堤未果　中島岳志　大澤真幸　高橋源一郎「支配の構造　国家とメディア　世論はいかに操られるか」

堤未果　中島岳志　大澤真幸　高橋源一郎「支配の構造　国家とメディア　世論はいかに操られるか」読了。

支配の構造 国家とメディア――「世論」はいかに操られるか (SB新書)

元は、NHKの『100分de名著』という番組で集まったメンバーが、もう一度同様のテーマで本で語ろうということで出来た本だそうです。

１００分ｄｅメディア論 －NHKオンデマンド

本書でも、メディアに関わる名著が紹介されています。

メディアの権力〈1〉 (朝日文庫)

アメリカのデモクラシー 第1巻 上 (岩波文庫 白 9-2)

定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

2001年の「NHK番組改変」問題もまったく同じです。…少なくとも、放送前日にNHKの幹部が永田町に呼び出されて当時の官房副長官に会ったことはたしかなのですが、この「官房副長官」が安倍晋三氏なのです。

安倍さんはもちろん、「圧力なんてかけていない」と言っています。のちに当時の放送総局長が朝日新聞の取材に応えて明らかにしたところによれば、安倍さんが言ったのは「勘ぐれ、おまえ」という言葉だった。

P225

「お前勘ぐれ（察しろよ）」と、またいつもの安倍氏独特のおかしな日本語で「忖度」するよう要求!? NHK番組改変事件でかいま見た、安倍晋三という政治家の本質 元NHKプロデューサー永田浩三氏に岩上安身が再びインタビュー〜 岩上安身によるインタビュー 第483回 ゲスト 元NHKプロデューサー永田浩三氏 後編 | IWJ Independent Web Journal

asahi.com（朝日新聞社）：番組改変問題、証言のＮＨＫ職員退職 - テレビ・ラジオ - 映画・音楽・芸能

自民党政権下でのメディアの放送の自由度はだだ下がり中ですが、その要因の一つに「忖度」がある。

「報道の自由度」日本は68位、G7で最下位　中国がワースト2位に：朝日新聞デジタル

高市氏の放送法答弁　テレビ現場に与えた自民党への「萎縮と忖度」：朝日新聞デジタル

大手メディアに勤める人は「ジャーナリスト」というよりは「会社員」なので、出世に響くようなことはしたくないのだろう。

でも、「それでいいんですか？？」という問いかけですね。

「ペンタゴン・ペーパーズ」機密文書を報じた記者が、生前に明かした入手秘話：朝日新聞GLOBE＋

受け取る方も、しっかり受け取らなければいけない。