です。
なので、たとえば「婚活で複数の人とやり取り(お見合い)していて、どの人が結婚相手に望ましいか知りたい」「求人募集に多数の応募があったので命式を参考にして採用を決めたい」というような使い方はお勧めできません。
自分の命式だけでなく、他人の命式も、カテゴライズで終わっては意味がないのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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