少年Bさんへの報告書:綿菓子を名乗るブドウの甘さは本気でした
カリフォルニアに引っ越してから、おやつはもっぱらフルーツを食べています。メロン、ブルーベリー、いちご、and more .
そんな折、少年Bさんより耳寄り情報が。
少年Bさんはブドウマニア。
Bさんが書かれたブドウの話を2つ読むだけでもブドウ愛の深さが伝わるかと思います。
昨年の10月12日。私は少年Bさんと勝沼でブドウ狩りをハシゴするはずでした。が、運悪くその日に台風が直撃。
約束は流れてしまい、Bさんとブドウをエンジョイする機会を逃したまま引っ越しの日が来てしまったのです。
でも大丈夫。私たちにはnoteがある。
オンラインでBさんとブドウを楽しむぞー。
さいきん「コットンキャンディ」ってぶどうがアメリカで発売されて人気らしいので気になってます。
Bさんからの情報を得て、すぐに夫と共有している買い物リスト(Google keep)に「コットンキャンディ🍇」を追加。
カリフォルニア州は現在外出禁止令が出ており、買い物には原則1人で行かねばなりません。スーパーに買い出しに行く夫にコットンキャンディを探してもらいました。
しかし、いつも空振り。行きつけのスーパー Trader Joe's ではコットンキャンディを見つけることはできませんでした。
夫いわく「ブドウ売り場、いろんなんあったけど全部 "Grapes" って書いてるから分からへん。」表記が、雑っ。
それは無理だわ。Bさんなら多種多様なGrapesの中からコットンキャンディを見つけられるかもだけど我々ブドウ一般人には無理。
ある日の買い出し、Whole Foods Market(お値段高め、オーガニック食品のみを取り扱うスーパー)から夫が帰宅しました。その手にはプラ容器。
「コットンキャンディーあったでー。」
わーい!ありがとう!
パッケージ写真
Bさん、ご覧ください。
こちら「コットンキャンディ」のパッケージです。
"Flavor mania" って書いてありますね。訳して「風味狂」ですよ。
ワクワク。
中身
NET WT 1.0lb(1ポンド:0.453kg)とあるとおり、正味量453gのブドウが入っています。
※ 秤は船便で2ヶ月後に届く予定なので表記どおりのブドウが入っているかの検証はしていません。
2つ入っている房を持ち上げると下にはたくさんのブドウ粒。
海外のぶどうは房の大きさに関係なく、グラム数で販売していることが多く、1パックの中に大小さまざまな房がいくつも入っている場合があります。
Bさんの記事に書かれていたとおりだ。
房の見た目
お皿に盛りつけてみました。
粒の大きさ
長い粒で約3cm。
丸い粒で2cmといった感じです。
実食
ではいただきます。
一粒もいで、ぱくっ。
もぐ。
わ、ひと噛みで襲ってくる砂糖の味。
すごい、Bさん、これすごい、このブドウ本当にわたあめの味がします!
Flavor mania、風味狂も大満足!
子どもの頃、おばあちゃん家の近くの夏祭りに連れて行ってもらって綿菓子を買ってもらい、フワフワの白い綿菓子をむしったりかじったりして食べたなぁ。食べているうちにだんだん綿菓子が溶けてきて、割り箸を持っている方の手がベタベタになって、手を洗う前におもちゃで遊ぼうとして、お母さんに怒られたな……。
幼き日の夏の記憶が鮮明によみがえるほどの圧倒的「綿菓子感」。
えー、果物でこんなに砂糖の味がするものなの?
「コットンキャンディ(わたあめ)」と名付けられたのも納得です。
私が生産者でもその名前にする。
次点で「砂糖二朗」かな。
わたあめ風味の出どころを追ってみた
衝撃の一粒目のあと、二粒目、もう少し丁寧に味わってみました。
よく味わってみると、単純に砂糖の甘さだけでゴリ押ししてくるブドウではないのがわかります。
噛んだ瞬間に広がる綿菓子、砂糖の味。
それを追うように馴染みあるブドウのみずみずしさが現れて、後味にふたたび綿菓子の風味が立ち上がる。
コットンキャンディ、なかなか複雑な味。
後味は強く、ブドウを飲み込んだあともしばらく残ります。
口を閉じて頬をホフホフさせ(リス顏)鼻に空気を送ることで、数分にわたって綿菓子風味を楽しむことができます。
物理的に解剖してみました。
断面です。
皮から中心にかけてグラデーションがかかっています。
皮の部分をそぎ落とし、果肉をキューブ状に残してみました。
果肉だけを食べてみます。
ぽい。もぐ。
あ、これ普通にブドウです。ブドウ。
ブドウ一般人なのでブドウを語る言葉をこれ以上は持ち合わせていません。
果肉のとこはブドウ。美味しいブドウ。
続いて皮を食べてみます。
ぽい。もぐ。
砂糖!圧倒的砂糖!!砂糖二朗!!
綿菓子感の正体は皮(および皮直下の果肉)や!!
すごい。ブドウ一般人なので語彙がなくて申し訳ないのですが、すごいです。
少年Bさんに食べていただきたい。
コットンキャンディがはやく日本に輸出されますように。
レポートは以上です。
ブドウ特派員カリフォルニア支部、マリナ油森がお送りしました。