自閉スペクトラム症という面がある
「発達障害」のむすこと暮らしていると
どうしても「発達障害」か「否か」かに囚われそうになることがある。
私と「むすこ」の関係だけだと
ただのこだわりの強い好奇心旺盛な男子だったが、そこに「幼稚園」「学校」「友達」という名前の社会が挟まると変わってきた。
「発達障害」だから、集団に馴染めない。
「発達障害」だから、イベント事は苦手。
「発達障害」だから、学童には行けない。
そんな具合で、
「通常発達」の子と比べてできないことをつい、「発達障害」だから、と考えてしまうし、周囲の先生方も「特性ですもんね」となる。
いろんな子を見ていて、
自閉スペクトラムでもいろんな個性の子がいるのは分かっている。
何冊専門書を読んだり、セミナーに行っても解決できない問題があるのは、診断名で片付けられない個別性がたくさんあるからだ。
ここ2年くらい、いろんな方向からむすこを見て、実験してきた。
西洋医学から見たむすこ
東洋医学から見たむすこ
色彩心理学から見たむすこ
栄養学から見たむすこ
愛着の観点から見たむすこ
アンガーマネジメントから見たむすこ
学校の先生から見たむすこ
家の中でのむすこ
放課後デイでのむすこ
私が診断名に囚われてしまっていたのは、
その側面からしか知らなかったからだと気づいた。
人には優しい面もあれば、冷たい面もある。ある人から見れば怖い人だけど、違う人からすると親切な人に見られる時もある。
むすこのことで行き詰まった時、
自分を見直すかむすこへの対処法を学んで実践するしか脳がなかったんだけど、
むすこも賢く体も大きくなってきてそれだけじゃ追いつかなくなってきた。
いろんな側面を知ることで、私の中のいろんな引き出しからいろんな方向性からのアプローチができるようになってきて、楽しい。
それができるのも、私、むすこ、家族をサポートしてくれる人が増えたからだ。
これからもいろんな角度から物事を見ていきたい。そして、その角度の数だけ自分も、むすこも、いろんな可能性がある気がしてる。