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kawachinbooklog
ジョン・コナリー「失われたものたちの本」
ジョン・コナリー著「失われたものたちの本」読了。
今夏公開した「君たちはどう生きるか」で、宮崎駿監督がストーリーの下敷きにしたそう。
クレジットに載せないとまずいのではないか?というくらいモチーフが似ていましたが、完成度は原作の方が上でした。
不思議な世界に迷い込み、徐々にその世界の秘密が明らかになる。嫉妬から幼い異母兄弟を憎んでいた12歳の少年が、不思議な世界での経験を通して分別を身につけ、大人に成長していく。
恐ろしい描写が多く、子どもの頃に読んだら悪夢を見そう…。(でも、面白かった。)
悩める思春期の少年の深層心理を物語にしたら、こんな風になるのだろう。
映画「君たちはどう生きるか」は不思議な世界の描写が浅くて感情移入できなかったけど、この本を読むと、「宮崎駿監督が創りたかったもの」は分かったような気がしました。
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