漁師の朝と地蔵尊
道の景色は土地の形状風向き日差し水との距離感などによって変わります。そんな環境に合わせて暮らす人も決まってくるのでしょう。
松原東洋が巡りついたのは、七百有余年、海上安全・五穀豊穣・諸願成就の守り本尊として人々の信仰を集めている「岩船地蔵尊」。
岩船漁港、西側の海に突き出た岩場に地蔵堂があり、眺めどころよければ、お堂が海を眺めているような、なんて思っていると香り立つのは潮の香。
漁村の網の香りを鼻腔にびしばし出し入れしつつ、そろそろ太平洋をお別れして、房総半島は内陸の方を向かってまいります。