素晴らしい人生

公園でスープとベーグルを食べて本を読む、もう少し読みたいが寒いのでお茶をするか家に帰るかにしようと思ったところでストーリーズに流れてきたｲﾘｺｰﾋｰに吸い込まれることにする。

道すがら知らない公園を発見する、十分遊具はあるけれどさっきのところとちがって誰もいない。

店に着くとティラミスとラテを前にとうとうと喋っている硴屋の主人がいる、せっかくなので主人の隣、はじめてカウンターに腰掛けてみる、珈琲を淹れる様子がみえる、主人の話に笑う、珈琲屋の店主は途中、ちょっと話が長いなぁという顔もする。ひと通り喋って主人は出ていった。

あっという間に小一時間が経っている。ほぼ毎日ここでこうして講義をしていくんだとか。街というのは面白い、はっきり言ってわたしはこういう生活がしたかった。

素晴らしい人生、という、とあるギタリストのｴｯｸｽでの呟きをみて素敵だなと思ったが、わたしももちろんそのひとり。

素晴らしい人生は手のひらのベーグルから。