
この結末、いつ気づけますか?「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼
こんばんは、となカエです。
シリーズ化されてるこの作品。
やっと読めました。
気にはなっていたのですが、
なんかファンタジー要素ありそうで、読もうか悩んでました。
が、「なるほどー!!」って感じで一気に読み進めました。
面白かったです。
お陰で寝不足です。
感想は★ネタバレあり★ですので、ご注意ください。
作品内容
ミステリランキング5冠!
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
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死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。
ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?
すべてが、伏線。
感想
第一話 泣き女の殺人
いつも思うんだけど、そんな簡単に眼鏡って割れる??
自分も眼鏡ですが、そんな簡単に割れる気配は全くない。
割れたことない。
小学生の時、ドッチボールやバレーボール、バスケットボール等ありとあらゆるボールを顔面で受けても、割れなかったのに、そんな女性のもみ合い程度で割れるほど、コイツはやわじゃない。
その女性たちはいったい何をして眼鏡を割ったんだろう…
眼鏡を一体どのような方法で割ったのか…
それも解決してほしかった…
第二話 水鏡荘の殺人
バーベキューには参加したくないけど、美味しそうだなっていつも思う。
ミステリをあまり読まない自分でも、薄っすらぼんやり犯人はなんとなくわかった。
事件自体の印象は薄いけど、翡翠のイメージがここで固まり始める感じ。
第三話 女子高生連続絞殺事件
どどんと大きい事件。
プロローグでもちらっと出てた?
勢いよく人が死んでいくので、展開が早く、読みやすい。
異常な犯人はこんななんだよって布石とも感じ取れる。
最終話 VSエリミネーター
「エリミネーターってなに??」
から始まりました(無知)。
検索かけても《バイク》《冷却塔》がでてきます。
バイクと対決するのかと困惑しました。
違いました。
エリミネーター=殺人者
突然のバイクへの小説ジャンル替えかと焦りましたが、
間に挟まってた「インタールード」の犯人との対決です。
いやいや、もうあなた犯人ですやん。
このミス1位なのに、まさかそんな簡単なオチではないですよねって逆にハラハラしましたが、簡単なオチでした。
主人公…、おまえ、突然そんなアホの子に…
と、いささかショックでした。
が、翡翠の本性が!!
そーゆーの、好き!!
《霊媒》で解決に導いてたかと思ったら、まさかの翡翠の方が賢くて主人公=エリミネーターの証拠を探るために一緒に行動していた。
《霊媒》=《メンタリスト》的な感じで超常現象に見せてただけの、超賢い翡翠。
今までは、実証できない翡翠の《霊媒》を、主人公が理論的に組み立てて《推理》していたものは、すべて翡翠のお膳立てだった。
翡翠が正体を現してから、《翡翠視点での事件解説》が始まる。
第一話 泣き女の殺人に関しては「水滴」にしろ「眼鏡の破片」にしろ、個人的には少し腑に落ちなかった。
第二話 水鏡荘の殺人はいい感じだった。
第三話 女子高生連続絞殺事件は一番好き。
そして最後にエリミネーターにどうしてなったのかの背景と解説。
勢いがいいので、最後を読むのは休日のお昼を推奨したい。
まとめ
最初は、あぁこんな感じの女主人公好かんな。テンプレ。
と思ってたけど、最後に好みのキャラだったことがわかったのでよかった。
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