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2. 英語が何とかなる人、そうでもない人

戻る→)0. スウェーデン人と働いて感じたこと

勤めていた会社が突然スウェーデン企業の傘下に。スウェーデン人やその他の国の人たちと一緒に働いて感じたことを記事にしています。

突然、英語での会話が求められる

会社が外資となり上司はスウェーデン人。ここでは即やってきた英語学習の苦労話を記事にします。

上司に加え外国人の同僚達もやってきました。皆日本語はしゃべりません(日本語に興味を持って習う人はいましたが)。職場の全員が英語での会話を求められました。突然「よ~いドン」で英語が必須(必死)となり自分のキャリアの瀬戸際に立たされた感じです。とにかくノーチョイスで英語の勉強が始まりました。

スウェーデン 夜明けの風景

最初はみんな固まる

職場の同僚達には英語について多様なバックグラウンドがありました。高校ぐらいで早々に英語をギブアップした人とか、大学生まではちゃんと英語の授業を受けてそこそこ勉強してた人などなど。でもどの人もみんな一様に外国人の前では固まります。

まず聞き取れません(何言ってるか分からない)。こちらから何かをしゃべろうと思っても言葉が出てきません。何とか単語を絞り出そうと顔を赤くして唸ってみたり、手足をばたつかせたりしてみたり、意外とその必死の様子がお互いに笑えます。(でもまあ雰囲気は明るかったかな。)

会社も少し予算を取って英語学習を支援してくれました。英語の先生が雇われ職場で質問やアドバイスを直接頂くことができ、それに短時間の英語レッスンなどもやってもらえる環境とはなりました。

徐々に変化が:

1年、2年と過ぎてくると職場に徐々に変化が起こってきます。カタコト+身振り手振りながらも外国人と会議をする人、相変わらず外国人から避けまくり、まったく接点を持とうとしない人などなど。英語が何とかなる人とそうでもない人に分かれてきます。そんな中、英語上達への道には少し共通点があることに気が付きました。ポイントを以下に記載してみます。


ポイント1:自分の1日の生活サイクルの中に英語学習時間を組み込める人、そうでもない人

誰もが朝起きてから夜寝るまでに自分なりの1日の生活サイクルを持ってますね。会社に来て働いているのでだいたい毎日同じような生活サイクルを過ごしています。その自分の生活サイクルに英語を学習する時間を組み込めるかどうか。

ついつい「英語の勉強は時間がある時に。後でまとめて。」などと心の中で言い訳して後回しにしがちです。が、それだといつになってもやらない。できないので気持ちばかりが焦ってきてストレスもたまってきます。

生活サイクル、例えば朝起きて朝食前に30分勉強するとか、電車の中では必ず英語を聞くとか、とにかく自分の生活サイクルの中にうまく組み込むのが大事みたいです。

自分の例では朝晩の通勤時に車の中で英語を聞く(TED)、夕食後に必ず1時間ネットでボキャブラリーアップ(iKnow)、または寝る前にネット経由で外国人先生と直接会話練習(英語でしゃべり隊)。それと休日に近所を散歩する際、ヘッドフォンで英語の映画音声(Amazon prime)を聞きながら歩くなど思いつくものは何でもやってみました。




ポイント2:恥ずかしさを乗り越えて外国人と直接会話する人、そうでもない人

できそうでできない、意外とハードルが高いのが外国人と直に会話することです。「もう少し英語ができるようになったら外国人と会話してみよう、でも今はまだやめておこう」などとついつい先送りしてしまいます。が、会話しないと「もう少し英語ができるように」はなりません。

日本人には、たぶん根底に武士道精神みないなものがあって「人前で恥をかく」ことを極端にきらう人が多い気がします。(恥をかいたら切腹とか?)

ある時外国人が参加する通訳さん付きの会議があり、その冒頭に参加者自身が自己紹介(名前を言うだけでOK)することがあったのですが、人前で英語を発する緊張感からか数名の人が真っ赤な顔で固まってしまい「My name is ~」が言えないことがありました。もちろん皆さんそれなりに英語の学習はしているんですけれどもね。英会話への道はまず自分の何か閉じこもった「殻」みたいなものを打ち破り外に出るところからみたいです。

自分の体験では外国人と一緒の懇親会では饒舌に英語が話せたみたいで。「昨日の飲み会では英語がたくさん話せてよかったあ」などと言ったら日本人の同僚に「お前が一人で意味不明な英語を話しまくってた」などと言われた笑い話が。飲み会でもなんでも良いので恥ずかしさを乗り越えて外国人と直接会話するのが英語力向上の道ですね。


外国人と直に会話すると世界が変わってくる(ビックリ!!)

少しながらも英語力が向上して外国人とカタコトでも会話ができるようになってくるとあることに気が付きました。それは世界にはいろいろな人がいて、様々な考え方があり、日本人や日本の考え方も単にその中の一つなんだなあと言うこと(当たり前なんですけどね)。

それまでは直に話をするのは日本人のみでした。日本人にもいろんな人がいますが、それでも基本となるようなベースはそれなりに相通じる点があります。日本人同士で多少意見が違っても物事の考え方が理解できたり良好な人間関係ができます。が、それまでは間接的にしか見たり聞いたりしかしていなかった外国のことを外国人から直接的に聞ける。なんだか突然自分の視点が変わった感じがしてきます。
「へえ~そうなんだあ」と言った感じ。

そして振り返って自分自身の日本人としてのアイデンティティ、そもそも日本ってどんな国なの?、日本の文化って?、など改めて考えたり、日本の歴史を勉強してみようかなあなどと思ったり、そんな気持ちが芽生えてきます。自分の身の回りの世界がなんか広がる感じ。緊張感はあるけど何か心地よいです。

世界の見方が違う世界地図
フランス人、インド人、日本人のスマホで世界地図を見た。
(左上:フランス人、中下:インド人、右上:日本人)

スウェーデン人と働いて感じたこと(目次)

0. スウェーデン人と働いて感じたこと
1. ある日突然上司がスウェーデン人
2. 英語が何とかなる人、そうでもない人
3. 英語にもいろいろあります
4. Attractive Work Place(魅力的な職場)
5. 自分のキャリアは自分で切り開く
6. ハードワークってほめ言葉?
・続く・・・



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