「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」
堤未果著「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」読了。
「ショック・ドクトリン」とは?
この手の話は、下手をすると「陰謀論」になるのですが、そのあたりのバランスが「ジャーナリスト」と「YouTuber」の違いかも。
著者の堤未果さんが「ショック・ドクトリン」に興味を持ったのは、9.11をツインタワーに隣接する世界金融センタービルで経験して、その後のアメリカの変容(「愛国者法」が可決、対テロ対策として国民全員が監視対象になった)を目の当たりにしたからだそう。
父親がジャーナリストで、「ジャーナリストだけにはならない」と思っていた著者が、「ショック・ドクトリン」を目の当たりにして鬱状態になり、その後ナオミ・クラインの著書に出会い、自身もジャーナリストとなるのは、運命の不思議を感じます。
本では、「マイナンバーカード」「新型コロナ対策」「地球温暖化対策(脱炭素)」について。
マイナンバーカードは「住基ネット」から続く天下り利権、というのが、政府が必死に進める理由としてしっくりきますね。
あと、国民の情報を一元化して管理、政府批判を抑え込むツールとして機能させたいのかな。(マイナンバーはもともと「国民総背番号制」だったけど、生まれてから死ぬまで番号で管理されて、本当に国民が家畜みたい…。)
中国ではすでに「社会信用システム」「信用スコア」がある。
リアル「一九八四年」ですね。
「新型コロナ対策」では、ファイザー×政府の回転ドアビジネスに、驚き。
「地球温暖化対策」では、太陽光発電やEV車の問題点など。
政府やメディアが両論併記を許さず、「絶対にこちらが正解!」という情報は、疑ってみるのが大事かもしれません。(「陰謀論」に行き着かないセンスは、読書で磨かれるように思います。)