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よく頑張りました┃2025年1月26日の日記
・昨日の日記にも書いた通り、イギリスに来てから半年が経った。半年間頑張ったご褒美にBack to the Futureのミュージカルをちょっとだけ良い席で観てきた。
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・いや、さすがに面白すぎたかも。映像も舞台セットも凄くて、何をどうやってるのか分かんないけどドクが時計台の上で奮闘してるシーンを映し出したかと思えば一瞬暗転してマーティがデロリアンで爆走してるシーンに切り替わって、またドクの時計台のシーンが映って、意味分かんなかった。超かっこいい。映画を見てるみたいな気持ちにもなったし、映画の中に入り込んだみたいな気持ちにもなった。最高だ。
・マーティ役の役者さんの初台詞が映画版マーティのマイケル・J・フォックスの声まんまだったのも凄かったな。中学の頃にザックエフロンにどハマりして英語もアメリカも大好きになったのは覚えてたけど、マイケル・J・フォックスもめちゃくちゃ好きだったことを思い出した。
・イギリスに来て半年。仕事と家が見つかり、少しずつ友達もでき始めた。上出来な半年だ。こちらに長らく住んでいる先輩の話では、3ヶ月、半年、3年のようなタイミングで乗り越えるべき壁が現れて、がむしゃらにそれを解決していく中で少しずつ暮らしに順応していくらしい。
・一昨日たくさんの日本人の方達とお会いして話す中で、1人の人が「途中で『これ東京とそんなに変わんないな』って気付いた」と言っていてめちゃくちゃ共感した。
・何ヶ月目のタイミングだったか忘れたけど、ロンドンを「ロンドンだな」と思いながら緊張感を持ちつつ歩いていた時にふと「今自分が東京にいると思い込んでみたらどうだろう?」と思い、実際にやってみた日があった。東京を歩いていた時と同じ表情で、ちょっと先の道をぼんやり見ながら歩いてみたのだ。その時「あ、今めちゃくちゃ東京じゃん」と思った。その日から海外にいることに対する緊張感とか恐怖心みたいなものが一段階薄くなったのだった。
・もちろんイギリスには私が通った小学校も中学校も無いし、家族もいないし、ユニクロのヒートテックもクソ高い。主観的に見ても客観的に見ても、ここは自分の故郷とは違う国だ。
・でも多くの人が電車を使って通勤しているし、観光地に行けば人でごった返しているし、Wi-Fiの弱い場所では皆文句を言っているし、同世代はマッチングアプリを使って適当に遊んでいる。Netflixで見た同じ映画について盛り上がることもある。インフラ、経済、文化の面において共通していることがたくさんあるのだ。自分が突然コンゴの村で暮らすことになったら同じことは言えまい。
・YMSビザで滞在する2年間は自分にとって「実際に永住できるビザに切り替えるためのチケットを掴み取る」という側面の他に「この国で今後も暮らしていけそうか確かめる」という意義もある期間だ。
・レンチンで米が炊ける炊飯器をレンジに入れて、時間を調節しながら「暮らせそうかもなぁ」と考えた。電子レンジのワット数は日本と違うので計算しなければいけないが、レンジが無い場所で暮らすわけではないので、まぁ計算すりゃ良いだけの話である。
・夜は友達の家に行って旨旨旨カレーを食べた。
・帰宅時。マーティ役の俳優さんの歌が上手すぎたのでYouTubeとかで見れないかなぁと検索したところなんとBack to the Futureの昨日の公演のカーテンコールが上がっていた。
・主演のVasco Emauzという役者さん、大学出て初めての仕事がこの舞台の主役らしい。初仕事で主役?まじ?主人公の人生すぎる。
・昨日お酒飲んだせいで大した日記を書けてなかったので昨日の記事を書き換えました。今までこんなことはしてこなかったが、読み返したらひどかったので。よかったら改訂版も読んでみてください。
・私は映画版のBack to the Futureを観ながらうっとりした気持ちで眠ります。