新十津川産陶土 乾式_20170128
(この記事は旧「清水裕幸」公式ブログの2017年01月28日の記事です。)
今日一応新十津川産陶土の乾式による生成をやってみました。
湿式つまり水簸の場合は水に溶かしてから不純物を取り除くの対し、乾式は書いて字のごとく乾燥させたものを砕いてふるいに掛けます。
土の生成としては、そのほとんどが水簸によることが多いのですが、まれに乾式にした方が必要な成分が流れ出ることがなく、その方法をとる場合もあります。
ですので一応、焼き上がりの土色に違いが出るかの試験をしてみたいと思います。
写真のように砕いた土をふるいの掛けて粉末にします。
そこに水を足して土にするわけです。
そうしますと普通はいったん乾燥してしまいますので、粘りがなくなります。
そもそも陶土の粘りは土の中の微生物つまりバクテリアが増えてその体液や分泌物によるものです。
しかし、乾燥したものにはバクテリアが繁殖することができず、いわばパサパサになって粘りがなくなるのです。
それがよくわかるのは、下の写真のように棒状にしたものをこのように曲げると折れたり、細かな亀裂が生じていきます。
しかし、見ての通りそのような亀裂はほとんどなくなめらかです。
つまりこのように作りたてでも可塑性に富んでいることが分かります。
なかなか優れものです。
この土の場合は焼き色は乾式も湿式も変わらないように思いますが、一応焼いて確かめてみたいと思います。
また追って焼けましたらお知らせいたします。
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