明日をひらく言葉
こんにちは!とんびです!
今日はアンパンマンの生みの親。
やなせたかしさんの明日をひらく言葉という本をご紹介します。
やなせたかしさんの生い立ち
やなせたかしさんは1919年に生まれました。
まだ第二次世界大戦が始まる前で、日本が中国と戦争している頃、高知県香美町(現 香美市)で生まれました。
やなせさんの父は朝日新聞社の記者で、やなせさんが5歳の時に中国で病死しています。
母は再婚し、やなせさんが7歳の時に伯父に引き取られています。
2歳下の弟がいて、弟の方が先に伯父の養子になっています。
やなせさんは未熟児で、運動ができずに劣等感の塊だったと言っています。
弟は優等生でハンサムで、やなせさんとは対照的だったようですが、海軍の特攻隊・回天に志願してフィリピン沖で戦死。
劣等感の塊が生き残り、才能ある弟が死ぬということを経験し、神様は不平等な存在だと思ったそうです。
勉強はよくできたようですが、運動ができないコンプレックスがあり、幼い時に光と影を経験することができたことが人生の中で大きな財産になったと話しています。
好きなことを見つける
小さい頃から絵が得意だったようで、コンプレックスの塊だったやなせさんに自信をもたらしてくれたそうです。
「絵を描くのが好きで、好きなことだからコツコツ努力を続けることができた。」とやなせさんは語っています。
その結果、アンパンマンを生み出し、たちまち超有名漫画家になりました。
「好きなことを見つけることは心の拠り所になるし、人生を豊かにする。」
好きなことがない人は、見つからないと言っていないで、とにかく探してみると必ず見つかるものだと、やなせさんは言っています。
好きなことを見つけて一生続けていくことが、人生を豊かにすることに繋がるのだとやなせさんは語っています。
地獄は経験したほうがいい
地獄の1回や2回は経験したほうが人生にとっては良い。
やなせさんは絵が得意なことを活かすため、東京高等工芸学校の図案科に入学していますが、すぐに徴兵され軍隊に入隊しています。
青春の1番いい時期を軍隊で過ごしたのです。
戦争を経験し、終戦間際のころは食糧難で飢えを経験しています。
なによりも苦痛だったことが飢えだと話しています。
そんな飢えを経験したからこそ、お腹を空かせている人に自分の顔を食べさせるアンパンマンが生まれたのです。
地獄を経験しているからこそ、得られるなにかがあるということを教えてくれています。
人生は椅子取りゲーム
「満員電車で乗り込み、前の席が空くまで乗り続ける。電車に乗り続けていれば、いつか席が空きます。」
やなせさんは漫画家としてスタートした後も代表作がないまま、漫画を書き続けていました。
後輩たちも活躍していくなか、ひたすら漫画家として満員電車に乗り続けていたのです。
70代になった頃、ようやくアンパンマンが幼稚園児に認められ、テレビアニメの放送が始まりました。
突然、目の前の席が空いたのです。
諦めずに続けていれば、運は突然やってくるのです。
また、やなせさんは色々なことに挑戦しています。三越伊勢丹の包装紙のロゴを作り、作詞家として「手のひらを太陽に」を作詞し、放送作家や美術監督、歌手デビューまで果たし、さらには漫画家として「やさしいライオン」「アンパンマン」を作り出しています。
こうして、色々なことに挑戦し、目の前の仕事に全力で取り組む。
そうすれば、運が巡ってくるのです。
「運は天が定めたものではなく、自力で動かすもの」とやなせさんは語っています。
アンパンマンのマーチ
アンパンマンの人気が高い世代は2〜3歳。
「そんな子どもに歌詞の意味はわからないと言われることがあるが、わからなくてもいい。」
「小さいときから考え続けることが大事なんだ。」とやなせさんは言っています。
アンパンマンのテーマの意味を理解するには時間がかかる事かもしれません。
意味が理解できるようになって、なぜこんな歌詞なのだろうと疑問に思ったこともありました。
やなせさんのメッセージは、子どもの頃から『生きる意味』を考え続けなさいということだったのだとわかりました。
大人になった今も『生きる意味』はまだわからないままですが、これからも考え続けて生きていきたいと思います。
息子にもこのメッセージを伝えていきたいと思います。
まとめ
やなせさんは漫画家としては本当に遅咲きの漫画家でした。
しかし、様々な分野で活躍されていて、大好きな漫画をコツコツ続けて成功を収めています。
年齢を重ねるにつれて、人生の意味を理解し、年を追うごとに楽しみを見つけて生き生きと生きてこられた人生を、この本から垣間見ることができました。
やなせさんの言葉には、人生の深みと重みがあります。
他にも色々な言葉が今後の人生の参考になるので、やなせさんの著書をぜひ御覧ください。
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