山梨をトラップタウンにしたい。YUNGYUによる自主企画イベント「ily」についてインタビュー(2017)
※この記事は2017年に個人的に行ったインタビューを再編・再掲したものです
**
雑音RADIOと題した本稿企画は個人的に会いたいアーティストのもとへ会いに行き、フリートーク形式のインタビューを収録。私的テキストラジオとして不定期で記事を配信していきます。
**
前編はこちら
撮影ロケーション:HITOTZUKI KOFU MURAL at 山梨中央銀行本店 via KOFU MURAL PROJECT MURAL ART by HITOTZUKI
**
「ily」とはi love youの略である。主に海外のSNS、メール、チャットなどに使われる。YUNGYUが12月2日に甲府で開催するイベントの名前でもある。このイベントにはYUNGYUから甲府、ひいては山梨、さらに言えば音楽への愛が詰まっているのだ。 前編に書き記したYUNGYUについて、音楽に対してのピュアな愛情を感じ取ってもらえたらうれしい。音楽に対して限りなく真っ直ぐで、正直だ。その正直さがゆえに弟や人と衝突してしまうのも分かる気がする。ダサイものはダサイ。ヤバイものはヤバイ。“ヤバイ”彼の口から放たれるヤバイは正真正銘、“ヤバイ”のである。そんな彼は 韓国、日本、各地から“ヤバイ”アーティストを集めたという。そのヤバさとイベントについてYUNGYU本人に語ってもらった。
**
韓国から彼らを呼ぶ理由。山梨トラップタウン構想
—話しは戻るけど、東京ならまだしも、韓国から甲府までゲスト呼ぶのすごいですね。
YU:彼らと繋がったときから呼ぶつもりでした。絶対ライブしてもらいたいからって布石打ちまくったんですよ。隙あらばコンタクト取ってました。
プレンティ上野:ほんとにしょっちゅう連絡取ってたもんね。
YU:それありきで交流したくて。山梨トラップタウンにしたいんで(笑)もちろん、今までの流れっていうのもあっていいし、大事にするべきなんですけど、僕らは新しいものを発信して根づかせていきたいんです。ちょっとさっき話しましたけど、Futuristic Swaverとの交流のきっかけは「GANG」っていう曲をFAKAXAでリミックスしたことです。その時に、直接コンタクト取って。そしたらこれでやれよって言ってくれて。自分たちのライブの動画とかも送ったら「やべえじゃん!」ってフィールしてくれました。それでFAKAXAのミックステープ用に二曲提供してもらったんすよ。でもFAKAXA自体がなくなっちゃったんで。まだビートは使わずにとっといてます。
—Futuristic SwaverとAirplaneboyもお互いに交流があるんですか?
YU:同じクルーではないですけど、仲はいいみたいですよ。
—イベント「ily」は大体どれくらいの周期で開催しているんですか?
YU:最初は半年に1回くらいでやっていましたけど、今は年1回ですね。
RihiTo:え!?このイベント初開催じゃないんだ。初めて知ったよ(笑)
YU:実際、もうかれこれ、5回目くらいなんですよ。毎回、限界更新してますけど、今まででいちばん俺の好きなもの詰め込んだ内容なんで。ぜひ、観に、遊びに来てください。
Futuristic Swaver
YUNGYU(以下:YU):フューチャリスティックスウェーバーはトラックメイカーであり、ラッパーですね。FAKAXAのときに彼の"GANG"という曲をREMIXさせてもらってそこから繋がりました。
Futuristic Swaver - GANG [Official Video] via YouTube
Airplaneboy(WEB SIDE)
YU:エアプレーンボーイはWEB SIDE(ウェブサイド)ってクルーなんですけど、そのクルー自体、やばいヤツらがいっぱいいて。中にはKEITH APEと曲やってるラッパーがいたりとか。そのクルーの1人ですね。日本語でラップするんですけど、カッコよくてドキッとしたっすね。
WEBSIDE - H1Z1 feat. LOLLY & Airplaneboy via YouTube
釈迦坊主
YU:釈迦さんはもう最高です。釈迦さんもビート作ってラップするんですけどビートもラップもめちゃくちゃセンスが良い。すごい人です。で、しかも今回EPのミックスとか途中からやってもらったんですよ。だから呼んだとかじゃなくて、単にめちゃくちゃイケてるから呼びました。FAKAXAで出演した「Plastic Bob」の主催者でもあります。僕らは知ってましたけど、僕らをネットで見つけてくれて、イベントに呼んでくれるっていう。 世界観も確立されてるんで、どっぷり浸かってほしい。ラップでもすごく新しいことしてますし。攻めてますね。イケメンです。女の子だったら惚れちゃいますね。
釈迦坊主 (Shaka bose) - meteor via YouTube
フライヤーにはクレジットされていないが急遽、もう一人のゲストが取材後追加発表された。日本のヒップホップシーンにおいて一つのムーブメントを巻き起こし、更なる躍進を続けるアーティストである。
Moment Joon
韓国出身。大阪に留学のため来日。兵役を経て再び日本で活動。英語、韓国語、日本語を駆使するトリリンガルラッパー。
Moment Joon - Sweet Loop demo via YouTube
RICK NOVA
YU:リックノヴァくんは渋いカッコ良さのあるラッパーです。MSNというクルーの1人なのですが、とてもクールな印象です。
MATO × RICK NOVA - Hold Up ( Prod. By Mitch Mitchelson )via YouTube
Kaine dot co
ヤン:カイネくんは、ゲストライブの枠で呼びたかったくらいです。ライブがクソぶっ飛んでます。山梨の若い子に見てもらいたいです。
Sleet Mage - Sleepy Trippie Mage ft. Kaine dot Co via YouTube
Forest55
YU:釈迦さんと「Plastic Bob」を主催をしてる方です。森さんもライブがぶっ飛んでてヤバい。ゲストの釈迦さんから、「森さん一緒に行くって言ってるんですけど、ライブできませんか?」って連絡きたんで、大歓迎でライブしてもらうことになりました。
Forest55 - compression via YouTube
pinoko(Chilly source)
YU:ピノコちゃんはこの前、リヒトさんと僕と一緒にAbema FRESH!に出させてもらったんです。Chilly Sourceというレーベルに所属してます。メロウな感じでラップもうまいんですけど、歌も上手くて癒される事間違いなしだと思います。
pinoko - INSEPARABLE via YouTube
haruru犬love dog天使
YU:「ハルルイヌラブドッグテンシ」って読みます。彼女のライブの空気感がすごい好きですね。引き込まれます。
Garbage Move Around My Head - haruru犬love dog天使via YouTube
ORIVA(LHW?)
YU:ローハイフーっていうレーベルに所属してるアーティストの二人です。
RihiTo:昔ウサギくんもいたよね。
YU:そうです。この二人は戦友的な存在です。徳島出身の二人で、イベント呼んでもらったりして。昔から仲良かったんです。オリバ君ももみじ君もめちゃくちゃパワーアップしたって聞いてますので、個人的にクソ楽しみです。
《MV》蓼藍 - 理 via YouTube
AWAZARUKAS
YU:さっきもちょっと名前が出たアワザルカスですね。ilyの第1回からずっと呼んでいるんですけど、勢いがやばいです。今回の台風の目かもしれないです。ライブというかステージワーク、うまいんですよ。
【MV】AWAZARUKAS / ポテトフライvia YouTube
**
ily
2017.12.2 SAT
ily AT 甲府MUSIC BOX
-GUEST LIVE-
Futuristic Swaver From KOREA
Airplaneboy(WEB SIDE)From KOREA
釈迦坊主
-LIVE-
Moment Joon/RICK NOVA/Kaine dot Co/Forest55 pinoko(chilly source)/haruru犬love dog天使/ORIVA(LHW?)/もみじ(LHW?)/ AWAZARUKAS リヒト(RihiTo) /YUNGYU
-DJ-
MITSUAKI/HIROKI/CHIE/日本幽霊出的台湾
OPEN DOOR 22:00
DOOR 2000 YEN
甲府MUSIC BOX 〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目15-8
-INFO-
quqqquboi@gmail.com
**
※この記事は2017年に個人的に行ったインタビューを再編・再掲したものです