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3. 英語にもいろいろあります

戻る→)0. スウェーデン人と働いて感じたこと

勤めていた会社が突然スウェーデン企業の傘下に。スウェーデン人やその他の国の人たちと一緒に働いて感じたことを記事にしています。

英語が違う!!?

突然やってきたスウェーデン人上司の話す英語が初めて生で聞く英語でした。

それを何度も繰り返し聞いているうちに少しずつ慣れてきたのか・・・なんだがちょっと聞き取れることがあったり・・・のような気がしてくる。ひょっとすると自分たちの英語力も向上してるのかも?・・・などと安堵するのもつかの間、違う国から来た外国人と話をするとまたみんなで固まります。

どうやら同じ英語と言っても国によって発音やアクセントがずいぶん違う。日本人もそうですが、それぞれの母国語の発音がまず発声のベースになっているので聞こえる言葉そのものに違いがあります。

スウェーデン
ヨーテボリのボートクルーズ
船頭さんはバイリンガル
英語とスウェーデン語
交互に解説する


自分が感じたそれぞれの国の英語の特徴:

10年間で接点があった外国人たちの英語の特徴を自分なりに記述してみますね(個人の感想です)。


☆スウェーデン人(上司複数名と多数の同僚):
スウェーデン語には日本人が発声できないような発音はあまり無いみたいだけど、学校で習っていたアメリカ英語とはちょっと違って少し癖がある感じ。一番接点があり会話する機会も多かったので何とか聞き取れるようになる。

☆フランス人(多数の同僚):
フランス語は音の響きが優雅で美しい。どうやらフランス語には”h”の発音が無いみたい。「ホストコンピュータ」→「オストコンピューター」、「ハギモトさん」→「アギモトさん」に聞こえる。英語のリズムも独特で自分が聞き取るのは簡単ではなかった。

☆中国人(多数の同僚):
日本人が発声できない中国語独特の発音がいくつかある。それが英語に含まれてくるので慣れるまで苦労する。幸いにも話す機会が多かったのでなんとか慣れた感じ?多少は克服できてたかも。

☆韓国人(若干数の同僚):
韓国語の発音やリズムは意外と日本語の発音に似ている気がする。と言うことで韓国人のしゃべる英語は比較的聞き取りやすい。

☆インド人(上司1人と多数の同僚):
インド人の癖のあるアクセントと巻き舌を含む発音は正直どうにも聞き取れない。聞き取れないので何度も聞き返し、同じ単語を繰り返し発音してもらっても意味不明。しょうがないので書いてもらって単語を見ると発音していた単語と同じとはまったく思えない、ぜったいに違うようなあといった感覚。「シム???」「チ~ムかな?」→「テーマ」だったり、「セジュル??ってなに?」→「スケジュール」だったりと。「ほんとに英語しゃべってるの?ヒンズー語話してるんじゃないの?」って疑ってしまう感じ。それと同じインド人でもそれぞれの出身地が違うと英語が更に変化に富む。正直、最後まで克服できず。

☆イギリス人(同僚が2名ほど):
2人とも格調高く力強いアクセント、で議論好き。ずけずけ遠慮せず意見を言う感じ。アメリカ英語とリズムが違うが発音に慣れると入りやすい感じか?

☆アメリカ人(上司1名と同僚2名):
学校ではアメリカ英語を習ってたような気がするので聞き取りやすい印象はあった。けどとにかく流暢で英語が早い。結局ハードルはすごく高い。上司となったアメリカ人は少し日本語が話せた。ので奇妙だけど自分と会話する際はお互い相手の母国語を話す(自分(日本人)は英語、上司(アメリカ人)は日本語・・みたいな。)それぞれ自分の母国語を話すとおそらく相手が聞き取れないだろう・・・と自然と配慮するみたい。ちょっと面白い。

☆ドイツ人、ベルギー人、南アフリカ人、ポーランド人、ロシア人(同僚が各1名いた):
それぞれ1名同僚がいた。国は違うけど皆さん割と聞き取りやすかったような印象。丁寧に話をしてくれる人達が偶然集まっていたからかも。ポーランド人(女性)は旦那さんと携帯で話をする際、最後にいつも必ず「パパ!!」と強めの声で言う。旦那さんのことを「パパ」って呼ぶの?と聞いてみたらポーランド語で「バイバイ」の意味だそうで。これも面白いなあ。


スウェーデンを筆頭に記憶しているだけでも10か国以上の国から上司や同僚たちがやってきた。こちらは必死で英語学習中なのに国によってこんなに英語が違うとハードルが高すぎて心が折れそう。本当に「習うより慣れろ」。逃げずに立ち向かう(会話を続ける)しかない。

ユニバーサル・イングリッシュ

☆インド人上司:
上司がインド人だった時、上司を含むインド人同僚たちの会話はどうにも聞き取り不能。何話してるのかまったく分からない。同席している(優しい)中国人同僚が彼らの会話を英語で自分に通訳してくれる・・・インド人の英語を理解できる中国人同僚の英語力もすごい・・・しかも親切に分かりやすく(英語で)自分に通訳してくれるやさしさにも感動・・・・。

そのインド人上司と2人だけで打ち合わせをするとどういう訳か何だか聞き取れて会話になる。聞いたところ彼はスウェーデンに数年赴任した経験があってインド人以外の人と話をする際は意識して英語を変えていたみたい。

☆スウェーデン人同僚:
日本に赴任しているスウェーデン人同僚と英語で会話が成り立つようになり一緒にスウェーデンに出張、その彼がスウェーデンの事務所でスウェーデン人同士での会話が始まると、自分にはまったく彼らの英語が聞き取れなくなる。

どうやらスウェーデン人同僚は日本では相当気を使って英語をゆっくり話してたらしい。スウェーデンに戻ってスウェーデン人の同僚達との会話では本来の英語スピードに・・・そして自分にはついていけない。

☆ブロークン・イングリッシュ→ユニバーサル・イングリッシュ:
会社全体の英語コンセプトは「ブロークン・イングリッシュ」だけど、たぶんもっと大切なのは誰もが理解しやすい「ユニバーサル・イングリッシュ」。シンプルな単語のみを使い、そして分かりやすくゆっくり話す。

英語が第2外国語となっている国(日本も含む)の人たちは英語の苦労がお互い分かるのでそれぞれ会話に配慮してくれることが多い。これがユニバーサル・スタンダードですね。

スウェーデン
ストックホルム議会場のマイクロフォン

スウェーデン人と働いて感じたこと(目次)

0. スウェーデン人と働いて感じたこと
1. ある日突然上司がスウェーデン人
2. 英語が何とかなる人、そうでもない人
3. 英語にもいろいろあります
4. Attractive Work Place(魅力的な職場)
5. 自分のキャリアは自分で切り開く
6. ハードワークってほめ言葉?
・続く・・・



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