2024年に亡くなった方々
個人的メモとしてここ数年ずっとつけているもの。
1月4日 グリニス・ジョーンズ(100)
この人の訃報で、なんとなく名前知ってる女優さん、何に出ていたっけとしばし考えた。『メリーポピンズ』のバンクス家のお母さん役でした。女性参政権に熱心で子育てはナニーまかせのオバサン。もっともこの映画の頃はまだ41歳くらい。そして20代の頃は美人女優さんでした。
1月4日 篠山紀信(83)
「激写」で知られる髪もじゃもじゃの写真家。この人は十代の美少女をよく撮っていた。なんとなく和製デヴィッド・ハミルトンみたいな感じだったか。文庫サイズの美少女写真集「激写文庫」なんてのもあったな。当時書店で文庫担当だった頃で、同僚とバックヤードでこれにリクルートの就職情報誌の試供品で大量に送られてきたティッシュペーパーをつけて売ろうかなんて、よからぬことを言い合ったものだった。そしてこの人は我がアイドルであった南沙織をかっさらっていった人でもあった。
1月4日 デヴィッド・ソウル(80)
テレビドラマ『スタスキー&ハッチ』の人か。映画では『ダーティー・ハリー2』で悪党を私的に制裁する白バイ警官役をやっていたっけ。大型の白バイに乗り、サングラスを外すと、「おっ、ハッチだ」みたいに思ったものだった。
1月5日 マリオ・ザガロ(92)
サッカーブラジル代表の監督だった人。選手としても活躍しウィングとして活躍し、ワールドカップのスウェーデン大会、チリ大会でセレソン優勝に貢献、監督としても1970年メキシコ大会で優勝している。選手と監督の両方でワールドカップ優勝を経験しているのは、ザガロのほかにはベッケンバウアーとディシャンしかいない。自分のようなオールドファンからすると、ブラジル代表監督はなんとなく反射的にザガロとなる。
1月7日 フランツ・ベッケンバウアー(78)
華麗なテクニックとチップキックの名手。リベロという存在をこの人で知った。もともとはフォワード、攻撃的MFだったが、じょじょに後ろに下がり最後尾でゲームをコントロールした。とにかく読みにするどい。そしてボールテクニックにも優れていたが、対人プレーでもひるむことなく抜群のバランス感覚でボール奪取にも優れていた。この人とクライフは70年代の欧州サッカーを比肩する存在だった。
1月12日 高橋春男(76)
『いわゆるひとつのチョーさん主義』の人か。いしいひさいちの亜流として出てきたような印象があるし、あまり面白いと思ったことはないけど、『週刊文春』連載ということもありそれなりの人気があったか。
1月19日 庄司歌江(94)
かしまし娘の長女。かしまし娘の活動期間は1956年から1981年までとか。
1月20日 ノーマン・ジュイソン(97)
職人気質の映画監督。なぜかこの人の作品はけっこう観ている。『シンシナティ・キッド』、『アメリカ上陸作戦』、『夜の大捜査線』、『華麗なる賭け』、『 ジーザス・クライスト・スーパースター』、『ローラーボール』、『月の輝く夜に』。本人は一度もオスカーを取っていないけれど、『夜の大捜査線』でロッド・スタイガー、『月の輝く夜に』でシェールがそれぞれ主演賞取っている。名前からもわかる通りにユダヤ人。カナダ出身だったか。
1月23日 江戸京子(86)
ピアニスト、三井財閥の令嬢。小澤征爾の最初の奥さんだったか。
1月23日 メラニー(76)
メラニー、いたなあ女流フォークシンガー。ネットぐぐると2015年にマイリー・サイラスと共演していたりする。マイリーはこういうかってのシンガーをけっこうレスペクトしているところが割と好きだったりもする。
1月29日 桐島聡(70)
東アジア反日武装戦線のメンバー。1975年、一連の連続企業爆破事件に関与したとして指名手配されるも逃走。以後逃亡犯として49年追及を逃れ、最後はガンで入院し自ら桐島であると自白したとされている。長く全国の交番の指名手配掲示板に「おい、桐島」という写真が掲示されていた。たぶん捕まっていたら、とっくに刑期を終えていたのだろうと思うが、本人的にはどうだったのだろう。革命家、政治犯という意識で行動していたのだろうか。
2月6日 小澤征爾(88歳)
世界のオザワである。この人の評伝をたしか雑誌の付録かなにかついていたのを読んだ記憶がある。小学生高学年くらいの頃だっただろうか。なので単身フランスに渡りスクーターで移動し、指揮者コンクールに1位となり、カラヤンやバーンスタインに師事したことなどけっこう覚えていた。亡くなったときに何か聴こうと思ったがCDが2枚くらいしかないのに驚いた。意外ともってなかった。そのときはとりあえずブラームスの1番を聴いた。
2月10日 クリス・マルコフ(85)
銀髪のプロレスラー。1969年4月の日本プロレスの『第11回ワールドリーグ戦』で、頭角を現し、馬場、ボボ・ブラジル、猪木、マルコフの4人が同点で決勝戦となり、馬場とブラジルが引き分けたなか、猪木がマルコフに卍固めで勝ったことをけっこう覚えている。猪木がスターダムにのし上がったのはある意味この試合からだったかもしれない。
2月17日 志賀浩二(93)
数学者。岩波や朝倉から多数著作が出ていた。高校生向けのやさしい入門書的なシリーズも多数あったように記憶している。
2月20日 山本陽子(81)
美人女優さん。山本海苔のCMでも有名。
2月20日 アンドレアス・ブレーメ(63)
80年代のドイツ代表で不動にして最強のサイドバック。1990年のワールドカップ決勝では、たしか決勝点となるPKを蹴ったのがブレーメ。マテウスがビビってブレーメにお鉢が回ってきたとか聞いたことがある。63歳、早すぎる。
2月24日 仲宗根美樹(79)
いたなあ、そんな歌手。『川はながれる』、『島育ち』とか。なんとなく沖縄出身というイメージがあるが本人は東京生まれだったか。
3月1日 鳥山明(68)
『Dr.スランプ』、『ドラゴンボール』の人。『Dr.スランプ』が連載開始されたジャンプは読んだ記憶がある。ポップな絵柄が新しいなと思った印象が。しかしこれほどの売れっ子、ある意味巨匠になるとは思わなかった。彼の出現により、一時期ジャンプにはポップな絵柄の漫画がいくつも連載された。そのなかの一人が職場の同僚だったような。その方は最初けっこう売れたけど、それきりになったような。
3月10日 明武谷力伸(86)
身長189cm、当時としては長身の力士。長身、やせ型で彫りの深い顔立ち、けっこう好きなお相撲さんでした。
3月11日 リサ・ラーソン(92)
売れっ子陶芸家。ユーモラスな動物の置物はよく見る。
3月11日 エリック・カルメン(74)
ラズベリーズのフロント。「ゴー・オール・ザ・ウェイ」は名曲。ソロになってからも「オール・バイ・マイセルフ」が大ヒットした。
3月14日 寺田農(81)
濃い顔が特徴的で悪役、わき役として活躍した俳優さん。
3月29日 鈴木健二(95)
NHKアナウンサー。『クイズ面白ゼミナール』などで人気司会者となった。著作では『気くばりのすすめ』がベストセラーになった。ほかに『男は20代でなにをすべきか』などがよく売れた。当時、大学内の書店に勤めていたけれど、この『男は20代~』が学生さんによく売れた。一種の自己啓発本、就職本みたいなことだったのだろうか。たしか出版社は大和出版だったか。当時、同僚とこういう本を学生が買うのは世も末だねとバックヤードでよく話したものだった。
3月29日 ルイス・ゴセット・ジュニア(87)
『愛と青春の旅立ち』で士官候補学校の鬼教官役でオスカー助演男優賞を取った人。
4月2日 ジョン・バース(93)
『酔いどれ草の仲買人』、『やぎ少年ジャイルズ』が有名。前者は集英社、後者は国書刊行会から出ていた、いずれも分厚い箱入り本。両方とも持っていたけど読んだかどうかは不明。ピンチョンとともに戦後アメリカ文学では一度は読まないといけない人だったのだが。
4月10日 O・J・シンプソン(76)
アメリカン・フットボールのスーパースター。選手引退後は俳優としても活躍。「タワーリング・インフェルノ」の警備員や「カプリコン1」の宇宙飛行士役などが印象的。そして何よりも、妻とその友人を殺害した容疑で逮捕されたスキャンダルが有名。
4月15日 ベルント・ヘルツェンバイン(78)
元西ドイツ代表のフォワード。1974年優勝メンバーの一人。得意技はダイブ。オランダとの決勝戦でもPKを獲得している。
4月18日 ディッキー・ベッツ(80)
デュアン・オールマンとともにツィン・リードギターでならしたオールマン・ブラザーズのフロントギタリスト。「エリザベス・リードの追憶」、「ランブリン・マン」、「ジェシカ」は彼の曲でもある。
4月19日 マイケル・カスクーナ(75)
ジャズ・プロデューサー、ライター。この人のライナーノートは多分たくさん読んでいる。
4月23日 笠谷幸生(80)
札幌オリンピック70メートル級ジャンプの金メダリスト。「飛んだ、決まった」という実況が忘れられない。
4月30日 ポール・オースター(77)
『幽霊たち』などニューヨーク三部作が有名。80年代から90年代にかけて、アメリカ現代文学が流行し、その流れの中でこの人の翻訳本もけっこう売れた。雑誌の『スイッチ』とかにも載ったし、主に新潮社が翻訳本を出していたか。そうそう映画「スモーク」の脚本もこの人だった。
5月4日 フランク・ステラ(87)
画家、彫刻家。この人の作品はまもなく閉館となる川村美術館で観た。
5月4日 唐十郎(84)
劇作家、演出家、小説家。紅テント主宰。異形な面相が印象的。小説『佐川君の手紙』は芥川賞を受賞している。
5月9日 ロジャー・コーマン(98)
B級映画の巨匠と呼ばれる映画監督。実はこの人の映画『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』、『血まみれギャングママ』くらいしか観ていない。この人のもとで若い映画監督、俳優がキャリアをスタートさせたことは有名。才能ある若手を発掘し育てたということになっているけれど、低予算で映画を撮るために安い無名の若者を使っただけという話もある。
5月13日 アリス・マンロー(92)
カナダの作家。2013年のノーベル文学賞受賞。なんでこの人を覚えているかというと、たしか2013年は村上春樹が本命視されていて、そこにこの人の受賞で、「アリス・マンロー、誰」みたいな話を友人たちとしたような記憶があるから。短編小説の名手ということで、いくつか読んだけれどぜんぶ忘れてしまった。
5月31日 吉田ルイ子(89)
写真家、ジャーナリスト。ハーレムに取材した『ハーレムの熱い日々』が有名。
6月8日 小田光男(73)
文筆家、出版評論家。この人のブログ「出版クロニカル」を毎月楽しみにしていた。出版界の状況を知る道標でもあった。また出版業界の現況についての著作もいくつも読んだ。
6月14日 白石かずこ(93歳)
詩人。70年代から国際的にも活躍していた。いくつか詩集を読んだはずだし、当時愛読した雑誌にもよく詩が載っていた。こういう人の作品がきちんとアーカイブされ、電子書籍なりで読むことができるようになって欲しいものだ。
6月15日 斎藤栄(91)
70年代から80年代に活躍した売れっ子推理小説家。一度、この人の家に伺ったことがある。著作に100冊くらいサインしてもらったのだったか。けっこう気さくな人柄の人だったな。
6月17日 山田宗睦(99)
哲学者、評論家。1978年の横浜市長選挙において「市民の市長をつくる会」を主導したのがこの人だった。
6月18日 ウィリー・メイズ(93)
走攻守揃ったメジャーのスーパースター。60年代から70年代初頭にかけて活躍した人。中学生くらいの時になぜか大リーグに興味があったのでけっこう印象的に覚えている。
6月18日 アヌーク・エーメ(92)
美しい、美しい女優さんだった。「男と女」で大人の女性の色気というものを知ったような気がする。
6月20日 ドナルド・サザーランド(88)
カナダ出身の名優。というより自分的には怪優とでもいうべきか。「M★A★S★H マッシュ」のホークアイ、「戦略大作戦」のオッドボールなどなど。1976年はこの人の当たり年でベルトリッチ「1900年」、フェリーニ「カサノヴァ」、ジョン・スタージェス「鷲は舞い降りた」など印象的に覚えている。
7月8日 庄司照枝(91)
かしまし娘の次女。長女が1月19日に亡くなっている。
7月10日 徳田虎雄(86)
徳州会グループの創設者。医師会からひどく嫌われていた。
7月11日 シェリー・デュヴァル(75)
痩せて目の大きな女優さん。「シャイニング」で狂気のジャック・ニコルソンに襲われる妻役、あの絶叫シーンが印象的。あと「ポパイ」のオリーブもはまり役だった。
7月12日 小原乃梨子(88)
吹き替え声優さんの代表選手みたいな人。この人が吹き替えたのは、ジェーン・フォンダ、ブリジット・バルドー、クラウディア・カルディナーレ、シャーリー・マクレーンなどなど。テレビドラマでも「それゆけスマート」の99号バーバラ・フェルドンなどを覚えている。
7月14日 竹本信弘(84)
新左翼の活動家・理論家。滝田修というペンネームも有名。朝霞自衛官殺害事件の共同正犯として指名手配され10年におよぶ逃亡生活を送った。この人、普通に学者生活していたらそこそこの研究成果をあげたかもしれない。そんな気がする。
7月22日 ジョン・メイオール(90)
ブリティッシュ・ブルースロックを牽引した。彼のグループ、ザ・ブルースブレイカーズには、クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラー、ジャック・ブルース、ジョン・マクヴィー、ミック・フリートウッドらも在籍した。フリートウッド・マックの初期のバリバリのブルースバンドだったのはこのへんの影響なんだろうな。
7月26日 園まり(80)
「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」などがヒットした。中尾ミエ、伊東ゆかりとの三人娘も人気があった。多分当時的には20前後だったからアイドル的存在でもあったのかと思う。
8月1日 桂歌丸(99)
新作落語一筋の人。どこかモダンな感じがした。2018年に81歳で亡くなった桂歌丸がの師匠だったというのがなんとなく信じられなかった。年齢的にも11くらいしか違わなかったはずなのだが。たしか兄弟子だった歌丸の門下に入ったとかそんなことだっただろうか。
8月7日 田中美津(81)
フェミニスト、ウーマン・リブ運動の初期の主導者。彼女の書いた手書きビラ「便所からの解放」のインパクト、問題提起は今だに乗り越えられていないかもしれない。そして左翼運動、新左翼運動が女性を男性活動家の姓処理の道具に貶めてきたことにも目を瞑ったままなのかもしれない。
8月12日 松岡正剛(80)
工作舎の創立者にして編集者。博覧強記の人。
8月14日 ジーナ・ローランズ(94)
女優、夫は監督ジョン・カサヴェテス、息子のニック・カサヴェテスも映画監督になった。この人の主演映画では夫が監督を務めた「グロリア」をよく覚えている。女性を主人公にしたハードボイルド。とにかくカッコよかった。あと2004年には息子のニックの監督作品「君に読む物語」にも出演している。
8月16日 荒井献(94)
聖書学の第一人者。最初「あらいけん」と読んで恥をかいたことがある。
8月17日 高石ともや(82)
フォークシンガーの走りというか第一人者というべきか。「受験生ブルース」を深夜放送で聴いたのは自分は中学生くらいだったが、この人が最初に歌ったのは1968年、まだ小学生の頃だった。マラソンやトライアスロンなども積極的に行う人だった。
8月18日 アラン・ドロン(88)
二枚目俳優の代名詞みたいな人だったか。昔、「暗黒街の二人」を観たときに、ラストでアラン・ドロンが死刑に処せられるのだが、一番前で観ていて席を立とうとしたら、客席の女性の多くが落涙していたのが印象的だった。それほど人気ある人だった。日本では絶大な人気だったが、フランス本国ではジャン=ポール・ベルモンドやジャン=ルイ・トランティニャンの方が人気があるみたいな記事を読んだこともあった。
8月28日 宇野鴻一郎(90)
「あたしかんじちゃうんです」みたいな一人称的官能小説で一世を風靡した。もともとは純文学の人で『鯨神』で芥川賞を取っているとは、ずいぶん後に知った。
9月3日 岡田太郎(94)
テレビプロデューサー。というよりも吉永小百合の夫といったほうがわかりやすいか。ということは吉永小百合は未亡人になってしまったということか。
9月3日 ピーコ(79)
おすぎとピーコのおすぎである。映画評論はおすぎで、ピーコはファッション評論家のほうだったか。1990年代のどこかで青山の出版社に勤めていたことがあるのだが、ピーコも青山近辺に住居か事務所があるようで、よくすれ違ったのを覚えている。軽く会釈をすると向こうも会釈してくれた。
9月5日 セルジオ・メンデス(83)
「シュビシューバー」でお馴染み、セルジオ・メンデス&ブラジル'66のセルジオ・メンデスだ。日本でボサノヴァがヒットしたのはこの人の功績大だったかもしれない。今でも時々ベスト盤などを聴くこともある。ビートルズやS&Gの楽曲も積極的にボサノヴァアレンジでカバーしていたっけ。この人の直接の死因はコロナによるものだったとか。
9月9日 ジェームズ・アール・ジョーンズ(93)
ダースベイダーの声の人。
9月17日 J.D.サウザー(78)
ウェストコースト・ロック・シーンのソングライター、ミュージシャン。イーグルスやリンダ・ロンシュタットに楽曲を提供したり、バックコーラスとしても参加。ソロとしては「You're Only Lonely」が一番ヒットしただろうか。
9月18日 サルヴァトーレ・スキラッチ(59)
ワールドカップで得点王に輝き、のちにジュビロ磐田でも活躍したトト・スキラッチが59歳で亡くなった。若すぎる、残念だ。結腸癌を患っていたという。
9月21日 ベニー・ゴルソン(95)
サックス奏者としてよりも編曲家、ジャズ・メッセンジャーズの音楽監督として有名。ゴルソン・ハーモニーという二管、三管でのユニゾンとハーモニーの微妙な組み合わせの心地よさが際立っていた。一方、サックス奏者としてもけっこう豪放に吹きまくる。そういうジャズメンでした。
9月27日 マギー・スミス(89)
ハリー・ポッター・シリーズのマクゴナガル先生役として有名だが、もともと「ミス・ブロディの青春」でアカデミー主演女優賞、「カルフォルニア・スイート」で助演女優賞を受賞している名女優。「カルフォルニア・スイート」ではアカデミー賞にノミネートされながら落選する女優役で出演して、実際には受賞というのがちょっと楽しかった。
9月28日 クリス・クリストファーソン(88)
「ミー・アンド・ボギー・マギー」を作曲したカントリー・シンガーだったが、いつのまに映画俳優として定着していった。ペキンパーの「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」、「スター誕生」、「コンボイ」、「天国の門」などに主演した。マイケル・チミノの「天国の門」は酷評され、興行的にも低迷したけど、それほど酷い映画ではなかった。というかけっこう名作の部類に入ると今でも思っている。
9月29日 大山のぶ代(90)
ドラエモンの声の人。もともと俳優としても長いキャリアのある女優。俳優座養成所出身で、同期には田中邦衛や山本学らがいる。
9月30日 山藤章二(87)
「ブラック・アングル」など世相風刺と皮肉の効いた似顔絵の人。
9月30日 ピート・ローズ(83)
元祖安打製造マシーン。常勝レッズの一番打者。通算4193安打を記録するも、引退後野球賭博に手を染め、球界を永久追放された。しかしイチローの通算安打は4367本。これもまたすごい記録でもある。
10月4日 猪俣猛(88)
日本を代表するジャズ・ドラマーだった、かな。
10月5日 白井佳夫(92)
映画評論家、長く『キネマ旬報』の編集長を務めたが、オーナーだった右翼総会屋の上森小鉄によって解任された。70年代、左翼系雑誌の版元のオーナーが右翼の大物だったりとかはよくあることだった。
10月6日 ヨハン・ニースケンス(73)
クライフのいたオランダ代表黄金期の中盤を形成した一人。クライフの右腕的存在。PKスペシャリストでもあったと記憶している。
10月14日 中川李枝子(89)
『ぐりとぐら」のカステラはやっぱりホットケーキだと思う。
10月17日 ミッツィ・ゲイナー(93)
女優、ダンサー。多くのミュージカルに出演した。「ショウほど素敵な商売はない 」、「魅惑の巴里」、「南太平洋」など。「魅惑の巴里」こそMGMだったけど、どちらかというと20世紀フォックスのスターという印象。
10月17日 高階秀爾(92)
美術史家・美術評論家。たくさん著作を読ませていただきました。
10月17日 西田敏行(76)
いつのまにか名優になってしまった。昔、松崎しげるとの掛け合いを深夜放送でよく聞いたことがあったな。「今、やろうと思ったのに、言うんだもんな~」というセリフが好きだった。
10月21日 勝俣恒久(84)
東電のドン。福島第一原子力発電所事故の責任もろくに取ることもなく悠々自適な生活を送ったのは残念なことかもしれない。
10月22日 フェルナンド・バレンズエラ(63)
ドジャースのスーパースター。2年目に破竹の8連勝し、最終的に13勝7敗。以後、エースとして君臨した。太っちょなイメージがあったっけな。
10月28日 楳図かずお(88)
「まことちゃん」よりも気色の悪い怪奇ものの印象が強い。
10月29日 テリー・ガー(79)
コメディエンヌ、気さくなおねーちゃん役とかをよく覚えている。『ヤング・フランケンシュタイン』、『未知との遭遇』などなど。あとテレビドラマ『警部マクロード』のフィリス巡査。いい女優さんでした。
11月1日 上村淳之(91)
祖母上村松園、父上村松篁。そして父と同じ花鳥画を得意とした。けっこうプレッシャー感じていたんだろうなと想像する。三代にわたって文化勲章を受章。自宅にたくさんの鳥を飼っていたことでも有名。
11月3日 クインシー・ジョーンズ(91)
プロデューサー、アレンジャー。マイケル・ジャクソンとのコンビで大ヒットを連発した。大手レコード会社マーキュリーのニューヨーク支社の副支社長をしていたというが、なぜか日本ではマーキュリーの副社長と紹介されていたように記憶している。
11月9日 ルー・ドナルドソン(98)
ジャズ・ジャイアントの一人。哀愁漂うアルト・サックスを奏でる一方、ジャズ・ロックやR&B路線でもヒット曲を出した。ジミー・スミスの「House party」における「Lover man」のルーのアルトは名演だと思っている。薬中でメロメロで吹いたチャーリー・パーカーの「Lover man」のアンサーはこれじゃないかと密かに思っている。
11月12日 ロイ・ヘインズ(99)
ジャズ・ドラマー。コルトレーンやドルフィーとも共演した。
11月12日 北の富士勝昭(82)
ライバル玉乃島が急逝したときに男泣きしていたのが印象的だった。あとは大横綱千代の富士の師匠だったこととか。
11月13日 谷川俊太郎(93)
戦後を代表する詩人。10代から詩作を行い評価された天才。父親は哲学者。
11月19日 猪熊葉子(96)
児童文学者・翻訳家。ローズマリー・サトクリフやフィリッパ・ピアスはこの人の訳だったか。
11月24日 久里洋二(96)
アニメーション作家の草分け。『みんなのうた』の楽曲映像を多く手掛けた。
11月27日 マイティ井上(75)
国際プロレスのレスラー。ラッシャー木村、サンダー杉山、グレート草津とともにスター選手として活躍した。木村、杉山、草津、そしてストロング小林に井上と国際プロレスのスター選手はみんな鬼籍に入ってしまった。
12月1日 中平穂積(88)
新宿のジャズ喫茶「DUG」の店主。ジャズミュージシャンを被写体とした写真家。「DUG」にはよく通ったし、何度か言葉も交わしたような記憶がある。
12月3日 小中陽太郎(90)
作家、評論家、元ベ平連の中心メンバー。
12月6日 中山美穂(54)
ミポリンがなあ。54歳、早過ぎる死だ。80年代を代表するトップアイドルの一人。
12月9日 小倉智昭(77)
東京12チャンネルからフリーアナウンサーに転身して成功を収めた。フリーになることを勧めたのは大橋巨泉だったという。
12月19日 渡邊恒雄(98)
ジャーナリスト、新聞人が政界のフィクサーに堕するとはね。
12月20日 川田順三(90)
人類学者。『無文字社会の歴史』は名著なんだろうな。結局読まなかったけれど。あとレヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』の訳者でもある。こっちは半分くらい読んだような記憶がある。
12月20日 リッキー・ヘンダーソン(65)
メジャー、シーズン最多盗塁130、通算盗塁1406という最強のリードオフマン。
12月23日 森田拳次(85)
漫画家、『丸出だめ夫』の人だったか。
12月27日 オリヴィア・ハッセー(73)
『ロミオとジュリエット』で清純派的イメージがずっとついて回った女優さん。以後のキャリアでは『ナイル殺人事件』くらいしか記憶にない。あとこの人はディーン・マーティンの息子と結婚したり、布施明と結婚したことでも知られている。
12月29日 ジミー・カーター(100)
ピーナッツ農園の経営者からジョージア州知事に転身。そこから一気に大統領候補となり、現職のフォードを破って大統領となる。しかし一期だけで、2期目を目指したがロナルド・レーガンに敗れている。