しばしサヨナラ。また会いましょう、イケてるともだち
vol.2、vol.3と参画してきたzine『サテツマガジン』のvol.4が発売されました。
↓執筆者・ECサイト・取扱書店などは増田さんのnoteをご参照ください
告知終わり。では恒例の「ただ告知を書くのはつまらないからサテツマガジンに関する四方山話を書く」タイムを始めます。
書き手リクエストの変化
サテツマガジンvol.4作成にあたり私からお声がけして執筆していただいたnoteの書き手は4名。山羊メイルさん、みくりや佐代子さん、逆佐亭裕らくさん、元気モリ子(25)さん。「〇〇なテーマを得意とした人の文章が欲しい」「〇〇な雰囲気のある文章を入れたい」という増田さんのリクエストに応える形で人選を行いました。
サテツマガジンvol.3でも料理家の今井真実さんに私からお声がけしましたが、そのときの増田さんからのリクエストはvol.4と少し異なりました。
vol.3では「食に関係する職業の方」という「属性」でリクエストされていたのです。もちろん、その属性の中で最高のエッセイを書いてくださるであろう今井さんへの依頼を提案しましたが、内心「肩書きじゃなくて文章を、文章を味わってくれますように」と念じながら橋渡しをしていました。
vol.4では増田さんが「文章そのもの」に着目してくれて、「文章そのもの」で指名させてもらえたのがとても嬉しかったです。vol.3で書いてくださった今井さんが素敵なエッセイを寄稿してくださったことが大きいのではないかと推測していますが。本当に軽やかでキュートで、お腹が空くエッセイだった。
※ お友達人事的なのはクソダセェので少しでも利害が発生しそうな場所では避けたいと常々思っているのだけれど、本気で回避するなら公募をしないと無理ですね。いい文章を書くけれど私のこと嫌いなんだろうなぁと感じる人には声をかけづらいし、まったく知らない方の文章は選択肢として思い浮かべることさえできないし。そもそもnoteはビジネス的なのじゃなくてお友達と遊ぶためにやってきたし、お友達=文章力のある人ばかりだし、声をかける相手がどうしてもお友達になっちゃってどうしようもないんだけど。でも矜持を持って、サテツマガジン執筆を依頼するにあたり少なくとも「仲良しだから」って基準では選んでない。文章で依頼した。
サテツマガジンvol.4を構成するのに「必要な文章」を書ける人として今回お声がけさせていただいた、山羊メイルさん、みくりや佐代子さん、逆佐亭裕らくさん、元気モリ子(25)さん。みなさん突然のオファーを快諾してくださって、期待以上の文章をお寄せくださって、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
デザインと文章
デザインの面でもvol.3とvol.4では大きな変化がありました。
vol.3ではどちらかというと文章がメイン。文章を引き立てる、引き算のデザインが光る一冊。
vol.4はデザインと文章ががっぷりと組み合っています。1ページ1ページ、文章とデザインが呼応しあって情熱的なタンゴのよう。これは文章を主役に考える人からは出ない発想だと感じ、とても面白かったです。note仲間で本を作ったらたぶんこの仕上がりにならない。
イケてるともだち:サテツマガジン編集室
ちょうど一年前、vol.2の制作中に私をサテツマガジン編集室に誘ってくださったとき、増田さんは「サテツマガジンはバンドだと思っています」とおっしゃっていました。「マリナさんもバンドメンバーです」と。
私、一度バンドをやってみたかったんです。で、一度あれを言ってみたかったんです。
あれですよ。
あれ。
「音楽性の違いにより脱退します」
ってやつ。
先日実際に増田さんに言いました。「音楽性の違いにより脱退します」って。ふざけてないですよ、真面目に。真面目な話をしている流れで申し上げました。
一般的に「音楽性の違い」という言葉の裏にある真相は「金銭トラブル」とか「痴情のもつれ」とか「メンバー間の人気不人気の格差が大きすぎ」だとかいろいろあると言われますが、私が脱退する理由はそれらのいずれでもありません。そりゃそうだ、なんだよ「痴情のもつれ」って。
ここからは増田さんにはまだお伝えしていない話。私がサテツマガジン編集室を脱退する一番の理由。
率直に言うと「そろそろ一人旅がしたくなった」のです。
もともとあまりあの、ほれ、「女の子同士で一緒にトイレ行く」とか「おじさん同士で一緒に喫煙所に行く」とか、いつものメンバーでいつもの行動をするっていうのが私は得意じゃありません。
物を書く人間、狭義の創作(note社が言う「すべてのものは創作」じゃないやつ)を嗜む人間は誰しもそうだと思うのですが、「一人でいること」をとても大切にします。noteで「コミュ強」「パリピ」「陽キャ」とされている私もそうです。一人でいること、大事。
で、私の友達、私が「イケてる」と思っている友達って、noteでできた友達も学生時代からのリアル友達も、みんな「一人」をちゃんと胸に抱えている人ばかりなんです。そういう友達はべったり馴れ合わなくても、数年振りに再会したとしても、人間として面白くって、イケてる。
サテツマガジン編集室の方々も、いつもべったりじゃなくても大丈夫なイケてる人たちだとお見受けしています。
vol.5の制作はかなり先になりそうとのことですし、いま一旦ふらっと離脱するのがタイミングいいかなと。
紙の本以外の媒体で何か企画をしてみたり、音楽の本を作ったり、ニュースレターを始めてみたり、とサテツマガジンはまだまだ活発に活動するそうなので、zineでサテツマガジンに興味を持ってくださった方は引き続きチェックしていただけると幸いです。
ありがとうサテツマガジン編集室、お世話になりました。また会いましょう!
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