※米※畑※イセエビ
場所場所で表情が本当に変わってしまう房総半島。外房南東のいすみ市辺りは、沿岸地域のひらたいところで米や野菜や畜産が盛ん。歩いていても、育てているにおいがちゃんとわかるものだから、身体は現金なものです。
きらびやかな看板をみるたびに、勢いイセエビやタコの味を口の中で反芻してしまうわけですが、房総行脚の本日は、ご飯を食べる時間も、胃袋を使う余裕もない。そんなつもりもないのだけれど、仏頂面で「ああここは由緒ありそうな門構えの家だなあ」「真白い壁。移住してきたのかな」と頭の中でひとり猛雑談で時間をつぶしたりつぶさなかったり。
そういえば松原東洋、このあたりにお住まいの米農家さんから米を買っているらしい。忘れたころにやってくる米に喜びああ美味しいと食べた後で思う。支払いってどうなってたっけなんてとぼけていたら、米農家さんの方も「田植が忙しいから計算している暇なくて入れらんないよ」というから驚いてしまう。
農家はいそがしいのだ。